【分子栄養学】春を食して頸椎椎間板ヘルニアを血流で改善
こんにちは。栄養アドバイザーの山中 庸子です。
寒さも少しひと段落して、やっと一息つけますね。
しかし身体は寒さで縮じこまりがち、姿勢もしっかり意識をしてないとどうしても猫背になりがちではなかったでしょうか?
そんな凝り固まった身体の血流は悪くなり、よどんでしまっているかもしれません。
当院では、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症など、首や肩の痛みで来院される方が症状別でみると全体の2位です。
痛みの原因のひとつに「血流」が関係しています。
そこで今回は、春に向けて活動的に動けるようになるため、血流を良くしていくためのお話です。
血液は宅配屋さん!
血液の役割はどんなものがあるかというと、
1.酸素や二酸化炭素を運ぶ
2.栄養素を全身に運ぶ
3.老廃物を回収する
4.ホルモンを運ぶ
5.傷口を修復する
6.異物を排除する
7.体温を調整する
などがあります。いろいろな役割をしてくれていますね。どれも大切な役割です。
血液が病気や不調を治すまたは、病気や不調を作ると言ってもよいでしょう。
どうして血流は悪くなるの?
では、どんなことが起こると血流が悪くなるのでしょうか?
血流が悪くなる原因は「姿勢・食事・ストレス・運動不足・睡眠不足」によるものが多いです。
例えば、姿勢が悪いと脊椎は曲がっているため血液は滞り、食事は脂っこいものが多ければ、ドロドロ血液になり、冷たい食べ物、飲み物は冷えを増強します。
こういった原因が、ドロドロ血液を作り、ドロドロしているということは流れはゆっくりになり、さらに冷えます。この悪循環を繰り返してしまっているのですね。
ですから、カイロプラクティックを定期的に受けて歪んだ脊椎の治療をし、血流を改善し冷えを防ぐことにプラスして、食事からの改善が相乗効果をもたらします。
血行不良の症状としては、どのようなことが当てはまるかというと、
1、むくみ、寒いと皮膚の色が悪くなる
2、肌荒れ、目の下のクマ、アザができやすい
3、傷あとが治りにくい
4、舌や歯茎が赤黒い
5、便秘、痔が悪化している
6、肥満
7、月経トラブル
8、肩こり
9、耳鳴りがよく起きる
10、腹痛があり下半身が冷える
11、脱毛
12、動脈硬化
などたくさんあります。
また筋肉が熱をつくるところなので特に筋肉量の少ない女性は冷えに要注意です。
血流が良くなると...
血流が良くなるとメリットがたくさん。
□元気で疲れにくい身体になる
□免疫力が高まる、疲労回復が早くなる
□太りにくい体質になる
□肌や髪にツヤが出る
□生活習慣病の予防につながる
□好きなことや目標に近づく
毎日がいきいきと楽しくなりそうですね!
まずは質の良い血液をつくるために材料の調達を!
材料は言わずと知れた「たんぱく質」です。
豆製品、肉、魚、卵などを中心に毎食摂ることが必要です。
また、健康診断などの結果を見てLDL(悪玉)コレステロールと、HDL(善玉)コレステロールの比が2.0以上の場合は、一般的に動脈硬化が心配されます。
こういった方には大豆や卵黄に含まれている「レシチン」、青魚に多いと言われる「EPA/DHA」が効果的です。
そして血液をつくるためには、タンパク質だけではなく、鉄(ミネラル)とビタミンCが必要になります。
そこで、春の旬のものもとり入れたレシピ。
簡単にできる「アスパラガスの白和え」をおすすめします。
水切りした豆腐を材料と混ぜるだけでできる簡単で栄養満点レシピです。
味付けはお好みですが、胡麻ドレッシングなどを使うと時短になります。
アスパラガスは、ビタミンB郡の仲間の葉酸を比較的多く含みます。
葉酸は、正常な赤血球の生成をサポートしたり、動脈硬化や認知症を防ぐ効果もあります。
木綿豆腐はたんぱく質やビタミンB郡、レシチン、鉄も含みますし、お好みで蒸し大豆やささみなどを加えるとたんぱく質増し増しに!
また忘れてはいけないビタミンC。
いちごや柑橘類などもいっしょに摂りましょう。
たまには、ご褒美にいちご大福などもいいですね!
小豆のたんぱく質といちごのビタミンCも摂れますし、洋菓子に比べて和菓子は脂質をほとんど含まないものが多いので、その点では動脈硬化対策には、和菓子の方がおすすめです。
ちなみに、わたしは大事なレースの前は必ず和菓子を食べます。
なぜなら血流が良くなって元気に走れるのはもちろん、走っている間は胃腸の活動は制限されるため、脂質が多いと消化が遅れ、気持ち悪くなることがあるからです。
わたしにとっては、必勝アイテムのひとつでもあるのです。
これを食べたら元気になって頑張れるという、みなさんにとっての必勝アイテムをいっしょに探しましょう!
文責 山中庸子