小児喘息でお悩みの方へ
ファミリーカイロプラクティック三鷹院(株式会社Health Education)は、1993年に品川に開院、1999年に三鷹に開院し、2001年に駒込に開院し、2016年にそれらを全て合併して中央線三鷹駅南口徒歩1分の場所に、国内最大級の広さのカイロプラクティック院として統合移転しました。
院長の佃 隆と美香で20万人以上の臨床例がある中、多くの小児喘息(ぜんそく)の患者さんを施術してきました。
小児喘息でお困りの方へ当院の治療方針について記しましたので、お読み下さい。
医療用語の難しい言葉は、なるべく分かりやすい言葉で記しておりますが、難しければ読みやすいところから読み進めてください。
何度か読むことで理解が進むと思いますので、ゆっくりじっくりお読みください。
目次
1.胸の苦しさ、つらいお気持ち、理解いたします
2.小児喘息の症状とは?
3.小児喘息と合併しやすい・似た症状の病気
4.小児喘息になる・咳こむ理由は?
・咳(せき)の有無は、「閾値(いきち)」を超えるかどうか
・咳症状が出る原因とは?
・小児喘息が治るとは?
5.小児喘息の対処法 ~ 合わせ技で一本を狙え!
①「カイロプラクティックケア」
②「姿勢ケア」
③「漢方」
④「喉・胸を温める」
⑤「蒸気を吸う」
⑥「食事療法」
⑦「血液検査に基づいた栄養指導」
⑧「呼吸法」
⑨「ボイストレーニング」
⑩「薬」
6.あなたがあなたらしい人生を過ごすために
1.胸の苦しさ、つらいお気持ち、理解いたします
もともと、私自身が子供時代からつらい小児喘息で、悩んできました。
以後、自分なりに模索し、病院や治療院を開拓しながら、今では症状をコントロールすることができるようになりました。
今では、咳がむせて眠れぬ夜が続いた経験をギフトだと思っております。
それがきっかけでカイロプラクターという治療家の道に進むことができましたし、たくさんのクライアントのつらい咳・小児喘息について少なからず理解でき、このブログを書くことができているからです。
私の小児喘息をコントロールするに至った体験と、1999年に開院して以来の臨床の経験を、あなたとシェアし、お役に立てましたら幸いです。
小児喘息が出る原因は、一般的には、ホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激により気道の炎症が出ると考えられています。
私自身は7歳の時から、喉が痛く、夜になると咳が止まらなく、呼吸もままならなくなるという喘息症状が出始めました。
当時は両親と一緒に寝ていたのですが、同じ部屋、同じ布団で寝ているのに、私だけが喘息症状が出ました。
母はひどい花粉症の症状があり、埃には人一倍敏感なはずなのに、なぜ僕だけが・・・?という疑問がつきませんでした。
耳鼻科医からは、「喉が痛くなるのは体質だから一生治らない」と断言され、学校から帰ると耳鼻科でステロイド吸引を行う日々が続きました。
何日か吸引すると落ち着く、でもまたぶり返すの繰り返しでした。
吸入ステロイド薬を持ち歩くことこそ無かったですが、友達と遊ぶ時間も少なくなり、発作的に起こるこの喘息症状は困りものでした。
小学校時代の友人の1人も小児喘息で悩んでおり、彼はスポーツ万能で、子どもながらにどうしてだろう?と疑問でした。
ですが、吸入薬を持ち歩いている姿を見て、あまり小児喘息の症状を親や医師に相談すると持ち歩かなくてはいけないというのが嫌で、咳のことは自分からは言わなくなっていきました。
ある時、どうしても咳が止まらず、病院に駆け込んだら、肺炎になりかけていましたね、と言われたこともありました。
そうこうしている内に、アトピー性皮膚炎の症状も強まり、ステロイドを体中に塗らなくてはならない状態になりました。
一進一退を繰り返してきましたが、2016年(39歳)からはステロイド治療を完全に断ち切ることができました。
体質だから一生治らないと言われていたのに、2022年現在において、この6年間は耳鼻科には全く行っていないですし、2019年からは漢方の量も激減しました。
ということは、一般に小児喘息の原因と言われているホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激、ストレスは、唯一の原因だと言い切れるのででしょうか?
咳症状は1999年(21歳)でカイロプラクターになってからもしばらく続いていたため、自分自身の臨床のテーマにも掲げ、色々な症状の方をみてきました。
結果、小児喘息のメカニズムやその理由が自分なりに理解できましたし、臨床的なエビデンスは貯まりましたので、喘息やつらい咳でお悩みの方、ひいてはアトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群や逆流性食道炎でお悩みの方のお役に立ちたいという思いから、2017年に作成しました。
2.小児喘息の症状は?
小児喘息の症状は、咳や痰(たん)、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)、息苦しさなど、さまざまです。
「咳喘息」といって、咳だけの喘息の場合もあります。
また、胸の痛みやのどに感じる違和感なども喘息の症状のひとつです。
このような症状が続いている方は、一度病院・診療所を受診して、診断を受けてみましょう。
私はカイロプラクティック院を運営しておりますが、一度も病院にいかれていない場合は、内科、特に呼吸器内科などの受診をしていただきます。
治療せずに放置すると、気道の炎症が悪化して、炎症が広がり、発作の頻度が多くなったり、症状が重くなったりするからです。
3.喘息と合併しやすい・似た症状の病気
喘息と合併しやすい・似た症状の病気を掲載します。
病名というのは、病理学上の考えから体の症状を分類したものです。
ただし、病名で症状の種類を分類したとしても、原因が明らかに分かっているものと分かっていない、つまり治療法が分からないとされている病気も多数あります。
このようなケースでは、あなたの身体の現状を把握することがとても大切になります。
当院にいらっしゃる場合は、いつどんな症状が出たか、どんな病院でどんな診断と治療を受けたかを年表にしていただいてお持ちいただけると、原因把握がやりやすくなります。
喘息と合併しやすい病気
アレルギー性鼻炎
小児で約5割、成人で約6割の方が併発しているというデータがあります。
副鼻腔炎(蓄膿)
副鼻腔に炎症が起こり、鼻水が出たり、痛みを伴います。
レントゲンでみると、喘息の方の40~60%に副鼻腔の異常がみられるといわれています。
アトピー性皮膚炎
乳幼児期に発症することが多く、かゆみのある湿疹で、よくなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続く皮膚炎です。
腹痛・下痢・便秘
腹痛や下痢、便秘などのお腹の症状が出ることが多いです。
喘息(ぜんそく)と似た症状の病気
咳や痰が出る病気は小児喘息以外にもたくさんあります。
小児喘息と診断されてもしなくても、自分の症状をしっかりと把握しておくことが大切です。
参考にしてください。
咳喘息
ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や呼吸困難や痰が出ることがなく、咳だけが長く続いた状態です。
咳は夜中から明け方に出やすいのが特徴です。
アトピー咳嗽(がいそう)
咳喘息と同じく、痰や喘鳴、呼吸困難がなく咳が長く続く病気です。
気管支拡張薬は効果がないのが特徴とされています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
気道の炎症や、肺胞という肺の中の袋状の組織が破壊されることが原因で、呼吸がしづらい状態です。
主な原因は喫煙と考えられています。
COPDは体を動かした時に息苦しくなります。
百日咳
「百日咳菌」という菌の感染が原因です。
激しい咳が1ヶ月以上も続きます。
最近では大人の百日咳も増加しております。
4.小児喘息になる・咳こむ理由は?
小児喘息の方は、イラストのように気道に炎症を起こしています。
症状が特に無いときでも炎症を起こしており、喘息症状の無い健康な人に比べて、気道が狭くなり、結果、空気が通りづらくなっています。
炎症が起きている気道は、通常の気道の状態なら問題にならない程度のホコリやタバコなどのわずかな刺激でも反応し、発作が起きてしまいます。
また、気道に限らず、炎症が起こしやすい状態なので、気管支炎、肺炎、鼻炎、喉頭炎の併発もしやすいです。
そのため、病院で行われる小児喘息の治療は、発作をおこさないためと2次的に起こる併発症状を防ぐために、まずは気道炎症の治療が中心となります。
咳の有無は、「閾値(いきち)」を超えるかどうか
ただ、「喘息持ち」という方でも、同量のホコリやタバコで同じ喘息症状が出るかというと、そういうわけではありません。
その理由は、咳や喘息症状が出るメカニズムを理解いただきたいと思います。
咳が出る原因とメカニズムは、一言で申しますと、咳が出る刺激量が高まり、「閾値(いきち)」をを超えることで咳が出ます。
いきなり、知らない言葉が出てきたという方もいらっしゃると思いますが、ぜひこの「閾値(いきち)」についての理解を深めてみてください。
よく、花粉症の起きるメカニズムとして、花粉が体にたまっていくと、コップに水が溜まると水が溢れるかのように、ある年に突然発症するという例が使われます。
これはまさに分かりやすい例で、コップに水が入る体積が閾値で、水そのものが刺激量の総和と置き換えているわけですね。
手の甲を軽くつねってみてください。
最初は触れられている程度ですが、つねる強さを上げていくと、やがて痛みを感じます。
痛みを感じたということは、刺激の総和による反応レベルが閾値を超えたということになります。
閾値(いきち)とは:感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量のことです。
デジタル大辞泉の解説によると
1 ある反応を起こさせる、最低の刺激量。しきいち。
2 生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値。しきいち。
とあります。
栄養・生化学辞典の解説によると
(1) 生体が反応を示す最小の刺激。
(2) 通常の生理的対応ができなくなる最小の負荷量。
とあります。
生理学や心理学では「閾値」と呼びますが、物理学や工学では「しきい値」という表現をします。
「閾値」の「閾」は常用漢字ではなく目にする機会が少ないと思いますので、咳が出るかどうかの仕切りを超える値という意味で、「しきい値(ち)」として認識しもらっても大丈夫です。
このブログでは、「閾値(しきい値)」と表現します。
症状を出なくする、閾値を超えないようにするには2つの方法があります。
上図のプランAとプランBがあります。
プランA:総和ストレス量を減らす。
プランB:神経系、姿勢、栄養、運動、精神、睡眠を整え、健康生活レベルを高め、閾値を高める。
ただし、健康値を最大化するために、プランAの総和ストレス量を減らすことも、健康生活レベルを高めることもそれぞれ限界があります。
そこで、プランCとして、プランA(総和ストレス量を下げる)+プランB(健康な生活レベルを高める)を推奨いたします。
プランCを実行すると、閾値までの幅がより広がります。
というのは、プランA(総和ストレス量を下げる)にしても、プランB(健康な生活レベルを高める)にしても、いづれも限界があります。
例えていうなら、会社の経営で利益を最大化するために、売上を高めることと、経費削減を考えた時に、そのどちらにも限界があるのと同様です。
その加減、順番が大切です。
それを処方するのが治療家の役割だと考えております。
咳症状が出る原因とは?
咳症状が出る原因とは
咳症状が出る原因とは、一般的には、ホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激、ストレスであり、それにより気道に炎症が出ると考えられています。
ですが、本当にそうでしょうか?
私は、小児喘息の原因は6つのストレスの総和量が閾値を超えることだと考えており、この理論を「つくだ式健康法カイロプラクティックメソッド~Living Life Full ON~」と名付けました。
6つのストレスには、①身体的・物理的ストレス、②化学物質ストレス、③精神的ストレス、④電磁波ストレス、⑤環境ストレス、⑥サブラクセーションストレスがあります。
この内、①身体的・物理的ストレス、②化学物質ストレス、③精神的ストレス、④電磁波ストレス、⑤環境ストレスは以下の通りです。
ホコリ、ダニなどのアレルゲンは、環境ストレスに当たります。
タバコの刺激は、②化学物質ストレスに当たります。
他にも様々な要素が閾値を超えうるストレスになりえます。
さらに、⑥サブラクセーションストレスにより、関節の動きが悪くなり、椎間板にストレスがかかり、軟部組織が炎症を起こし、神経機能の異常を引き起こします。
*⑥サブラクセーションストレスは、「物理的・身体的ストレス」に入れることもできますが、①~⑤のサブラクセーションの結果できるストレスということで、独立して考えられる場合もあります。
つくだ式健康法カイロプラクティックメソッドでは、これらを足したストレスの総和が閾値を超えた場合、体の弱い所の症状が出ると考えています。
ストレスの総和 = ①身体的・物理的ストレス + ②化学物質ストレス + ③精神的ストレス + ④電磁波ストレス + ⑤環境ストレス + ⑥サブラクセーションストレス
体調の良い時は症状が出ないというのは、
ストレスの総和 < 閾値
ということです。
季節の変わり目で、仕事が忙しくて、介護があって、症状が出たという場合は、
ストレスの総和 > 閾値
ということです。
別に、「閾値(いきち)」といっても、生き血を吸う何かではありません(笑)
このブログ、お伝えしたい気持ちが強まって、長文になっていますので、休憩用コンテンツです。
ここまで読んでいただいた方の中にも、初めて読んだ方は内容が多くて知識の整理がままならない場合があります。
まずは流し読みでも大丈夫ですよ。
さて、大事なのは、自分の身体の状況、強いところ、弱いところを知り、どんなストレスに強く、どんなストレスに弱いかを知ることです。
まずは健康な身体を手に入れるために、健康的な生活をすることが必要ですよね。
でも、症状が長く続いていると、どこから手をつけてよいか、分からなくなるものです。
ですので、まずは検査を受けて、自分の状態がどうなっているのか知りましょう。
もちろん、片っ端からご縁のあったところから治療を受けることも大事です。
「治療的診断」という言葉もあるほどです。
「治療的診断」とは、治療をしていって、その効果の有無も診断の判断材料になるということです。
それぞれの治療法には、病院であっても、カイロプラクティックでも、鍼灸でも、栄養療法でも、それぞれに共通して言えることがあります。
それは、治療哲学を基に、問診法、検査法、治療法があり、体のもつ治癒力を最大限に発揮できる状態に改善していくということです。
現代の薬の処方に異を唱える方も多くいらっしゃるでしょうが、もともとは、西洋医学の薬の処方も本来はそのような考えから発展してきました。
例えば、治療法A、治療法Bを受けて改善しなかった場合、治療法Aは原因Ⅰと原因Ⅱに有効、治療法Bは原因Ⅱと原因Ⅲに有効だとしましょう。
治療法Cが原因Ⅲに有効だとしたら、試してみる価値がありますね。
治療法Cでもダメな場合、治療法Aと治療法C、治療法BとCを組み合わせて受けることも選択肢になりますね。
サブラクセーションストレスとは
サブラクセーションストレスについては、下記のイラストをご覧ください。
水道のホースを脊柱管や血管、ホースを流れる水を神経や血液だと考えてください。
左図のように、ホースを踏んでいない状態=サブラクセーションが無い状態だと、血液も神経も流れます。
右図のように、ホースを踏んでいる状態=サブラクセーションが有る状態だと、血液も神経も流れが悪くなります。
結果として、サブラクセーションストレスにより、関節の動きが悪くなり、椎間板にストレスがかかり、軟部組織が炎症を起こし、神経機能の異常を引き起こすことになるのです。
しかも、普段の日常生活の姿勢や所作を間違ってインプットしていると、どんなに良い治療をしても、またサブラクセーションができてしまいます。
*サブラクセーション(Subluxation)とは
からだは骨格で支えられています。脳から全身に神経が巡って、からだは機能しています。姿勢が歪むと骨の位置が正しくなくなり、神経の流れが悪くなります。骨の位置がずれ、神経の流れを妨げた状態を「サブラクセーション」と呼びます。
カイロプラクターはサブラクセーションを発見し、矯正、予防する専門家です。カイロプラクティックは、骨、筋肉などを調整し、神経の流れを整え、自然治癒力を活性化させる治療法です。
サブラクセーション(Subluxation)の語源は、sub(少し) + lux(光・力) + ation(状態)となり、光・力が少ない状態になるという意味です。
「小児喘息が治る」とは?
当ブログや当院において、「「小児喘息が治る」というのは、咳症状の原因を理解し、症状をコントロールできるようになった状態のこととして表現します。
こういう状態を「寛解(かんかい)」と表現することもできますね。
寛解とは:
Google辞書によると、
全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること。
コトバンクによると、
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。
または見かけ上消滅した状態。
癌(がん)や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。
例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。
とあります。
「治る」という表現そのものがいろんな意味をもっています。
症状が無くなることだったり、原因が取り除かれて再発の恐れがない、何が自分にとって過剰ストレスか理解していて症状をコントロールできていることだったりします。
小児喘息に関してもそうですが、ほとんどの症状というのは、普段は大丈夫でも、無理をしたりすると、つまり、閾値を超えるストレスがかかると、やがて症状となって出てくるものです本で折り目を入れて閉じると、閉じた状態では分からないですが、本全体を折り目をつけたページと同じ方向に曲げたり、ぱらぱらめくると、折ったページはすぐに見つけることができるものです。
つまり、成長期にしろ、成人になってからにせよ、一度傷めた箇所というのは、他の細胞や組織に比べて弱まっているので、自然と閾値も下がるのです。
ですので、当院では、治るという意味を「咳症状の原因を理解し、症状をコントロールできるようになった状態」として表現しています。
寛解だろうが、コントロールできているだろうが、治るだろうが、表現は好きに使っていただけたらと思います。
つくだ式カイロプラクティック~Living Life Full On~でお伝えしている大事なことは、身体の弱い所を把握しながら、無理をせず、ストレスの総和を増やさないようにしつつ、症状が出始めたら養生しつつも、やりたいことには精一杯生きるということです。
5.小児喘息・咳の対処法 ~ 合わせ技で一本を狙え!
喘息症状、咳の10個の対処法を列記しますが、これらは単体で効果を感じる場合もありますし、複数、もしくは組み合わせの妙によって効果が上がる場合もあります。
総和ストレス量 - 対処法 < 閾値 ⇒ 症状緩和・寛解
ということですね。
*対処法には、カイロプラクティックや漢方などの治療と呼ばれるものに加え、健康生活レベルを向上させるための生活習慣改善があります。
常々思っていることは、喘息・咳の対処法に関しては、柔道でいうところの「合わせ技で一本を狙え!」ということを自ら実践してきましたし、クライアントにお伝えしています。
柔道では、技を決めた時に3つのポイントがあります。
「効果」、「技あり」、「一本」ですね。
「技あり」を二つ合わせると、一本になります。
「技あり」+「技あり」=「合わせ技一本」を狙っていきましょう。
そうすることで、
総和ストレス量 - 対処法 < 閾値 ⇒ 症状緩和・寛解
となりますね。
この章でお伝えする内容は、一つだけでもあなたにとっては有効なものもあるでしょうが、併せて実行することで効果が上がるものもあります。
ご紹介する方法には、医学的な実証例があるもの以外にも、私自身が試したものもあります。
中にはお金、時間、手間がかかるものもあります。
実行するかどうかは、あくまで、このブログの読者の自己責任となります。
もし、当院にかかる場合には、あなたに最適な計画を立てるお手伝いをさせていただきます。
もちろん当院にいらしても、やるかやらないかはあなた自身の責任になりますが、これまでの私どもの経験をもとに計画を立てますので、咳喘息がよくなるために費やす労力は一人で行うよりも少なく、結果、お金と時間を省くことができます。
このページにたどり着いた方は、これまでに一般的に使われている抗炎症薬やステロイド吸入などの使用をされてこられて方がほとんだと想像します。
症状が出たら、まず病院に行くというのは、現代の日本では間違った選択肢ではありません。
このあたりを踏まえて、お読みくださいね。
小児喘息・つらい咳の対処法①「カイロプラクティックケア」
シンプルに、カイロプラクティックのアジャストを受けてサブラクセーションを取ることで、お役に立てる可能性が大きく分けて3つあります。
1.背骨を矯正することで、姿勢がよくなり、肋骨が動きやすくなり、鼻がとおるようになり、呼吸がしやすくなる可能性があります。
2.神経系が改善されることで、炎症反応が改善することが期待されます。
3.神経系が改善されることで、健康な生活をしやすくなり、運動などもしやすくなるので、健康レベルの向上が見込まれます。
ただし、まずはすぐに施術をするのではなく、検査とカウンセリングをしっかり行い、どこに閾値を超えるようなストレスがあるのかを見極めた上で行います。
初診は基本的には、カウンセリングと検査になります。
カイロプラクティック院に限らず、整骨院、整体院、鍼灸院などの治療家の先生に相談することもよいでしょう。
ただし、治療家の中でも、きちんとした教育を受けている先生をお勧めします。
当院の場合ですと、院長の私も、美香副院長もカイロプラクティック大学教育を受けており、また娘を育てた経験から、赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い層のクライアントから支持され、たくさんの臨床例があります。
だからこそ、身体の状況に応じて、最小限の刺激でケアを提供できる可能性が高いと言えます。
怪我をして3か月後、6ヶ月後、なかには数年後に事故がもとで、さまざまな症状が出る場合があります。
まずはどういう状態かを把握するかが大事ですので、検査やカウンセリングに重きをおいております。
カイロプラクターの専門は、関節の可動域を正常範囲にするのはもちろん、神経や筋肉の状況を正しく評価することです。
背中だけではなく、首や腰、骨盤など、さまざまな関節を矯正することが必要です。
一つの症状に対して、一つの部位のサブラクセーションが原因になっているというよりは、複数の箇所のサブラクセーションにより、閾値を下げてしまっていることがほとんどです。
そのため、小児喘息という症状があなたにとっての主訴だとしても、当院では身体全身をチェックし、全身の矯正を行います。
1回の施術で呼吸が楽になるように感じる方も半分以上はいらっしゃいますが、少なくとも6回施術を受けられると95%の方がその効果を実感されます。
ただし、その快適な状態が当たり前になる、定着するのには通常は数か月かかります。
筋肉などは大体2か月、赤血球などは大体3か月で入れ替わります。
背骨が健康な状態であれば、神経の流れや血液の流れもよくなります。
この状態をなるべくキープできるように、最初は週に2~3回など、詰めて通うことが望ましいです。
それらを分解し、理論的に分析した上で、クライアントへの刺激を最小限にしつつ、最大の効果を引き出せるつくだ式カイロプラクティックテクニックを作り上げました。
1-2分程度の治療で改善していくことにみなさまは一様に驚かれます。
そもそもいかなる治療も身体に何らかの刺激を加えることで、体の自然治癒力のスイッチを入れるという点では共通しています。
中には力任せにもみほぐそうとする治療院も少なくないですが、その刺激が強ければ強いほど、身体への負担も大きくなるものです。
リスクは最小限に、効果は最大限に。
実際、私の家族やスタッフにも定期的に治療しますが、同様の治療を行います。
あなたのことも、私の家族だと思って施術いたします。
全国のカイロプラクター、整体師、鍼灸師、マッサージ師、柔道整復師がこの技術を習得したいと学びに来る治療をあなたにご提供いたします。
小児喘息・つらい咳の対処法②「姿勢ケア」
私が「1日3回で、ねこ背がよくなる『姿勢の魔法』シャキーン!」を執筆したのは少しでも多くの人に正しい知識を身に着けてもらいたいからです。
自らが代表を務め、「NPO子供の姿勢をよくする会」を立ち上げたのも同様の理由です。
当院で理想的な姿勢になり、運動という習慣を取り入れることでよい状態が保てたとしても…
多くの時間を過ごす職場の環境や、家庭における習慣が身体に対して多大な負担を与えるようなものであればすぐに悪い状態に戻ってしまいます。
例えば、平均睡眠時間を6時間と考えれば、睡眠は実に人生の4分の1を占めますが、身体に悪い影響を与える寝具や枕を選んでいれば日々6時間も負荷を掛けていることに。
その状態では、いくら治療をしても効率がいいとは言えませんよね。
真の意味で根本改善を目指すのであれば正しい知識は必須です。
決して安いとは言えない当院が口コミサイトなどでも評価をいただいているのは「痛みの原因」をしっかり分析し、根本改善のために徹底的な検査をして、検査結果に基づき、最適な治療を提供しているからです。
そもそも、猫背だと息が吸いづらいというのは、みなさんも経験済みだと思います。
姿勢をよくしたらいいというのは頭では理解はしていても、どうすればいい姿勢になるかを論理的に系統立てて、しかも見守りながら指導ができる先生はまだまだ少ないのが現状です。
ぜひ、姿勢をよくして、いい呼吸ができるようになっていただきたいです。
小児喘息・つらい咳の対処法③「漢方」
7歳の頃から漢方にはお世話になっています
漢方を使ったことの無い方には、最初抵抗がある方もいるのは存じております。
ですが、私は実は7歳のころから漢方を服用してきました。
当時は三重県津市在住でしたが、祖母が腕の良い静岡の先生がいらっしゃるということで、月1に1度は静岡まで往復8時間かけて通っていました。
漢方内科で処方してもらうことが可能です。
ぜひお試しください。
私も今でもつらい時には漢方も服用します。
副作用としては、お腹がゆるくなることですが、気管支に腹、もとい背に腹は代えられません(笑)
あとは、「におい・香り」を匂いと思うか、臭いと思うか。
独特の香りがしますので、口臭ケアは必要です。
症状がピークの時は、外出先でも水筒に入れて、ちびちび飲むこともあります。
喉を潤すという意味では、水でもお茶でもとにかくちびちび飲むことは有効です。
煮出しタイプの漢方
ツムラなどの番号で決まっているタイプのではなく、煮出しのタイプが効果的ですね。
でも、近くに漢方内科が無い場合は、漢方薬局などでも相談できますよ。
私の使っているのはこちらです。
ジップロックなどで保管をします。
すぐ使う分は、冷蔵庫に保管し、残りは冷凍庫に保管しておくともつ期間が伸びます。
費用の目安
料金は、診察料が1,000円程度、漢方のお薬代が4週間分で3,000円程度、計4,000円程度です。
一日一袋煮出しをして、2回に分けて飲みますが、1回で終えることもしばしば。
最近はいろんな相乗効果で合わせ技一本を取れるようになったので、ワンシーズンで漢方ゼロという年も出てきました。
多い時でもワンシーズンに2回分、2か月分飲んだことがありますが、料金は安いと思いますね。
*当院では漢方の処方は行っておりません。
漢方内科の科のある内科、漢方調剤薬局でご相談ください。
小児喘息・つらい咳の対処法④「喉・胸を温める」
マフラー、ネックウォーマー、スカーフなどで温めます。
こうすると服が伸びますが、子供のころは無意識にこんなこともしてました(苦笑)
その他、当院で遠赤外線と磁力の出る特殊なシートもご用意しております。
これを気管当たりに貼るととりあえず抑えられます。
少なくとも、冷やすのはよくないですね。
体全般は、大人の場合は頭寒足熱といって、頭は涼しいぐらいで、足を温めるのがよいです。
しかし、子供の場合は、年齢や状態によっても変わりますが、足は多少冷たくても大丈夫です。
子供には無闇に靴下を重ね着させるなどはしない方がよいケースが多いです。
この辺りは、成長状態によっても違うので、直接診させていただいてから判断します。
小児喘息・つらい咳の対処法⑤「蒸気を吸う」
セリーヌ・ディオンが休日は、野球を観戦に行っても声は出さない、そして、ひたすらスチーマーを当てているという話をテレビで見たことがあります。
声が出せないのはなく、出さないというのはまねしづらいとしても、スチーマーはできそうですね。
いわゆる加湿器を使うのでよいのですが、カビの温床にもなりやすいので、1日1回ちゃんと洗うことを徹底することができるならばという前提でお使いください。
病院などは、乾燥しても加湿器を置かないところも多いのは、管理が難しいからです。
クライアントの中には洗ったことが無いという強者もいらっしゃいました。
せっかく加湿しようとして、菌をまき散らしているということのないようにお気を付けください。
マスクは、布製をお勧めします。
飛行機などに乗るときは、布製のマスクを少し湿らせたり、アロマをティッシュに含ませて、それをマスクと口の間に入れるのもお勧めです。
私の場合は、面倒臭がりなので、マスクごと湿らせたり、アロマをプシュッとすることもあります。
あと、温泉などで、サウナがありますが、乾燥したドライサウナに入る時は、タオルを湿らせておいて、口元にずっとあてておきましょう。
選べるのであれば、ドライサウナより、蒸気が出るスチームサウナがお勧めですね。
僕はサウナハットでも、マスクがくっついているタイプのサウナハットを愛用しています。
一般のお風呂でも、43度以上のお湯で蒸気を吸い込むようにしてお風呂に入ったり、お茶などの蒸気を吸い込むのも日常的に取り入れるのをお勧めします。
塵(ちり)も積もれば、という感じですね。
これは小さいころから当たり前に行ってきましたが、意外と思われる方もいらっしゃるようです。
小児喘息・つらい咳の対処法⑥「食事療法」
*画像はイメージです。
炎症のすべての原因を完全に予防できるわけではありませんが、軽減する方法として、加工食品やアルコールのような不健康な食事を、ヘルシーな食品に変えていくことをお勧めしています。
特に和食はお勧めです。
考え方としては、きちんと栄養を取り、かつ、炎症反応の起きる食事をなるべく避けることです。
特に、小麦アレルギー、牛乳アレルギーの方は多いので、小麦製品、加工製品、カレーなどの香辛料スパイスのものはなるべく避けることをお勧めしています。
ただ、食事療法に関しては、私自身が小さい時にさんざん制限をしてきて、毎日毎食何を食べたか書くのが嫌になり、なんでも食べるようにしたことで、ストレスが取れたという経験もあります。
この話は、全員に当てはまる話ではありませんが、食事で気を遣うことでの精神的ストレスと、食べることで体へのストレスを減らすことと天秤にかけているような気がします。
なるべくとか、できるだけ、というのがポイントのように思います。
炎症を抑えるサプリメントもご紹介はしておりますが、まずは食事療法から行ってもらっております。
また個人差も多いので、トライアンドエラーを繰り返すことになるのを承知で行うか、当院で提供している血液検査や栄養指導を受けることもお勧めしております。
小児喘息・つらい咳の対処法⑦「血液検査に基づいた栄養指導」
希望者は、医療機関と提携をして血液検査を行った上での栄養指導を受けられます。症状の根本原因を見つけ、体質を根本改善し、症状改善だけでなく、予防ケア、パフォーマンス向上のためのケアをご用意しております。
同施設でカイロプラクティック治療、姿勢指導、血液検査、栄養指導を受けられるので、時間の節約につながります。
小児喘息・つらい咳の対処法⑧「呼吸法」
呼吸を整えることで、精神的にリラックス効果が高まります。
副交感神経が高まり、リラックスするので、総和ストレス量の中の精神的ストレスを減らすこともできます。
また、当院でお伝えする呼吸法は鼻から吸って口からはく方法です。
口呼吸をしていると、外気がそのまま肺に入ってしまいます。
鼻呼吸だと、鼻毛がフィルターになってくれるので、ごみの侵入を防ぎます。
鼻が詰まって、猫背でという方は、口呼吸の方が多いですが、鼻うがいなども併用しながらカイロプラクティックの施術を受けていると、やがて鼻がとおるようになることを体感している方も多数いらっしゃいます。
小児喘息・つらい咳の対処法⑨「ボイストレーニング」
必要に応じて、発声練習やボイストレーニングの基礎をお教えします。
私は7歳の時に頭に野球の金属バットが当たる事故に遭った後遺症で、口がちゃんと開かなかったり、猫背になったりしました。
また、意識的に声を出さないとすぐに喉を痛めることに気が付きました。
そこで、高校生になってからは、正しい発声を学ぶために、アナウンス部に入り、毎日練習をし、今はゴスペルを習い、発声練習を続けています。
正しい発声を習得すると、喉への負担も減るので、喉を痛めやすい方にはうってつけです。
*プロの歌手や、役者の方にはボイストレーニングの基礎ではなく、体の使い方や呼吸法などをお伝えして活用し、活躍されている方も多数いらっしゃいます。
小児喘息・つらい咳の対処法⑩「薬」
受け入れづらいことを承知の上で断言します。
当院では、気管拡張剤やステロイド吸入などは、なるべく使わないで済むようにと考えております。
効果も高い一方で、副作用が大きいからです。
私自身、ステロイド治療を7歳のころから長期的に使用してきたために、様々な副作用に悩まされてきました。
ただ、現実的にはこれらを活用されている方が来院されるケースがほとんどですし、皆さん薬に副作用があることはよくご存じです。
ですので、ここでは敢えて、ステロイド薬の副作用については長々と書くことはいたしません。
ただ、私自身ステロイドを長期間使用し、なんとか止めることができましたが、また症状が出た時に再度使用してしまったことがありました。
その時に、多くのカイロプラクターはじめ、治療家や医師の友人、先輩に恵まれ、再度止めることができました。
決して一人だけで止めることはできなかったということをお伝えしておきます。
この記事を読んで、安易に止めるということをしないようにお願いします。
急に止めて、症状が重篤化する場合もあるためです。
まずはご相談にいらっしゃることをお勧めいたします。
6.あなたがあなたらしい人生を過ごすために
これは、私が7歳だった1984年当時から何も変わっていません。
医師から次のような説明を受けたことはないでしょうか。
「治療薬を継続して使用することで小児喘息息治療のゴールである「発作がおこらない状態を長期間続けること」ができますよ。
そして、発作がおこらない状態を長期間続けるためには、小児喘息の原因である炎症を抑える治療を毎日続けることが大切だよ。
そして、炎症の治療を続けていくと、徐々に咳が出なくなり、夜よく眠れるようになるでしょう。
でも、よくなったからといってすぐに薬をやめてはいけません。
気道の炎症が再び悪化し、またすぐに発作がおきてしまいます。
自分の判断で薬をやめずに、医師の指示に従ってきちんと治療を続けましょう・・・。」
私自身、こうした医療的な話は現代の医師としては正しい説明の仕方ですし、これによって重篤な症状、2次的な症状を防ぐことができているという点では認めています。
体質だから一生治らない、ステロイド吸引は一生必要だと言い切った医師がいたことに・・・。
でも、40歳となった今ではその医師に感謝しています。
そう、ここまで私に火をつけてくれたことに。
最初の内は、こうした怒りが原動力になり、自分なりになんとかできないものかと試行錯誤を続けました。
やがて、臨床を続けた結果、今の合わせ技一本の考えにたどり着いたのです。
そして、私自身も症状をよりコントロールすることができるようになりましたし、クライアントもまた然りです。
薬を急に辞めることはよくないけれど、ひどい咳症状や喘息症状は薬以外にも改善する方法があるのだという考えに、光を見い出していただければ幸いです。
最後に、この記事でお伝えしていることは、まだまだ発展途上だということです。
何年後かにこの記事を読んだら、もしくはこの記事を読んで当院にいらっしゃったら、また新しい付け加えの説明ができている可能性は高いでしょう。
なぜなら、私自身が今も最新の小児喘息についての情報を求め、自分自身にも試しているからです。
あなたと共に、小児喘息という症状だけではなく、あなたの人生そのものを豊かにするために、お役に立てましたら幸いです。
ご相談、ご予約は思い立ったら今すぐにどうぞ。
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