熱中症対策をしましょう
こんにちは、スタッフです(^^♪
毎日、本当に暑い日が続きますね。
2018年7月23日、埼玉県熊谷市では国内観測史上最高の41.1度を記録しました。
全国で熱中症とみられる症状で亡くなった方は、少なくとも30都府県で94人にも上るそうです。
亡くなられたみなさまのご冥福をお祈り申し上げます。
気象庁もこの猛暑を『災害と認識』と発表しています。
今回の記事では、後半に院長からの熱中症対策についてのメッセージもありますので、お見逃しなく!
こうした状況を踏まえ、当院では、熱中症対策を強化し、クライアントの皆様に水分と塩分の補給、そして休息を促しております。
水分補給
成人の方には、1日2リットル程度(体重25kgで1リットル)を基準にお伝えしております。
こちらは院内の掲示物ですが、小学生以上であれば、体重が50kgに満たなくても、1日2リットル程度の補給をお勧めしております。
子供さんは一般的に代謝がよいので、水分は大人と同等量が必要です。
母乳育児をされている方で、特に外に連れ出す場合は、通常よりも多い頻度、つまり早いタイミングで授乳をされることをお勧めしております。
例えば、2時間に1回授乳している方ならば、1時間30分ぐらいから様子をうかがって、飲めそうなら飲んでもらう、という感じですね。
『こまめに水分補給を!』とよく耳にしますが、『こまめに』というのは人それぞれの感じ方によって異なります。
時間感覚を意識して水分を補給しましょう。
塩分補給
水分と合わせて塩分補給もとても大事です。
お食事をきちんと食べる時間がない時など、お塩をひとつまみ舐めると体がスッキリとしたり、元気になるのを感じると思います。
当院でご用意している『お塩ちゃん』はミネラル100%のお塩です。
小袋にお塩をいれて持ち歩くことをお勧めしております。
休息
水分補給・塩分補給と並んで大切なので休息です。
外出時は、50Mおきにクーラーのある涼しい場所で休憩をすることをお勧めしております。
通る道も、炎天下の日差しの当たる場所よりも日陰、道路よりも地下道路など、少しでも暑さをしのげる道をお選びください。
帽子や日傘を利用するだけでも直接の日差しを避けられますが、無理をなさらずに休憩を取ってください。
当院の受付には、お水とお塩を用意しております。
お水をお忘れの方や、お食事からお時間が経ち塩分の補給をされていない方へお渡ししております。
ご自身でお持ちのお水にお塩を一つまみ入れて頂くなどして頂いております。
クライアントの皆様、是非ご活用下さい。
佃 隆 院長からの熱中症対策のメッセージ
先日、井之頭公園に立ち寄りました。さすがにこの暑さの中ですので、ボートを漕いでいる人はいないかと思ったら、一隻だけ動いていました。
さて、当院には、0歳から90歳を超える方までが来院されます。
今年のように酷暑だと、身体の変化が症状になって訴えてくるので、気象庁の発表を待たずに、当院では、現場でどんどん対策をしております。
気象庁でも7月23日には、今年の暑さは、災害級の暑さという発表がありましたが、当院では、7月20日には、熱中症対策についての緊急ミーティングをし、当ブログにスタッフが書いてくれた熱中症対策を院内で始めております。
このスピード感、大事ではないでしょうか。
本当に、日本の今年の暑さはすごいですよね。
今年の猛暑でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、生きている私たちはここから何を学ぶのか考え、メッセージをお伝えしたいと思います。
スペインのアンダルシアの酷暑地域では
思い出してみると、1998年にスペインのアンダルシアに留学していた時は、日中は今年の日本ぐらいの暑さでした。
アンダルシアと言えば、めちゃくちゃ暑い地域です。
昼過ぎに海に行くと行ったら、いつもは陽気なホストマザー(アンダルシアを代表するテニスプレイヤーだったのですが)が、「TAKA,こんな時間に海に行くなんて、自殺行為よ。」と忠告してくれました。
今年の日本の暑さは、このような暑さが普通の国であれば、スペインのようにシエスタタイムを取るでしょう。
実際、アンダルシアのマラガでは、夜中の例えば12時に待ち合わせをして、BARに繰り出すというのも日常の光景ですが、ちょっとした広場で、夜中の1時に小学生の子供たちがサッカーをしていました。
子供たちが夜中に出歩けるかどうかは治安の問題もあるでしょうが、僕はスペインに留学中に、日中にサッカーをしている子供たちは見ることはありませんでした。
ですので、ネットでも議論になっていますが、炎天下でのスポーツをしないという決定をどれだけ勇気をもって出すか、試合の流れが中断されるとしても、水分補給や冷却するための休憩時間をいかに取るかが重要です。
日本でシエスタタイムを導入・制度化することは、この夏の暑さがどれだけ続くのかが分からないだけに難しいと思います。
したがって、個人レベルで、行動量の制限をして、しっかり休養を取っていくことがとても大切なのです。
猛暑日本の新常識を打ち立てる
敢えて、厳しい口調で申し上げると、暑い中、普段通りのスケジュールをこなそうとするのは、ある意味では生命力、自己防衛本能が弱っているとも言えるでしょう。
国の方針や発表を待つのでなく、自分自身でどれだけ対策をするのかが大事です。
私自身は、小さい頃に頭に金属バットのフルスイングが当たった事故の影響で、自律神経失調症気味で、ちょっと暑いとすぐ倒れたり、運動会をずっと本部室で眺めていたりという、1人熱中症を何度も味わっています。
心無いことも言われてきました。
熱中症で休んでいるのに、寝ているんだったら帰れと言われ、悲しい気持ちで帰ったことも。。。
でも、なんとか命をつないでこれたのは、プライドよりも命を優先する選択をし続けてきたからです。
今年の日本の暑さは、ある意味では、漂流教室のように、日本列島ごと、暑い世界にパラレルワールドしたみたいなものと考えた方が良いと思います。
そこでは、今までの常識は通用しません。
子供たちにも伝えたいのは、周りの大人もこんな暑さを体験したことが無いのだから、大人の考えが及ばないこともあるんだということです。
クーラーは、当然のように一日中付けっ放しにしてほしいです。
これからの猛暑日本の新常識として、クーラーの効いているところで仕事して、クーラーの効いているところでエクササイズをして、お腹のためには毎回でなくてもよいですが時折熱い飲み物を飲んだり食べたりして、熱いお風呂に入って、というのが普通になっていってほしいです。
代謝を上げて、深部体温は高くしておく。
クーラーで冷えた体表面をお風呂でしっかり温めましょう。
これが猛暑日本の新常識です。
あとは、シャワーに数回浴びたり、顔を洗ったり(短髪の方であれば、頭も濡らしてほしいぐらい)、着替えを数回して、かいた汗の蒸発で風邪をひかないようにもしたいですね。
ちなみに、私のは、夏は1日5、6回は着替えます。
治療しているだけでも汗はかきますので、休憩のたびにも着替えます。
朝起きて、移動して、帰る時に、お風呂を出た後に、と着替えるわけです。
暑い時は、たくさん水を飲んで、汗をかくという体の当たり前の状況を作り出せるように、日ごろから運動を習慣として、汗腺を鍛えておきたいものですね。
来年の夏も酷暑になる可能性は高いわけですから、今後のためにもぜひ、汗をしっかりかく運動習慣を身につけていただけたらと思います。
エクササイズを週に数回行い習慣化するために、当院ではパーソナルトレーニングメニューもご用意しております。
実際、運動習慣がもともとある方は、夏の暑さにも強い方が多いです。
運動して、体温、脈拍を高め、血液も流れているので、毛細血管も増えています。
だからこそ温度調整、ひいては環境変化への対応力も高いんですよね。
ここまで準備ができておけばと思います。
ただ、自分ひとりでは、運動はした方がよいとは分かっていてもなかなかできないんだよな、という方はぜひ、当院のエクササイズの記事もご覧ください。