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側弯症はインソールで治る?効果と限界を院長が解説

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こんにちは。ファミリーカイロプラクティック三鷹院の佃隆です。仕事や家事に追われる毎日の中で、お子さんの側弯症について調べてくださっているのですね。

忙しくても「何かできることはないかな」と行動に移したこと。それは、お子さんのこれからを大切に思う、とても前向きな一歩です。

「靴の中敷きで体の傾きが変わるの?」「病院では経過観察だけれど、次の診察まで何もしなくていいの?」。そんな疑問を抱えていませんか。

今回は、側弯症に対するインソールの考え方と、足元だけにとらわれない体の見方、成長期に確認しておきたいことをお話しします。

先に結論をお伝えすると、インソールはすべての側弯症に必要なものではありません。必要性を確認し、病院での評価と合わせて取り入れるかを考えましょう。

院長:佃 隆

お子さんのために調べた、その行動力を大切にしてください インソールを買う前に、今の体の状態と必要な対応を一緒に整理していきましょう

目次

側弯症にインソールが役立つ場合とは

インソールの情報を読むと、「背骨によい」「姿勢が変わる」といった言葉が目に入ります。ただ、背骨の曲がりを小さくすることと、足の負担や歩きにくさに対応することは別の話です。まずは何を目的に使う道具なのかを整理すると、期待しすぎず、必要なものを選びやすくなります。

脚長差がある場合に補高を検討することがあります

左右の脚の長さに違いがあることを、脚長差と呼びます。その差によって立ったときに骨盤が傾き、背骨がバランスを取るように曲がる場合があります。

このような機能的な側弯では、必要性を評価したうえで、短い側の高さを補う方法が検討されます。補高用のインソールや、靴底の調整などです。

ただし、差があれば必ず補正するわけではありません。骨の長さ、関節の状態、立ち方、症状などを合わせて判断する必要があります。

特発性側弯症への効果は分けて考えます

成長期に見つかる特発性側弯症は、原因が明確に分かっていない側弯症です。背骨が横に曲がるだけでなく、ねじれを伴うこともあります。

この状態に対して、インソールだけで背骨がまっすぐになる、進行を防げるとは言えません。歩きやすくなったとしても、側弯の角度が改善したかは別に確認します。

側弯症という病名だけでインソールを選ばず、側弯の種類と、何を改善したいのかを確認することが大切です。

購入前に確認したい足元と体の左右差

肩や骨盤の高さに差があると、「低い側の靴を高くすればよさそう」と考えるかもしれませんね。しかし、見た目の左右差にはさまざまな理由があります。背骨の変形に伴う傾きなのか、脚の長さや足の状態が関係しているのかを区別せず、自己判断で高さを足さないことが大切です。

脚が短く見えても骨の長さが違うとは限りません

脚の骨そのものの長さに差がある場合と、姿勢や関節の状態によって長さが違うように見える場合は、同じではありません。

靴底の減り方や写真は相談の参考になりますが、それだけで補高する側や厚さは決められません。ご家庭で何ミリかを測って購入する前に、評価を受けてください。

市販品とオーダーメイドは目的で選びましょう

クッション性を高める中敷きと、足の形を支えるもの、左右の高さを補うものでは役割が違います。高額だから側弯症によいとは限らないのです。

オーダーメイドを検討する場合も、足形を取るだけでなく、立位や歩行、普段の靴との相性を確認するか、作製後の調整が受けられるかを聞いておきましょう。

費用については、本体価格に加えて評価料や調整料、成長に伴う作り直しも確認すると安心です。保険の扱いは、診断や処方などの条件によって異なります。

経過観察中こそ治療方針を確認しましょう

病院で「今は経過観察です」と言われても、親御さんの心配が消えるとは限りませんよね。ただ、経過観察は放置ではなく、成長に伴う変化を確認するための医療上の対応です。不安があるときは、その意味と受診間隔を確認し、家庭で何に気をつければよいかを相談しましょう。

早めの評価と一律の治療開始は別のことです

「軽い角度だから絶対に進行しない」とは言い切れません。角度に加え、これからどのくらい成長するか、すでに進行しているかなども判断に関わります。

国際的なSOSORTのガイドラインでも、成長中で進行が確認される場合や悪化リスクが高い場合には、角度だけでなく条件を合わせて装具治療を検討します。

推奨にはコブ角20度±5度付近を含む記載もありますが、これは「15度から全員に装具が必要」という意味ではありません。専門医による個別の判断が前提です。

また、これを根拠に、手技の施術を受ければ側弯の進行を予防できると説明することもできません。装具、運動療法、手技は役割と根拠を区別しましょう。

痛みがなくても定期評価が必要です

お子さんが元気に過ごしていると、通院の必要性を感じにくいことがあります。しかし、痛みの有無だけでは側弯の変化は判断できません。

歯並びを考えると、痛みがなくても評価を受ける意味はイメージしやすいかもしれませんね。ただし、歯科矯正と側弯症では治療法も根拠も異なります。

大切なのは「痛くないから大丈夫」と決めつけず、必要な検査と経過確認を続けることです。すべてのお子さんに手技による矯正が必要という意味ではありません。

当院は背骨だけでなく全身を確認します

当院には、側弯症について相談したい小学生、中学生、高校生と、その親御さんが来院されています。インソールを使うか迷っている方も、経過観察中に生活面で取り組めることを知りたい方もいらっしゃいます。まずは病院での診断や経過を伺い、体の状態とお困りごとを整理します。

レントゲンと全身の確認は役割が違います

レントゲンは、側弯の角度や骨の状態を確認する大切な検査です。一方、画像だけでは、動きにくさや日常生活で負担がかかる場面のすべては分かりません。

当院では、背骨に加え、骨盤、頭や首の位置、肩、股関節なども確認します。ただし、それらの左右差を、そのまま特発性側弯症の原因と決めつけることはしません。

「背骨以外も確認すること」と「背骨以外に原因があると断定すること」は違います。この区別を大切にしながら、全身の動きと生活上の負担を見ていきます。

手技と姿勢ケアの適否を検討します

当院では、検査を踏まえて、背骨や骨盤、首、肩、股関節などへのカイロプラクティックの手技を検討します。全身の関節や筋肉の状態に目を向けた対応です。

側弯症に関する多くのご相談を受けてきましたが、臨床経験の多さだけで治療効果が証明されるわけではありません。できることと限界は、分けてお伝えします。

施術は、整形外科での治療に代わるものではありません。側弯の角度の改善や、装具・手術の回避を保証するものでもないことをご理解ください。

「シャキーン」メソッドで日常生活も一緒に考えます

私は、姿勢の魔法「シャキーン」メソッドを通じて、日常生活で取り組む姿勢ケアをお伝えしています。姿勢に関する考え方は、二冊の書籍にもまとめています。

座り方や立ち方を一方的に指示するのではなく、ご本人の体や生活に合わせてマンツーマンで確認します。力を入れ続けることだけが、姿勢ケアではありません。

施術と生活指導を組み合わせ、無理のない体の使い方を目指します。ただし、このメソッドを側弯症専門の運動療法と同一のものとして説明することはありません。

当院では産後の骨盤まわりの不調についても多くの相談を受けてきました。ただ、産後の改善例を、そのまま成長期の側弯症への効果の根拠にはできません。

装具や手術については情報を偏らせないこと

コルセットや手術をできれば避けたいというお気持ちは、よく分かります。ただ、その思いが強いほど、「これだけで大丈夫」という情報に引かれやすくなることもあります。必要な治療を遅らせず、負担と期待できる効果を理解して選ぶことが、お子さんの将来を守るうえで大切です。

インソールや施術を装具の代わりにしないでください

成長期の側弯症では、装具が進行を抑えるための重要な選択肢になる場合があります。「装具を避けたいから施術だけにする」という判断は勧められません。

インソールや施術を取り入れる場合も、整形外科での定期評価や、指示された装具治療を自己判断で中断しないでください。

装具が合わないときは作製先へ相談しましょう

装具をつけているときに体を預けるような姿勢になったり、首や肩に負担を感じたりする場合は、主治医や義肢装具士へ相談してください。

見た目だけで「装具のせいでねこ背が進んだ」とは判断できません。サイズや当たり方、成長による変化を確認し、自己流で削ったり着用時間を変えたりしないことが大切です。

動画の体験談は判断材料の一つにとどめましょう

手術後も活動を楽しんでいる方の発信は、治療を受ける方の励みになると思います。一方で、その方の経過がすべての人に当てはまるわけではありません。

「進行したら手術をすればよい」と簡単に結論づけず、保存療法と手術の目的、負担、術後の生活を専門医に確認しましょう。手術が必要な方を否定する意図もありません。

成長が終わった方にも確認してほしいこと

身長が止まり、病院での通院が一区切りになったあとに、側弯症について相談される方もいらっしゃいます。成長終了後の経過は一律ではなく、曲がりの程度や部位によっては、その後も確認が必要です。大人になってから痛みや姿勢の変化が気になった場合も、一人で判断せず相談しましょう。

大人になってから変化する場合もあります

当院でも、20歳を過ぎてから角度の変化を指摘されたというお話を伺います。ただし、見た目や体感の変化だけで、側弯が進行したとは断定できません。

生活環境、筋力、加齢、姿勢の取り方は体の負担を考える要素ですが、それぞれが側弯の進行原因だったかは別の問題です。必要に応じて医療機関で確認します。

当院は、日常生活の負担や体の使い方を一緒に考えます。手技や姿勢指導によって側弯の進行を防げると保証するものではありません。

お子さんの未来を広げるために今できること

側弯症への対応を考えるとき、私が大切にしたいのは、角度の数字だけでなく、お子さんがどんな毎日を送りたいかという視点です。勉強、部活動、おしゃれ、留学など、関心は人それぞれ。必要な医療と生活面の支援を受けながら、本人が望む経験を重ねられるよう、一緒に考えていきましょう。

私も姿勢に悩んでいた一人です

私自身、子どもの頃からねこ背や体の不調に悩みました。中学生の頃にカイロプラクティックと出会い、自分の体と向き合う経験が、人生の方向を考えるきっかけになりました。

その後、オーストラリアのマードック大学でカイロプラクティックを学び、開院や姿勢ケアの指導、二冊の姿勢本の出版へとつながりました。

ただ、私の体験をお子さんへの効果の約束にはできません。だからこそ、ご本人の話を聞き、無理に期待を持たせるのではなく、必要な情報を丁寧にお伝えしたいのです。

まずは今の状態を整理するところから

当院では、医学的知識を踏まえ、姿勢、関節の動き、筋肉、神経の状態などを確認します。海外のカイロプラクティック教育で学ぶ評価も踏まえ、状態に応じて行います。

ただし、検査内容は国や施設で異なります。当院の検査が、病院での側弯症の診断やレントゲン評価に代わるものではない点も、最初にお伝えしています。

医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士や、そのご家族からもご相談をいただいています。ただ、医療職の方の来院自体が施術効果を保証するものではありません。

私がお伝えしたいのは、インソールを買うことより先に、お子さんに何が必要なのかを整理してほしいということです。成長期は、必要な評価や治療を先延ばしにしないことが大切です。

忙しい中でここまで調べたご自身を、どうか認めてあげてください。親御さんが一人ですべてを判断する必要はありません。

病院での経過を大切にしながら、当院でも姿勢や体の使い方、毎日の不安についてお話を伺います。「何から始めればよいか分からない」という段階でも、いつでもご相談ください。

ファミリーカイロプラクティック三鷹院
院長 佃 隆

三鷹にある当院までお越しになられない方へ

遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。


院長:佃 隆

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