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ステロイドを飲み始めてから、体重が増えた気がする、夜なかなか眠れない、顔がむくんできた——そんな変化に戸惑っていませんか?


ファミリーカイロプラクティック三鷹院院長の佃です。この記事では、突発性難聴のステロイド治療で起こりうる副作用の仕組みと、その向き合い方についてお伝えします。
突発性難聴について、症状や原因から施術の考え方まで詳しくまとめたページもありますので、あわせて参考にしてみてください→突発性難聴


副作用が不安な気持ち、よくわかります
突発性難聴の治療に、なぜステロイドが使われるのでしょうか。
内耳では、音を電気信号に変換する有毛細胞が急激なダメージを受けると聴力が落ちます。ステロイドには炎症を鎮め、内耳のむくみを抑え、血流を維持する働きが期待されています。発症から早い段階で使うほど聴力が戻りやすいとされており、耳鼻科での第一選択として位置づけられています。
突発性難聴の治療で使われるステロイドは、通常1〜2週間という短期間で終わります。長期投与とは性質が異なるため、同じ「ステロイドの怖い副作用」という情報がそのまま当てはまるわけではありません。
飲み始めて数日で「食欲が止まらない」と感じる方は少なくありません。
ステロイドには食欲を増進させる作用があり、これが体重増加の主な原因のひとつです。加えて、体内の塩分と水分を保持しやすくなるため、脂肪が増えた変化とむくみによる変化が混在することがあります。臨床でよく見るのは「数日で1〜2kg増えた気がする」という訴えで、その多くはむくみと食欲増加が重なった状態です。
短期間の使用であれば、服用が終わったあとに自然と落ち着いてくるケースがほとんどです。ただし、塩分の多い食事や間食が重なると回復が遅れることもあるため、服用中は食事のバランスを意識しておくと安心です。
顔が丸くなる「ムーンフェイス」は、ステロイドの副作用の中でも外見の変化として気づきやすいものです。
ステロイドが糖質コルチコイドの働きを強めることで、顔や首まわりに脂肪が集まりやすくなります。同時にむくみも生じるため、顔の輪郭がより丸く見えることがあります。服用開始から1〜2週間ほどで出やすく、中等量以上の使用で起こりやすい傾向があります。
突発性難聴の治療では投与期間が短いため、服用が終わると顔のむくみも少しずつ戻っていくことが多いです。「一生こうなる」という心配は、短期使用においては過度に恐れなくてよいケースがほとんどです。
夜なかなか寝つけない、という変化もステロイドとの関係が考えられます。
ステロイドには神経を興奮させやすい作用があり、服用中に睡眠リズムが乱れる場合があります。とくに夕方以降に飲むと影響が出やすいため、処方された服用タイミングを守ることが大切です。朝や昼の服用に変更できるか、担当の先生に相談してみるのもひとつの手です。
患者さんに多いのは「眠れないのは難聴のストレスのせいだ」という思い込みで、薬との関連に気づかないまま過ごしているケースです。眠れない状態が続くようであれば、原因が薬の影響かどうかを含めて医師に伝えるようにしてください。
血糖値が高めと言われたことがある方、あるいは糖尿病と診断されている方は、ステロイドの使用に際して特別な注意が必要です。
ステロイドは血糖値を上げる方向に働くため、糖尿病をお持ちの場合は服用期間中に血糖コントロールが乱れやすくなります。そのため、糖尿病がある方の突発性難聴治療ではほぼ全員が入院での点滴治療となり、血糖値のモニタリングを行いながら進めることが一般的です。
「入院と言われたが大げさでは?」と感じる方もいますが、これは血糖値の急激な変動を安全に管理するための判断です。糖尿病や血糖値が高めの方は、自己判断でステロイドの服用量を調整しないことが重要です。
副作用が怖いからといって、自己判断でステロイドをやめてしまうのは危険です。
突発性難聴は発症から時間が経つほど聴力の回復が難しくなりやすいとされています。ステロイドの中断によって治療効果が十分に得られなくなるリスクがあるため、副作用が気になるときはまず担当医に相談することが先決です。
また、ステロイドは急に中断すると体内のホルモンバランスが乱れることがあります。処方された期間・量・タイミングを守りながら、少しでも気になる変化があれば処方した医師に伝える、というのが基本のスタンスです。
ステロイドの副作用を完全に防ぐことはできませんが、日常の過ごし方で影響を和らげることはできます。
以下のような点を意識しておくと、体への負担が少なくなりやすいです。
無理な運動や過労はかえって回復を妨げる場合があります。服用期間中は、体を休めることを優先した過ごし方を心がけてください。
薬による治療と並行して、体の状態を整えるケアを取り入れることも回復のサポートになります。
突発性難聴の背景には、ストレスや睡眠不足、血流の低下などが関わっているケースが多いとされています。カイロプラクティックでは、頸部や上部胸椎への施術を通じて自律神経のバランスや頭頸部の血流状態にアプローチすることを目的としています。ステロイドの代わりになるものではありませんが、薬の効果を支える環境づくりとして補完的に活用できるという考え方です。
当院でも、耳鼻科での治療と並行してご相談いただく方がいます。医療機関の治療を継続しながら、体全体の回復をサポートする視点でケアを行っています。
副作用が出ているとき、どこまで様子を見てよいのか迷う方も多いです。
以下に当てはまるときは、自己判断せず担当医に早めに伝えてください。
いずれも「薬を勝手にやめる」のではなく、「医師に相談してから次の判断をする」という順序が大切です。
突発性難聴のステロイド治療で処方された薬による体重増加・ムーンフェイス・睡眠の乱れ・血糖値の変動は、多くの場合、短期使用であれば服用終了後に少しずつ落ち着いていきます。「副作用が出た=治療を止めるべき」ではなく、変化を記録しながら担当医に正直に伝えることが、安全に治療を続ける基本です。
今日からできる小さなことは、食事の塩分を少し控えること、服用のタイミングを守ること、そして体の変化を手帳やスマホにメモしておくことです。小さな記録が、次の診察での大切な情報になります。
薬の副作用が不安な方、ステロイド以外のケアも並行して考えたい方は、ファミリーカイロプラクティック三鷹院にお気軽にご相談ください。突発性難聴に関する施術の考え方や、耳鼻科治療と並行したサポートについて、丁寧にお話しします。

