【直近の初回枠】12月18日(木)13時00分/ 今月の初回枠残り6名

側弯症は遺伝なのか不安なあなたへ伝えたい話

本日の予約状況

背中のゆがきを指摘されて「これって親から受け継いだものなのかな」と心配になっていませんか。家族にも似たような体型の人がいると、どうしても遺伝のことが気になると思います。そんなときに「側弯症は遺伝しますか」と検索して、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。実際に思春期の背骨のゆがみには遺伝的な要因が関わっていることが分かってきており、家族内で複数人に見られるケースもあります。しかし同時に、生活習慣や成長のスピード、筋力バランスなど、環境的な影響も無視できません。そのため、親子だからといって必ず同じように進行するわけではなく、早めに気づいてケアをしていくことで将来のリスクを下げられる可能性も十分にあるのです。今お読みいただいている側弯症の症状ページも参考にしながら、「どこまでが体質で、どこからが対策できる部分なのか」を一緒に整理していきましょう。

院長:佃 隆

親としての不安や自分自身の将来への心配を少しでも軽くできるように、専門家としてだけでなく一人の同年代の仲間としてお伝えしていきます

目次

側弯症と遺伝の関係を整理しよう

側弯の話になると、多くの方が最初に気にされるのが「これは生まれつき決まっていたのか」「生活習慣のせいなのか」という点です。ここを曖昧なままにしておくと、必要以上に自分や家族を責めてしまったり、逆に「体質だから仕方ない」と諦めてしまったりしやすくなります。このセクションでは、医学的に分かっていることと、まだ研究段階の部分を分けながら、できるだけ分かりやすく整理していきます。

家族に多いタイプとそうでないタイプ

一口に背骨のゆがみといっても、原因の背景はいくつかに分かれます。生まれつき椎骨の形が違うタイプ、神経や筋肉の病気が関連するタイプ、大人になってから加齢変化で生じるタイプなどがありますが、その中でも思春期に突然見つかるものは、原因がひとつに特定できないケースが多いのが特徴です。この思春期に見られるタイプでは、ご家族の誰かにも同じようなゆがみが見つかることが少なくありません。双子を対象にした研究や、親子・兄弟姉妹のデータからも、背骨の横への曲がりやすさには生まれ持った体質が関係していると考えられています。

遺伝というより「なりやすい体質」

とはいえ、いわゆる一つの遺伝子の異常だけで決まってしまう病気とは違い、多くの要素が重なって症状として現れると考えられています。背が高くて細身になりやすい体質や、筋肉の付き方、骨の成長スピードとホルモンバランスなどが複雑に絡んで、背骨にかかる負担のかかり方が変わってくるイメージです。最近の遺伝学の分野では、こうした体質に関わる複数の遺伝子と背骨のゆがみとの関連が少しずつ明らかになってきていますが、現時点で「この検査をすれば将来必ず曲がるかどうかが分かる」という段階ではありません。そのため現場では、体質としての「なりやすさ」は意識しつつも、姿勢や筋力、生活環境といったコントロールしやすい部分に目を向けていくことが大切になります。

親として気になる「子どもへの影響」

ご自身が若い頃から背中のゆがみを指摘されていた方ほど、「うちの子にも同じような思いをさせてしまうのでは」と不安になりやすいものです。また、お子さんの健診で背骨のゆがみを指摘されたときに、ふと自分の体型と重ねてドキッとする親御さんも多い印象です。このパートでは、そうした親としての視点から「どこまで心配したらいいのか」「どのように見守っていけばいいのか」を一緒に考えていきます。

家族歴があるときのチェックポイント

まず、親御さんや兄弟姉妹の中に背骨のゆがみがある場合、成長期のお子さんに対しては少し意識的に背中を観察してあげることをおすすめしています。具体的には、前かがみになったときの背中の左右差や、肩の高さ、ウエストラインのくびれ方などを、日常生活の中でさりげなくチェックしていくイメージです。小学校高学年から中学生にかけての数年間は身長がグッと伸びる時期でもあり、このタイミングでゆがみの程度が変化しやすくなります。家族に同じような症状がある場合には、学校健診の結果に注意を払うのはもちろん、気になるときには早めに専門家に相談しておくと安心です。

「親のせいではない」と伝えたい理由

臨床の場では、「自分がこういう体だから子どもにも負担をかけてしまった気がして」と涙ぐまれる親御さんも少なくありません。しかし、実際には体の特徴や体質は誰か一人の責任で決まるものではなく、長い家系の中で受け継がれてきた要素が偶然重なって表に出てきているに過ぎません。加えて、現代の医療やカイロプラクティックのようなケアの選択肢が広がってきたことで、以前よりも早い段階で発見され、適切なフォローを受けられるようになっています。だからこそ、親御さんには「責める」のではなく「気づけた自分をねぎらう」視点を持っていただきたいと考えています。そこから一緒にできることを探していく方が、お子さんにとっても心強いサポートになるはずです。

本人が知っておきたい遺伝とケアのバランス

すでにご自身が背骨のゆがみを指摘されている場合、「これから先どう付き合っていけばいいのか」「仕事や出産、老後にどんな影響が出るのか」など、年齢によって心配のポイントが変わってくると思います。特に二十代、三十代の方は、自分の体のことを受け止めながら将来の生活もイメージしはじめるタイミングですよね。このセクションでは、遺伝的な背景を踏まえつつ、今からできるケアの考え方をお伝えします。

「体質だからこそ」できる準備

もともと背が伸びやすい体質や、細身で筋肉がつきにくい傾向があると、成長期に背骨にかかる負担が増えやすくなると考えられています。これは、遺伝的に決まりやすい部分もありますが、その体質を前提にしたうえで、どれだけ筋力や姿勢のコントロールを意識できるかで将来の体の使いやすさが変わってきます。例えば、日常的に背骨全体を動かすストレッチや、体幹の安定性を高めるエクササイズを取り入れることは、どの年代の方にも役立つ習慣です。遺伝要因をゼロにすることはできませんが、「自分の傾向を知ったうえで一歩先回りしてケアしていく」という発想に切り替えることで、将来に向けた安心感はぐっと大きくなります。

将来のライフイベントとの付き合い方

特に女性の場合は、妊娠・出産を控えたタイミングで背骨の状態が気になる方が多い印象です。一般的には、軽度から中等度のゆがみであれば、日常生活や出産に大きな支障をきたさないケースも少なくありません。ただ、長時間の立ち仕事や抱っこ、家事などで負担が集中しやすい部位があると、痛みやこりとなって現れやすくなります。また、年齢を重ねてからは骨の質や筋力の低下が加わるため、若い頃よりも疲れやすさを感じる方もいます。こうしたライフステージごとの変化を見据えて、定期的に背骨や姿勢のチェックを受けておくと、自分の体の「今の状態」と「将来のリスク」を整理しながら対策を考えやすくなります。

遺伝要因があるときの検査と経過観察

「遺伝が関係しているかもしれない」と聞くと、どのくらい詳しい検査を受けた方が良いのか悩む方も多いと思います。ここでは、一般的に行われる検査の流れと、当院のようなカイロプラクティックの現場でどのように状態を把握していくのかをご紹介します。検査というと少し構えてしまうかもしれませんが、今の自分を知るための地図づくりだと考えてみてください。

医療機関でのチェックポイント

整形外科などの医療機関では、まず立位での前かがみ検査や視診で背中の左右差を確認し、そのうえで必要に応じてレントゲン撮影を行います。画像上でどのくらい背骨が傾いているかを角度で評価し、成長段階や症状の有無を踏まえて経過観察にするのか、装具や手術を検討するのかといった方針が決められていきます。家族歴がある場合には、こうした定期的なチェックのタイミングを逃さないことがとても重要です。同時に、画像上の数字だけでは分からない「痛みの出方」や「日常生活で困っていること」も、診察の場でしっかり伝えることが大切になります。

当院で大切にしている全身の評価

一方、カイロプラクティックの立場からは、背骨だけでなく、姿勢や筋肉、神経の働きなど全身のバランスを確認していきます。当院では、姿勢分析や関節の可動域チェック、筋力や神経系の反応など、複数の検査を組み合わせて現在の状態を可視化しています。これにより、同じような角度のゆがみがあったとしても、痛みが出やすい方とそうでない方の違いが見えてきますし、どの部分に負担が集中しているかも分かりやすくなります。画像だけを見ていると「様子を見ましょう」で終わってしまう場面でも、日々の生活の中で気をつけるポイントや、ケアの優先順位を具体的にお伝えできるのが、現場で感じている大きなメリットです。

生活習慣と体の使い方も重要な鍵

遺伝的な体質があったとしても、どのような環境で、どんな姿勢や動きを繰り返しているかによって、背骨への負担のかかり方は大きく変わります。同じ家族で似たような体型をしていても、スポーツ歴や仕事の内容、睡眠環境などが違えば、症状の出方が変わってくるのはそのためです。このパートでは、日常生活の中で意識しておきたいポイントを整理していきます。

成長期の生活リズムと姿勢

思春期の頃は、勉強時間が増えたり、スマートフォンやタブレットを見る時間が長くなったりしがちです。どうしても前かがみ姿勢や片側に体重をかける姿勢が多くなるため、背骨のねじれや筋肉のアンバランスが起こりやすくなります。特に、もともとゆがみやすい体質のあるお子さんにとっては、こうした日常のクセが進行のきっかけになってしまうことも少なくありません。椅子と机の高さを体に合わせることや、長時間同じ姿勢を続けないようにこまめに姿勢を変えること、軽い運動を日課にすることなど、環境と習慣の両面から整えてあげることが大切です。

大人になってからの体の守り方

社会人になると、デスクワークや立ちっぱなしの仕事など、同じ姿勢が長く続くシーンが増えてきます。若い頃から背骨のゆがみを抱えている方は、特定の部位に負担が集中しやすく、肩こりや腰痛、疲れやすさとして現れることも多いです。遺伝的な要素があるからこそ、無理を重ねる前に定期的なメンテナンスを取り入れることが、将来の自分へのプレゼントになります。「まだ大丈夫」と後回しにせず、自分の体のクセを知るためにも、一度しっかりと検査を受けてみることをおすすめします。そこから、仕事の合間にできるストレッチや、日常で気をつけるポイントを一緒に見つけていきましょう。

遺伝を「諦める理由」にしないために

ここまでお読みいただいて、「結局、遺伝が関係しているならどうしようもないのでは」と感じた方もいるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。この章では、遺伝に振り回されずに、自分や家族の体と前向きに付き合っていくための考え方をお話しします。

コントロールできる部分に目を向ける

生まれ持った体質や骨格の傾向は、残念ながら変えることができません。しかし、その体をどのように使っていくか、どれだけ早い段階で状態に気づき、ケアを始めるかは、自分たちで選ぶことができます。定期的なチェックを通じて、小さな変化のうちに対策を始めることができれば、将来の不安は確実に減っていきます。日々の姿勢や生活習慣を整えることも、最初は少し意識が必要ですが、習慣になってしまえばそれが「当たり前の自分」になります。つまり、遺伝はスタートラインに影響する要素のひとつであって、その後をどう歩いていくかは自分と周りのサポート次第で変えていけると考えています。

専門家と一緒に考える安心感

一人でインターネットを見ながら遺伝の情報を追い続けていると、不安だけが膨らんでしまうことがあります。数字や専門用語が多い情報ほど、「自分のケースに当てはめる」ところが難しくなりがちだからです。そんなときこそ、実際に体を見ながら話ができる専門家の存在が役に立ちます。ご自身やお子さんの状態を検査で可視化し、現在地と今後の見通しを一緒に整理していくことで、情報が単なる知識から「自分ごと」として意味を持つようになります。そこで初めて、「何をどこまで頑張ればいいのか」「どこは気にしすぎなくていいのか」が見えてくるのです。

当院でできるサポートと通院の目安

最後に、実際に当院でどのようなサポートができるのか、簡単にご紹介します。「どこまで相談していいのか」「どんな流れで見てもらえるのか」が分かると、問い合わせのハードルも少し下がるかもしれません。同年代の仲間に話をするような感覚で、気になることは何でも聞いていただければと思います。

検査とカイロプラクティックケアの役割

当院では、初回の段階で姿勢や関節の動き、筋肉と神経のバランスなどを詳しくチェックし、今の状態を一緒に確認していきます。そのうえで、日常生活に支障をきたしている症状を和らげることと、将来的なリスクを減らしていくことの両方を見据えたケア計画をご提案します。カイロプラクティックの施術では、背骨や骨盤の動きやすさを整え、周りの筋肉や神経系の働きがスムーズになるようにアプローチしていきます。必要に応じて、ご家庭で取り入れられる簡単なエクササイズや姿勢の工夫もお伝えしながら、無理なく続けられる形を一緒に考えていきます。

通院頻度とゴール設定

通院のペースや期間は、年齢やゆがみの程度、日常生活での負担のかかり方によって変わってきます。最初のうちは体が変化に慣れていく期間として少し間隔を詰めて通っていただき、その後は状態を見ながら徐々に間隔を空けていくケースが多いです。ゴールも、「痛みを減らす」「見た目の不安を軽くする」「仕事や家事が楽にこなせるようにする」など、人それぞれ違って構いません。大切なのは、一緒に決めた目標に向かって、今どのくらい進んでいるのかを定期的に確認しながら進めていくことだと考えています。そうすることで、通院が義務ではなく「自分の未来のための投資」として感じられるようになっていきます。

一人で不安を抱え込まないでください

ここまで読んでくださったということは、ご自身やご家族の背中のことについて、かなり真剣に向き合ってこられたのだと思います。遺伝という言葉は、ときに重く響きますが、それは「変えられない運命」を意味するものではありません。むしろ、自分の体の傾向を知る手がかりとして活かしていくことができます。大切なのは、「もっと早く相談しておけばよかった」と後悔する前に、今の時点で一歩踏み出してみることです。気になる症状がある方も、健診で指摘されて不安な方も、「これは遺伝のせいなのかな」とモヤモヤしている方も、どうか一人で抱え込まずに、いつでも相談してください。同じ時代を生きる仲間として、そしてカイロプラクティックの専門家として、あなたとご家族の背中をサポートできればうれしいです。

三鷹にある当院までお越しになられない方へ

遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。


院長:佃 隆

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
東京都三鷹市下連雀3-24-7 平嶺ビル301
電話番号
0800-888-4270
定休日
水曜日・日曜日
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次