こんにちは、三鷹でカイロプラクティックの仕事をしております佃です。今日は少し専門的な言葉についてお話しさせてください。
お子さんの持病と側弯が結びついていて、どう説明されたらいいのか分からず不安な方は本当に多いです。一緒に整理していきましょう
学校の健診や病院で背骨のカーブを指摘されたとき、単に「側弯症」だけでなく、その背景に別の病気が隠れていると告げられることがあります。この、原因となる病気がはっきりしているタイプの側弯症について、今日は詳しくお伝えしていきたいと思います。
お子さんに脳性麻痺や筋肉の病気、あるいは先天的な骨の問題があり、その延長で背骨の曲がりを指摘された方も少なくありません。何が起きているのか、どう向き合えばいいのか、一つずつ丁寧にお話しします。
目次
そもそも症候性側弯症とはどんな状態を指すのか
側弯症という言葉を検索すると、実はいくつかの種類に分かれていることに気づかれるはずです。ここでは、原因がはっきりしている側弯についてお話ししていきます。学校健診の8割ほどを占める原因不明のタイプと違い、背景に別の疾患が控えているのが大きな特徴です。まずはその違いから理解していきましょう。
原因不明のタイプとの一番の違い
思春期に多く見られる側弯症の多くは、実は原因がはっきりと分からないまま発症します。一方で、脳や神経、筋肉、骨の形成そのものに問題があり、その結果として背骨が曲がってしまうケースもあります。この、明確な原因疾患を伴うタイプこそが、今日お話ししたい状態です。原因が特定できているという点では前向きに捉えられそうですが、実際にはその基礎疾患自体への対応も同時に必要になるため、ご家族の負担は決して軽くはありません。
背景にある病気にはどんなものがあるのか
診察の場でよく耳にする原因疾患をいくつか挙げてみます。
- 脳性麻痺や二分脊椎など、神経の働きに関わる病気
- 筋ジストロフィーなど、筋肉の力の低下に関わる病気
- マルファン症候群や神経線維腫症など、体質そのものに関わる病気
- 生まれつき背骨の骨がうまく形成されていない先天的な要因
こうした病気があると、背骨を支える筋肉や神経のバランスが崩れやすくなります。その結果として、体の軸である背骨が左右に引っ張られ、曲がりが生まれてしまうのです。お子さんの持病を思い出しながら読んでいただくと、少し合点がいく部分もあるのではないでしょうか。
症候性側弯症は進行が早いといわれる理由
ご相談の中で、この種の側弯は思春期特発性のものより進行が速いと感じる場面が多くあります。なぜそう言われるのか、背景を含めてお話しします。基礎疾患によって背骨を支える力そのものが弱まっているため、成長の勢いに歯止めが利きにくいことが大きな理由です。
見逃してはいけないサインとは
肩や腰の高さの左右差、立った時の体の傾き、洋服を着たときのシルエットの乱れなどは分かりやすいサインです。特に、車椅子での生活が中心になっているお子さんの場合、座位のバランスが崩れやすくなる10歳前後から10代前半に進行しやすいという報告もあります。日々の様子の中で、いつもと違う傾きに気づいたら、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
進行の速さゆえに、経過観察の期間を長くとりすぎると、気づいた頃にはカーブが大きく進んでしまっていることもあります。だからこそ、定期的なチェックと、早い段階での相談がとても大切になってきます。
病院で勧められる治療法とその限界
整形外科では、側弯の角度や進行の程度に応じていくつかの治療方針が示されます。それぞれにメリットと同時に、知っておいてほしい限界があります。次の表で簡単に整理してみました。
| 治療法 | 内容 | 知っておきたい点 |
|---|
| 経過観察 | 数か月ごとのレントゲンで進行を確認 | 積極的な介入ではないため不安が続きやすい |
| 装具療法 | コルセットで進行を抑える | 長時間の装着が生活や気持ちの負担になりやすい |
| 手術療法 | 金属の器具で背骨を固定する | 体への負担が大きく、術後の制限も長く続く |
手術を検討する前に立ち止まってほしいこと
基礎疾患があるお子さんの場合、側弯症そのものだけでなく、原疾患の治療も並行して考える必要があります。そのため、手術のタイミングや適応も慎重な判断が求められます。手術後の半年間は体育やスポーツができず、10キロ以上の物を持つことも制限されます。また、体をぶつけ合うようなスポーツは、生涯にわたって難しくなることも少なくありません。金属の支柱は基本的に抜くことができず、皮膚の下に触れる違和感が残る方もいらっしゃいます。
もちろん手術という選択そのものを否定するつもりはありません。ただ、背骨は体の要となる部分ですから、負担の少ない方法から試してみるという選択肢も、知っておいていただきたいのです。
三鷹院で行っている症候性側弯症へのアプローチ
基礎疾患を抱えたお子さんの側弯に向き合う際、当院ではまず、姿勢・関節・筋肉・神経・バイタルという5つの視点から現在の状態を丁寧に検査します。原因が一つではないからこそ、思い込みで施術を進めることはいたしません。
- 82箇所の筋肉と神経を調べる整形外科的な検査
- 関節の動きを確認するカイロプラクティック特有の検査
- 姿勢分析ソフトを用いた数値化による変化の記録
これらの結果をもとに、お一人おひとりの背景に合わせたケア計画を立てて施術を進めていきます。基礎疾患があるからこそ、体全体のバランスを見ながら、無理のないペースで背骨の負担を減らしていくことを大切にしています。男女のカイロプラクターが在籍しているため、同性のスタッフに相談したいという場合にも対応が可能です。
33年間で33万人を超える臨床の中には、神経や筋肉の病気を背景に持つお子さんのご相談も数多くありました。原因が複雑なケースであっても、諦める前にできることは必ずあると、私は経験からそう感じています。
最後に、一人で抱え込まないでほしいということ
症候性側弯症は、背景にある病気そのものへの対応と、背骨への対応を同時に考えなければならない、決して簡単ではないテーマです。だからこそ、経過観察という言葉だけで立ち止まらず、今のうちにできることを一緒に探していきたいと私は思っています。
ご家族だけで抱え込んでしまうと、正しい情報にたどり着く前に時間だけが過ぎてしまうこともあります。病院での診断結果をお持ちいただければ、それを踏まえた上で、今の状態に合ったご提案をさせていただきます。どうか一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。
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