当院のサービスの歴史の振り返り
今日は、当院のサービスの歴史を振り返ってみます。
赤ちゃんだったお子さんが結婚された方もいらっしゃったり、高校生だった方が40歳になっていたり、子育てに励むママさんにお孫さんができていたり、もうすぐ定年と言われていた方が80代になられていたり、
20年も毎月定期的にお会いしていると、その人生模様を伺い知るにつけ、何だかもう親戚のような関係になっています。
お互いにお互いの事が分かっていて、何も言わなくても伝わるこの感じ、とても心地よく感じます。
当院はファミリーカイロプラクティック院というコンセプトということもあり、0歳~100歳を超える方にまで毎日お会いします。
一生涯を通じた健康サポートをしたいという思いから、クライアントのみなさまの共通の問題点を探って、院のサービスとして取り入れるを繰り返してまいりました。
当院の最初のメニュー
最初は当院のメニューは、初診と再診のみでした。
そう、つまり、メニューはカイロプラクティックしかなかったわけですね。
でも、普段の日常生活の姿勢や所作を間違ってインプットしていると、どんなに良い治療をしても、またサブラクセーションができてしまいます。
*サブラクセーションとは
からだは骨格で支えられています。脳から全身に神経が巡って、からだは機能しています。姿勢が歪むと骨の位置が正しくなくなり、神経の流れが悪くなります。骨の位置がずれ、神経の流れを妨げた状態を「サブラクセーション」と呼びます。
カイロプラクターはサブラクセーションを発見し、矯正、予防する専門家です。カイロプラクティックは、骨、筋肉などを調整し、神経の流れを整え、自然治癒力を活性化させる治療法です。
姿勢指導サービス追加
そこで、姿勢指導が始まり、治療の合間に姿勢指導をするようになりました。
中には治療の時間よりも、姿勢指導の時間の方が長くなる方も出てきました。
人によって対応時間が大きく変わってしまうと、平等なサービスではなくなるため、日時を決めて、複数人の方に一度姿勢をよくする方法をお伝えするために、健康教室を始めました。
最初は数人からでしたが、やがては20人程度の方が集まるようになりました。
健康教室を始めたら、姿勢以外にも、栄養や、運動や、睡眠、ストレッチ、薬、健康食品、化学物質、ウォーキング、靴な、精神面など、いろんな分野の質問が出てきました。
健康教室は私と美香先生の2人で、1000回以上は行ってきましたが、これはおそらく日本の中ではトップレベルの回数だと思われます。
健康教室を全国に!
治療家の友人から健康教室をどのようによいかと相談を受けることが多かったため、健康教室の運営方法を治療家に向けてレクチャーする勉強会を開催する機会にも恵まれました。
現在では数百人の治療家の先生方のサポートをさせていただいております。
また、私の本職はカイロプラクティックですが、対象となる治療家の先生は、医師、PT、OT、カイロプラクティック、整体、整骨院、マッサージ、エクササイズトレーナーなど、業種に関係なく治療院の運営を支援することにしました。
これは、一般の患者さんが選ぶ際には、業種に拘らずにその方にとって合ったケアがあると考えているからです。
安心して紹介できる治療院を増やすことこそが、目の前のクライアントの将来のケアにもつながると確信しております。
引っ越しをされるクライアントにも信頼できる治療家をたくさんご紹介しておりますが、大変喜んでいただいております。
姿勢本の出版
姿勢については、私自身が悩んできただけあり、強い思い入れがありました。そこで、姿勢についてのノウハウをまとめ、「姿勢の魔法『シャキーン』メソッド」として打ち立て、2016年に「1日3回で、ねこ背がよくなる『姿勢の魔法』シャキーン!」という書籍として出版しました。
私は7歳の時に事故に遭い、様々な症状に悩んできました。病院に行っても、治療院に行っても改善しなかったのですが、15歳の時に受けたカイロプラクティックによって、大きく改善をしました。
そこから自分自身がどうやったら元気になれるか、人生を楽しめるかということをテーマに過ごしてきました。
その思いから、カイロプラクティック施術によるサブラクセーションの解消、姿勢指導やエクササイズによる治療効果の向上をクライアントに伝えてきましたが、もう一歩足りなさを感じておりました。
パーソナルトレーニングとの出会い
そんな折、友人である方波見 吉男エクササイズコーチにお子さんの出産祝いをもっていく機会があり、以前より興味をもっていたA.R.M.トレーニングを体験で受けてみました。
これこそ、私が探し続けていたアクティブケアだー!と感動したのを覚えています。
通い始めて数カ月で、小さい頃からの足の捻挫癖や、事故後の後遺症でもあった諸症状が軽減しました。アクティブケアの考え方に基づくA.R.M.トレーニングに出会い、再発しなくなったのです。
受動的ケア/パッシブケア(Passive Care)
通常怪我をしたら、安静にしましょう、痛み止めを服用しましょう、湿布を貼りましょう、というのが受動的ケア/パッシブケア(Passive Care)です。
多くの場合、処方の際の個人差は少ないです。
能動的ケア/アクティブケア(Active Care)
能動的ケア/アクティブケアというのは、既往歴や運動量を考慮した上で、エクササイズで関節に負荷をかけます。
多くの場合、あなたにとって最適な負荷の量は、他人とは異なります。
A.R.M.トレーニングが更に通常のアクティブケアとは違うのは、その時間がとても短いということです。
昨今では、RIZAPをはじめ、パーソナルトレーニングジムは増えつつはあるものの、多くの場合は60分です。
このA.R.M.トレーニングは、なんと15分という衝撃の短さです。
痛みのある方も無い方も15分のトレーニングの中で、スクワットやプッシュアップはじめとした様々なメニューを、コーチの指導で、追い込まれます。
しっかり筋肉に負荷をかけ、筋力をアップさせ、心肺機能の向上も見込まれます。
実は、アメリカやカナダ、オーストラリアの学会に参加することも増え、院を10日ほど閉めなければならないことがあり、その間のクライアントのケアにも頭を悩ませていたのですが、このA.R.M.トレーニングがあれば、私が海外に勉強に行っても、その間のクライアントの健康は自身の努力で、なんとかなる、そう感じました。
パーソナルトレーニングの導入
治療院を移転することにもなっており、兼ねてよりアクティブケアもやりたいという思いがあり、A.R.M.Tokyo代表の木村誠作エクササイズコーチにお願いし、A.R.M.Tokyoのコーチを三鷹院にご紹介いただきました。
こうして、2016年4月より、当院のケアメニューに、希望制ではありますが、パーソナルトレーニングのエクササイズメニューを組み込めるようになりました。
常時1人はエクササイズコーチがおり、混みあっている時間帯は2人おります。
15分という短さだと、その時は大変でも、大変だったというストレスが残らないんですね。逆に長時間の運動だと、どんなに良いことだと頭で理解したつもりでも、精神的になんとなく疲れるという現象があることも判明しました。
更には、一回のセットの回数が少なくても正しいフォームで筋肉に負荷をかけると、体を疲れさせる事が出来るので、軟骨や靭帯、腱を痛めにくくなり、結果的には関節を痛める可能性が低くなります。つまりは、安全性が高まりますし、ある程度症状がある方でも早期リハビリができることにもつながります。
通常の大手のジムだと1年間の継続率は15%程度ですが、当院では50%を超えていることからも、運動に対するネガティブなストレスが少なく、楽しんで行えていることが伺い知れます。
ちなみに、大手ジムの会員としてのお金を支払っている方の継続率は50%を超えるそうですが、実際にいらしている方は15%程度だというのが悲しい現実です。
大手ジムや、大手ジムに通う方を批判するつもりはないのですが、鍛えるという目的においては、せっかくお金を出していても費用対効果が見合っている方は、一般に思われているより少ないということをご理解いただけましたら幸いです。
エクササイズを奨励する立場として、当院は、毎回1回行う毎の料金制を採っております。
3段階のケア
当院はカイロプラクティックケア、姿勢ケア、エクササイズケアの3本の柱をケアの種類として提供しておりますが、ケアの段階には、症状改善ケア、姿勢矯正ケア、元気維持ケアという3段階のケアを用意しております。
症状が治まって安定した状態を寛解(かんかい)と表現しますが、根本が治ったというわけではりません。体質改善ができるところまでいくには、時間はかかります。
カイロプラクティックでは、痛みなどの症状が無くとも定期的に受けることで、未然に症状の再発を防ぐ効果が期待されます。
実際、定期的にカイロプラクティックケアを受けている人は、会社や学校の欠席が少ないというエビデンスが多数あります。
更に、体を鍛えるという意味では、運動は大切です。当院では、症状改善ケアから、姿勢矯正ケア、元気維持ケアと段階に応じたケアを提供できます。
よく「赤ちゃんがカイロプラクティックを受けるメリットは?」と尋ねられますが、そういう意味では子供のケアの多くは予防ケアと言えるでしょう。
実際、我が家でもカイロプラクティックミラクルと呼ばれる出来事は多数あります。例えば、保育園に預けていた我が子は、熱が出たという理由でお迎えに行ったことは一度もありません。共働きのお家などではこうしたミラクルはありがたいですよね。
医療機関との提携
その他、当院は現在では医療機関とも提携しております。
内臓疾患の疑いがあったり、血液検査で気になる値があったり、サブラクセーションが無いのに当院で把握できないような症状が確認できた時には、そうした医院にクライアント情報を連携します。
適切な医療機関に紹介するというのは治療家にとっても責務であると共に、紹介ができるということは、カイロプラクティックの限界を知っているということとも同義です。このような判断は、鑑別診断といって、体の状態の検査やカウンセリングからそれらを読み取るには、基礎医学をベースとした上で、臨床例を積むことで実現できることです。
現在では、医師からの紹介クライアントも多数いらっしゃいますし、中には病院でカイロプラクティックに行くように言われたのでホームページを見てきました、という方もいらっしゃいます。
田町アイシークリニックや、MRI・CTの検査センターなどがそれに当たります。
検査結果も医療機関からご本人にも提供されますが、医療機関からも当院にも送られてきます。
人は生きていれば、いろんな症状が出たり、体の不調を感じたりするものです。
「プライマリケア医」という考えは、「かかりつけ医」的な存在です。
現代の医学は細分化していて、例えば、咳が出ていても、喉が痛ければ耳鼻科ですが、胸が痛ければ内科になります。
両方痛みがある場合は、どちらもいかないといけないということになってしまいます。
もちろん、現場ではできる範囲では対処されてはいますが、頭痛があって、目まいがして、腰痛があって、お腹の調子が悪いという時でも、カイロプラクティックは体全体を見て、必要に応じて適切な病院やケアを推薦することができます。
そういう意味で、カイロプラクティックはプライマリケアであり、予防医学ということができます。
ちなみに、マッサージはしてもらえないんですか?というご質問をいただきますが、当院ではいわゆるマッサージは行っていませんが、セルフマッサージの指導はさせていただいております。
また、必要に応じて、マッサージ院をご紹介するケースもあります。
そもそも、現代人の忙しいスケジュール、ストレス社会の中では、休息は積極的に取る必要があります。
いわゆるマッサージ院などに行く方の理由として、仮眠がとれるからという方もいらっしゃいます。
ただ、当院の場合は、エクササイズ中に寝るわけにはいきませんし、カイロプラクティックケアにおいても通常は2分程度で終わりますので、寝ている暇はありません。
エクササイズサービスを取り入れるか、マッサージサービスを取り入れるか、天秤にかけたところ、15分間のマンツーマンエクササイズサービスはどこもやっていないということで、エクササイズに軍配が上がりました。
そうすると、エクササイズをやっている部屋でゆったりとしたマッサージを受けることはできないということもあり、現状ではマッサージスタッフは入れておりません。
短時間であっても、体をリラックスさせることができるつくだ式カイロプラクティックケアや、A.R.M.トレーニングエクササイズは非常に効率のよいものです。
ミッション
エクササイズをサービスとして取り入れ、新たにファミリーカイロプラクティック三鷹院のミッションを打ち立てました。
カイロプラクティック、姿勢、エクササイズの3本柱の根本には、Living Life Full Onという、クライアントの人生を存分に楽しんでいただく健康サポートをするという強い思いがあります。
ミッションの実現を目指して、日々、スタッフ間でクライアントに喜んでいただけるための努力を惜しみません。
最後に
当院のサービスの歴史について振り返ってきましたが、今回のブログはいかがでしたでしょうか。
またお気軽にコメントいただくなど、ご感想お待ちしております。
現在の当院のケアについては、施術の流れのページ(下記画像をクリック)を参照ください。