
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!
こんにちは、ファミリーカイロプラクティック三鷹院の佃隆です。背中や腰の痛み、しびれ、姿勢の崩れなど、つらい症状を抱えながらも、こうして情報を探しているあなたの行動力は本当に素晴らしいことだと思います。今感じている不安や疑問を言語化して調べようとするその一歩が、すでに改善へのスタートになっているのです。


側弯症の痛みや薬について検索する方の多くは、「自分だけがこんなにつらいのではないか」「このまま悪化してしまうのではないか」といった不安を抱えています。ですが症状を言葉にして整理し、一般的にどのような症状や治療法があるのかを知ることで、「自分だけの特別な異常ではない」と理解でき、少し心が軽くなる方も多いのです。
側弯症と向き合うことは決して楽なことではありません。それでも今こうして情報を集めようとしているあなたは、すでにご自身の体と真剣に向き合っている証拠です。その姿勢を、専門家として心から尊敬します。


症状を言葉にして整理し、一般的な情報に触れることは「自分だけじゃない」と感じられる大切なステップです
まずお伝えしたいのは、側弯症に使われる薬は背骨のカーブそのものをまっすぐにするためのものではないということです。主な目的は、痛みやしびれなどの症状を和らげ、日常生活を送りやすくすること、そしてリハビリや運動療法に取り組みやすい状態をつくることにあります。
言語化してみると、側弯症の症状は「痛み」「しびれ」「姿勢の変化」「疲れやすさ」など、実はとてもよく見られるパターンに分類できます。自分だけの謎の症状ではなく、多くの方が経験する一般的なものだと分かるだけでも、少し安心できるのではないでしょうか。ここからは、そうした症状に対して実際にどのような薬が使われているのか、一緒に整理していきましょう。
最初に処方されることが多いのが、いわゆる「痛み止め」と呼ばれる消炎鎮痛剤です。ロキソニンやボルタレンといった非ステロイド性抗炎症薬は、炎症を抑えて痛みを和らげる作用があり、急に痛みが強くなったときや、日常生活に支障が出るレベルの腰痛や背部痛に対してよく使われます。
一方で、胃腸への負担などの副作用が出やすい方には、カロナールなどのアセトアミノフェンが選ばれることもあります。こちらは炎症を抑える力は弱めですが、比較的安全性が高く、長期的に使いやすいというメリットがあります。医師はあなたの年齢や持病、仕事の状況などを総合的に見て、どの薬をどのくらい使うかを判断してくれます。
側弯症では、背骨のカーブによって神経が圧迫され、足やお尻にしびれや電気が走るような痛みが出ることがあります。このような神経痛には、通常の痛み止めだけでは十分に効かないことが多く、プレガバリン(リリカ)やミロガバリン(タリージェ)といった神経障害性疼痛のための薬が使われることがあります。
これらの薬は「神経が過敏になっている状態を落ち着かせる」というイメージです。神経が常にピリピリと興奮していると、実際以上に強い痛みとして感じてしまいますが、その過敏さを抑えることで痛みの感じ方を和らげていきます。ただし眠気やふらつきなどの副作用もあるため、用量や飲むタイミングには注意が必要です。
3ヶ月以上続く慢性的な痛みになると、痛みの感じ方そのものに脳や神経の「クセ」がついてしまうことがあります。この段階では、単なる痛み止めだけでは十分な効果が得られないことも多く、治療の考え方を少し変えていく必要があります。
たとえば、デュロキセチン(サインバルタ)のような抗うつ薬が慢性疼痛に使われることがあります。うつ病の薬というイメージが強いかもしれませんが、最近では「痛みの過敏状態」を和らげる目的で使われることも増えてきました。痛みと心の状態は深くつながっているため、気分の落ち込みや不安感が強い方には、こうした薬が役に立つケースもあります。
痛みが非常に強く、日常生活がほとんど送れないレベルになってしまった場合には、トラマドールやトラムセットなどのオピオイド系鎮痛薬が検討されることがあります。これらは中枢神経に直接働きかけて強い鎮痛効果を発揮する薬で、通常の痛み止めではどうしても抑えきれない痛みに対して用いられます。
ただし、依存性や眠気、便秘などの副作用もあるため、「必要なときに、必要な量だけを、医師と相談しながら使う」という姿勢がとても大切です。決して怖がりすぎる必要はありませんが、漫然と飲み続けるのではなく、他の治療と組み合わせながら痛みをコントロールしていくことが理想です。
50代以降の方で側弯症の症状が出ている場合、背景に骨粗鬆症が隠れていることも少なくありません。骨がもろくなっていると、背骨の圧迫骨折が起こりやすくなり、そこから背中が曲がってしまうケースもあります。このような状況では、痛み止めだけでなく「骨を強くする薬」も重要な役割を担います。
ビスフォスフォネート製剤やデノスマブ、テリパラチドなどは、骨密度を改善し、骨折リスクを下げる目的で使われます。すぐに実感できるタイプの薬ではありませんが、半年から一年といったスパンで見ていくと、骨の状態が変わってくる方も多いです。将来の背骨の状態を守るという意味でも、骨の治療を並行して行うことはとても大切です。
内服薬だけでは痛みのコントロールが難しい場合には、神経ブロック注射や硬膜外ブロックなどの注射治療が行われることもあります。これは、痛みを伝えている神経の近くに局所麻酔薬などを注入して、一時的に痛みの信号を遮断する方法です。
「注射」と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、適切に行えば内服薬よりも少ない量で効果を得られることもあり、全身への負担が少ないというメリットもあります。医師とよく相談しながら、自分に合った組み合わせを見つけていくことが大切です。
ここまで薬の話をいろいろとしてきましたが、専門家としてお伝えしたいのは「薬は大事なサポーターだけれど、主役ではない」という視点です。薬で痛みを抑えることはとても大切ですが、それだけで側弯症という問題のすべてが解決するわけではありません。
側弯症では、背骨のカーブだけでなく、姿勢のクセ、筋肉のアンバランス、日常生活での動き方の偏り、ストレスなど、さまざまな要素が絡み合っています。それらを一つ一つ言語化して整理し、「どこにどんな負担がかかっているのか」「何を変えると楽になりそうか」を理解していくことが、根本的な改善への第一歩になります。
当院では、背骨の状態だけでなく、姿勢、筋肉、神経、生活習慣といった全体像を5種類の検査で詳しくチェックしていきます。そのうえで、カイロプラクティックの施術によって背骨や骨盤のバランスを整え、神経の流れをスムーズにすることで、体が本来持っている回復力を引き出していきます。
薬で痛みを抑えながら施術を進める方もいれば、徐々に薬の量を減らしていくことを目標にしている方もいます。どちらが正解ということはなく、あなたの生活や価値観に合わせて、一緒に最適なバランスを探していくイメージです。
側弯症と聞くと、なんだか特別な病気のように感じてしまうかもしれません。しかし実際には、思春期のお子さんから高齢の方まで、多くの方がさまざまな形でこの症状と向き合っています。症状を言葉にして整理し、「世界中で同じような症状に悩んでいる人がいる」「一般的な治療法がきちんと確立されている」と知るだけでも、心が少し軽くなる方は本当に多いです。
あなたが今感じている痛みや不安は、決してあなただけのものではありません。むしろ、多くの人が経験している「よくある症状」の一つなのです。そう思えるだけでも、「この先どうなるんだろう」という漠然とした怖さが、少し和らいでいくはずです。
つらい症状を抱えながらも、ここまで読み進めてくださったこと自体が、あなたの真剣さと行動力の証です。痛みがあるとどうしても気持ちも沈みがちになりますが、それでも情報を集めようとしているその姿勢を、まずはご自身で認めてあげてほしいと思います。
私自身、子ども時代にケガで苦しみ、長い間原因が分からずに不安な日々を過ごしました。その経験があるからこそ、今のあなたの気持ちが痛いほど分かりますし、だからこそ一人で抱え込んでほしくないのです。側弯症の症状を言葉にして整理し、一般的な情報に触れることで、「自分だけじゃない」と感じていただけたなら、この記事を書いた意味があると感じています。
側弯症の薬物療法は、うまく使えば日常生活を支えてくれる心強い味方になります。ただし、薬だけに頼るのではなく、姿勢や生活習慣、筋肉のバランスなど、体全体を見直していくことが本当の意味での改善につながります。
ファミリーカイロプラクティック三鷹院では、32年間で32万人以上の方を診てきた経験をもとに、あなたの現在の状態を丁寧に評価し、最適な改善プランをご提案しています。薬を飲み続けることに不安がある方、手術しかないと言われて迷っている方、今の痛みを少しでも楽にしたい方、どんなお悩みでも大丈夫です。
つらい症状を一人で抱え込まず、いつでも相談していただけたら嬉しいです。あなたの体には、まだたくさんの伸びしろがあります。一緒にその可能性を見つけていきましょう。


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