平成30年度特別展 太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年—
こんにちは、スタッフです(^^
今回は、『平成30年度特別展 太宰治 三鷹とともに —太宰治没後70年—』についてご紹介いたします。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、太宰治は三鷹市にとても縁のあるお方なんです。
そのため、三鷹市には太宰治文学サロンや太宰治に縁のある場所が多数あります。
また、作品の中にも三鷹が登場しています。
開催場所は当院や三鷹駅からもとても近い場所ですので、是非お立ちより下さい。
展示会の詳細や太宰治と三鷹市についてご紹介いたします。
太宰治
日本の近代文学を代表する作家。
1909(明治42)年、青森県北津軽郡金木村(現・五所川原市金木町)の素封家の家に生まれる。本名、津島修治。東大仏文科に在学中に非合法運動に関わるが脱落し、大学は中退する。
昭和11年の短篇集『晩年』以降、話術に長けた文体で短・中篇を発表して若い読者の心をとらえる。昭和14年1月、井伏鱒二の媒酌で石原美知子と結婚、同年9月より府下三鷹村(現・三鷹市)下連雀の借家に住み終生の住まいとする。
三鷹入居の頃は「駈込み訴え」「女の決闘」「走れメロス」など平明な名品を生み出している。同時に、「鴎」「善蔵を思う」「乞食学生」「きりぎりす」「東京八景」「風の便り」「十二月八日」など東京郊外における創作活動や生活を書き込んだ作品も数多く書いた。
大戦後は、「斜陽」などの発表により、織田作之助、坂口安吾らと共に無頼派として注目される。「ヴィヨンの妻」「父」「おさん」「桜桃」「家庭の幸福」など三鷹での生活を素材とした作品も継続して残した。
「人間失格(第1回)」を発表した直後、39歳の誕生日を目前にした昭和23年6月13日、山崎富栄と共に玉川上水に身を投じた。(HPより)
太宰治の作品を誰でも一度は読んだことがあるのではないでしょうか。
私も『走レメロス』を教科書で勉強しました。映画化された作品もあり、数々の名作を生み出していますね。
太宰治と三鷹
太宰治と三鷹の縁
太宰治(1909–1948)は妻美知子と甲府で新婚生活を営みながら、昭和14(1939)年9月1日に〈下連雀一一三〉(現三鷹市下連雀二丁目)の新築借家に転居します。
家族とともに、亡くなるまで(疎開期間を除いた約7年半)をここで過ごし、その間、師友、弟子をはじめとする多くの文化人と文芸談義に花を咲かせ、研鑽を積みました。
三鷹では「走れメロス」(昭和15年)、「東京八景」(昭和16年)、「斜陽」(昭和22年)、「人間失格」(昭和23年)などの珠玉の作品を発表し、自宅の書斎や、終戦後は駅前に仕事部屋を借りて代表作と言われるその多くを執筆しました。一町民として生き、一作家として書き尽くした太宰にとって〈東京市外、三鷹町〉は、あらゆるものとの距離感を保つに絶好の創作地だったと言えます。
太宰が住んだ当時の三鷹は、自宅周辺に麦畑が広がる一見穏やかな農村地帯。しかし、戦況が悪化するにつれ軍需産業の町として著しい成長を遂げた町でもありました。
本展では、激動の時代の潮流に呑込まれてゆく三鷹に身を置きながら、筆一本で人気作家に長じた太宰治の人生と、太宰治を支えた人々との交流に迫ります。(HPより)
太宰治と三鷹市の繋がりを強く感じますね。
三鷹が登場する作品
太宰治は、自宅の間取りを小説のなかに使うなど、三鷹の「陋屋」暮らしをさまざまに素材にしています。薔薇の花を植え家庭菜園を試み、また、自宅を仕事場として若い文学志望者などとの交流の場としたことなどは、複数の作品に見出すことができます。
また、社会や時代と供に三鷹の地域性をとらえることもしています。鉄道と駅、戦中・戦後の街と人々、井の頭公園など名所についてなど、独自な視点で描かれているのです。(HPより)
作品の中にも私たちに馴染みのある三鷹が登場するのは、とても嬉しいですね。
太宰治縁の場所
市内には19か所の太宰ゆかりの場所があり、そのうち10か所には「ゆかりの案内板」が設置されています。
ゆかりの場所巡りなど楽しそうですね。
展示会詳細
(写真はHPよりお借りいたしました。)
本展では、激動の時代の潮流に呑込まれてゆく三鷹に身を置きながら、筆一本で人気作家に長じた太宰治の人生と、太宰治を支えた人々との交流に迫ります。
会場:三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORALコラル5階
電話 0422-79-0033
開催期間:2018年 6月16日(土)〜7月16日(月・祝)
開館時間: 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
休館日 :月曜日 *7月16日は開館
観覧料 :500円
*「東京・ミュージアムぐるっとパス2018」、中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその介助者は無料。
*展示会期間中、CORAL地下駐車場は改修工事のためご利用いただけません。公共交通機関および近隣の駐車場をご利用ください。
問い合わせ:三鷹市山本有三記念館 Tel: 0422-42-6233
主催:三鷹市、公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
特別協力:日本近代文学館
協力:青森県近代文学館、五所川原市教育委員会、太宰治記念館「斜陽館」、弘前市立郷土文学館、
日本現代詩歌文学館、山梨県立文学館、杉並区立郷土博物館、神奈川近代文学館、
佐賀大学美術館、田村茂写真事務所、林忠彦作品研究室、
株式会社SUBARU、新潮社、三鷹CORAL、三鷹商工会、みたか都市観光協会