
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!
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休院日
こんにちは。ファミリーカイロプラクティック三鷹院、院長の佃隆です。お子さんの肩や背中を見て、「左右で形が違う気がする」と心配になっていませんか。
仕事や家事をこなしながら、お子さんの側弯症について調べるのは、決して簡単なことではありません。それでも確かめようと動いた、その行動力を私は大切に受け止めたいと思っています。


今回は、側弯症のセルフチェックの方法と受診の目安、経過観察中に考えておきたいことを、保護者の方に向けてお話しします。
今すぐ答えを出そうとしなくて大丈夫です。家庭で確認できることと、専門家に相談することを、一緒に整理していきましょう。




お子さんの変化に気づき、調べようとした今日の一歩を、安心して次の行動へつなげていきましょう
側弯症のセルフチェックは、肩や背中、腰の左右差を見つけるためのものです。家庭で病名や重症度を決める検査ではありません。まずは普段に近い姿勢を落ち着いて観察し、気になる変化があれば医療機関で確認するという流れを知っておきましょう。
成長期の側弯症では、痛みなどの自覚症状が目立たないことがあります。「本人が元気だから大丈夫」と、痛みの有無だけで判断することはできません。
一方で、肩の高さが違うだけで側弯症と決まるわけでもありません。その日の立ち方や体の向きによって、左右差があるように見える場合もあります。
セルフチェックは診断ではありません。気になる左右差や学校からの指摘があるときは、整形外科で確認しましょう。
「姿勢が悪いから曲がったんじゃない?」と言われると、お子さんは自分が悪いことをしたように感じるかもしれません。
思春期の側弯症には、原因が特定できないものが多くあります。親御さんの育て方や、お子さんの努力不足のせいだと考えないでくださいね。
「成長の様子を一緒に見てみよう」と声をかけ、本人の同意を得て確認しましょう。肌を見せることを嫌がる場合も、無理強いはしないでください。
最初は、明るく足元の安定した場所で、力を抜いて立った姿を後ろから観察します。見る場所は肩の高さ、肩甲骨の位置や出っ張り方、ウエストのくびれです。左右をそろえさせるのではなく、普段の状態をそのまま見ることが確認のポイントです。
両腕を自然に下ろしてもらい、片方の肩だけが高く見えないかを確認します。頭から腰まで、体全体がどちらかへ傾いていないかも見てください。
「もっと胸を張って」と何度も言ったり、肩をつかんで位置を直したりすると、いつもの姿勢ではなくなってしまいます。まずは何も直さずに観察しましょう。
肩甲骨は、背中の上のほうにある平たい骨です。左右で高さが違わないか、片側だけが目立って出ていないかを見比べます。
観察する方が斜めに立つと、左右の見え方も変わります。できるだけ真後ろから、背中全体を眺めるようにしてください。
片側だけ腰のくびれが深くないか、腕と胴体の間にできる隙間の形が左右で大きく違わないかを確認します。
ここでも、見つけた左右差から重症度を判断する必要はありません。「右の肩が高く見えた」など、気づいたことを言葉にしておけば十分です。


立った姿を見たら、次はゆっくりおじぎをする前屈テストです。背中や腰を後ろから見て、左右の高さを比べます。体の柔らかさを競うものではないので、床に手をつける必要はありません。家族の協力を得ながら、無理のない範囲で行いましょう。
安定して立ち、両方の手のひらを合わせます。肩の力を抜いて腕を自然に垂らし、膝を伸ばしたまま、ゆっくりと上体を前に倒してください。
反動をつけたり、誰かが背中を押したりする必要はありません。痛みやめまいがある場合、体調が悪い場合は中止しましょう。
観察する方は後ろから、背中や腰の片側だけが盛り上がって見えないかを確認します。おじぎの深さに合わせて、背中から腰へと目を移してください。
左右差があっても、その場で背骨を押して直そうとしないでください。気になった場所をメモし、整形外科で相談しましょう。
写真は記録の補助になりますが、撮影角度や姿勢で見え方が変わります。写真を線で結んで、背骨の曲がりの角度を自己判断することはできません。
アプリなどで測る体の傾きや回旋の数値も、レントゲンで測定するコブ角とは別のものです。数字だけを見て、一喜一憂しないようにしたいですね。
病院で「今は経過観察です」と説明されると、何もしないうちに進んでしまわないか心配になりますよね。経過観察は放置とは違い、成長や曲がりの変化を追う診療です。その意味を理解し、次の受診までに何を確認するかを医師と共有しておきましょう。
側弯症では、レントゲンで測るコブ角に加えて、年齢や骨の成熟度、これまでの進行などを踏まえて治療方針を考えます。
同じ角度でも、成長がどれくらい残っているかによって対応は異なります。「何度なら全員同じ治療」という単純なものではありません。
海外の情報を見ると、「早期介入」という言葉が気になるかもしれません。ただし、世界中で一律に、より小さな角度から装具を使う方針へ変わったとは言い切れません。
SOSORTの2016年版ガイドラインでは、成長が残り、進行が確認された場合や悪化リスクが高い場合、20度前後を含む角度帯で装具治療を推奨しています。
これは、20度±5度という幅を持った目安に、成長や進行の条件を組み合わせたものです。20度未満でも検討される場合がありますが、軽度の方全員への推奨ではありません。
大切なのは、「25度になるまで何も考えなくてよい」と自己判断しないことです。進行が心配なら、次回を待つべきかも含めて担当医に相談してください。
また、この推奨は装具治療などの保存療法に関するもので、カイロプラクティックによる早期の背骨矯正を推奨する意味ではありません。
歯科矯正のように、「今は痛くなくても将来を見据えて考える」という発想は分かりやすいと思います。ただし、歯科矯正と側弯症では仕組みも治療の根拠も異なります。
痛みがない方全員に手技による矯正が必要なのではなく、その方に必要な経過観察や装具、運動療法などを適切に選ぶことが大切です。
当院には、側弯症について相談される小学生、中学生、高校生や成人の方がいらっしゃいます。レントゲンで分かる背骨の状態を大切にしながら、日常の姿勢や全身の動きにも目を向けています。画像だけでは伝わらない生活上のお困りごとも、丁寧に伺います。
姿勢や動作には、背骨だけでなく、骨盤、頭や首の位置、肩、股関節なども関わります。当院では筋肉や関節の状態を含め、全身のつながりを確認します。
そのうえで、必要性や安全性を判断し、カイロプラクティックの手技によるケアを検討します。年齢や体の状態によっては、施術を行わず医療機関の受診を勧めることもあります。
ただし、全身を見ることと、「側弯症の原因は骨盤や首にある」と断定することは別です。姿勢に関わる要素と、背骨の変形の原因を混同しないようにしています。
当院では、側弯症について多くの臨床経験を重ねてきました。ただ、一人の変化だけで、すべての方に同じ効果があるとはいえません。
レントゲンの角度にも測定上のばらつきがあります。施術前後の数字だけで、施術によって改善したと断定しないことも大切です。
手技によって側弯症の進行を止めることや、装具・手術を避けられることを保証することはできません。医療機関での診断と経過観察は継続してください。
当院では、問診に加え、姿勢、関節の動き、筋肉の状態、必要に応じた神経学的な確認などを組み合わせ、相談内容を整理します。
北米のカイロプラクティック教育でも用いられる整形外科的・神経学的評価の考え方を踏まえていますが、検査内容はお子さんの状態に合わせて選びます。
これらは医療機関での画像検査や診断を置き換えるものではありません。まだ診断を受けていない場合は、整形外科での確認を優先しましょう。
体のケアは、施術を受ける時間だけで完結するものではありません。机や椅子の環境、休憩の取り方、姿勢についての思い込みなど、生活の中で見直せることがあります。当院では、本人とご家族が理解し、無理なく続けられる方法を一緒に考えています。
私は姿勢に関する書籍を2冊出版し、「姿勢の魔法『シャキーン』メソッド」として、日常の姿勢づくりをお伝えしてきました。
当院では、言葉だけで「姿勢をよくして」と伝えるのではなく、座り方や立ち方などをマンツーマンで確認します。理解しやすい表現を、その方に合わせて選びます。
手技のケアと生活上の工夫を組み合わせ、過ごしやすさにつなげることを目指します。ただし、このメソッドで側弯症の角度改善や進行予防が証明されているわけではありません。
当院では、産後の骨盤まわりの不調や姿勢に関する相談にも対応してきました。家事や育児の動作を伺い、生活に合う工夫を考える経験も重ねています。
ただし、産後の不調への対応実績を、成長期の側弯症への効果の根拠にはできません。対象となる体の状態を分けて、説明することを大切にしています。
「できればコルセットや手術を避けたい」という気持ちは自然です。一方で、それを避けることだけが目的になると、必要な治療の時期を逃すおそれがあります。本人の希望を聞きながら、それぞれの選択肢の目的と負担を医師と確認することが大切です。
装具治療は、適応のある成長期の側弯症で進行を抑えるための大切な選択肢です。当院の施術を理由に、使用時間を減らしたり、中断したりしないでください。
装具を着けた際、上半身を預けるような姿勢になったり、首や背中に違和感が出たりする場合は、担当医や義肢装具士に相談しましょう。
「装具に頼ると猫背が進む」と一律に考える必要はありません。装具の適合や使い方を確認し、自己流で締め方や形を変えないことが大切です。
手術を経験した方が、動画などで前向きな生活を発信していることは、心の支えになると思います。体験を語る方の言葉には、その方ならではの価値があります。
ただし、「あの人ができているから自分も同じ」とは限りません。手術の範囲や回復の経過、体の状態によって、できることや注意点は異なります。
「進んだら手術をすればよい」と簡単に決めるのでも、手術を怖がりすぎるのでもなく、自分の場合の利点やリスクを医師に聞いて判断しましょう。
身長の伸びが止まり、子どもの頃の定期的な治療や診察が一区切りになる方もいます。ただし、それだけで将来ずっと変化しないとは限りません。成人後の経過は曲がりの程度などで異なるため、気になる変化があれば改めて医療機関へ相談しましょう。
当院にも、20歳を過ぎてから角度の変化を指摘されたという相談があります。成人後の進行には、背骨や椎間板の加齢変化など、複数の要素が関わる場合があります。
生活環境や筋力、姿勢についての理解は、日常の負担や動きやすさを考えるうえで大切です。ただし、それだけで進行の原因を説明することはできません。
角度が進んだかどうかは、医療機関で過去の画像などと比較して判断します。当院では生活や姿勢の相談をお受けしますが、進行予防を約束することはできません。
側弯症のことばかり考えていると、勉強や部活、おしゃれ、留学など、お子さんが楽しみにしていることが後回しになりがちです。健康への対応は、その子らしい生活を支えるためのものです。治療だけを生活の中心にせず、将来の希望も一緒に話していきましょう。
側弯症があるからといって、勉強や部活、留学を一律に諦める必要はありません。活動の可否や注意点は、その方の状態や治療内容を踏まえて確認します。
体の不調が和らいだり、不安が整理されたりすることで、前向きに取り組みやすくなることはあるでしょう。ただ、角度の改善だけで将来の選択肢が決まるわけではありません。
成長期に適切な評価と必要な治療を受けることは、健康を守る大切な選択です。同時に、お子さんの気持ちや、今しかできない経験も大切にしたいですね。
私も子どもの頃は、猫背や首の不調、体調の悪さに悩んできました。中学生の頃にカイロプラクティックと出会ったことが、人生の大きな転機になりました。
その経験からこの道を志し、オーストラリアのマードック大学で学位を取得しました。そして開院後も姿勢について学び、メソッドをまとめ、2冊の書籍を出版しました。
ただし、私の体験がそのままお子さんの側弯症に当てはまるわけではありません。不調に悩む気持ちを忘れず、その方に必要な支援を考えるために生かしたいと思っています。
当院には、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士などの医療職の方や、ご家族も来院されています。ただ、そのこと自体が治療効果の証明になるわけではありません。
どなたに対しても、できることとできないことを分けて説明し、ご本人とご家族が納得して選べるようにする。それが、私の大切にしている姿勢です。
お子さんの将来を守るために大切なのは、必要な診療を続けながら、その子に合う支え方を考えることです。
まずは整形外科で必要な確認を受け、そのうえで姿勢や日常生活について気になることがあれば、当院にもご相談ください。医師からの説明や検査結果も共有いただけると助かります。
忙しい中で調べ、お子さんのために動いたその一歩を、どうか肯定してあげてください。何から始めたらよいか迷ったときも、一人で抱え込まず、いつでもお話しくださいね。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。