
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!
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休院日

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休院日
おはようございます、三鷹院の佃です。今朝は少し専門的なテーマを取り上げます。


側弯症と聞くと、成長期の女の子に多いものというイメージを持つ方が多いかもしれません。
けれど実際には、脳性麻痺や筋ジストロフィーなど神経や筋肉の病気が背景にあり、背骨が曲がってしまうタイプの側弯症も存在します。
こうした神経や筋の疾患に伴って起こる側弯症を、専門的には「神経筋性」というグループに分類しています。
お子さんに神経や筋肉の病気があり、側弯についても不安を抱えているご家族は、少なくないのではないでしょうか。
そんな方にこそ読んでいただきたい内容を、当院が向き合ってきた側弯症の知見も交えてまとめました。




神経や筋肉の病気があるお子さんほど、側弯のことも早めに知っておいてほしいと感じています
まず大枠として、背骨が曲がる病気にはいくつかの分類があり、原因が分かっているかどうかで大きく分かれます。神経筋性はそのうち、神経や筋肉そのものの病気が引き金となって起こるタイプを指します。
背骨は本来、たくさんの筋肉と神経が絶妙なバランスをとりながら、姿勢を支えています。
ところが脳性麻痺や筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症、二分脊椎といった病気があると、背骨を支える筋力の左右差や緊張の異常が生じやすくなります。
その結果として、背骨が横に曲がってしまう現象が起こりやすくなるのです。
原因となる代表的な病気を整理すると、次のようなものが挙げられます。
これらの病気をお持ちのお子さんは、そうでないお子さんに比べて側弯が起こる確率が高く、進行のスピードも早いという特徴があります。
思春期に多い側弯症のほとんどは、原因がはっきりしない特発性というタイプです。これに対して神経筋性は、もとになる病気が先にあるという点で大きく異なります。
特発性の側弯症は、成長が止まると同時に進行も落ち着くことが多いといわれています。
一方で神経筋性の場合は、成長期が終わったあとも進行が続いてしまうことが少なくありません。
背骨を支える筋力そのものが弱かったり、うまく働かなかったりするため、装具だけでは進行を止めきれないケースもよく見られます。
| タイプ | 主な原因 | 進行の特徴 |
|---|---|---|
| 特発性側弯症 | 原因不明(遺伝やホルモンの影響) | 成長期に進行しやすく、その後は落ち着きやすい |
| 神経筋性側弯症 | 脳性麻痺・筋ジストロフィーなど | 成長期後も進行しやすく、重度化しやすい |
| 先天性側弯症 | 生まれつきの背骨の形の異常 | 骨の変形の程度によって進行が変わる |
神経筋性の側弯は、単に見た目の歪みだけでなく、座る姿勢そのものが崩れてしまうことがあります。
座位のバランスが取りにくくなると、日常の動作や介助のしやすさにも影響が出てきます。
さらに進行すると、肋骨が変形して胸郭が狭くなり、呼吸のしやすさそのものに関わってくることがあるのも見過ごせない点です。
誤嚥や逆流、便秘といった症状につながることも報告されており、生活全体を見て向き合う必要があるといえます。
神経筋性の側弯は、本人が痛みを訴えにくいケースも多く、周囲が変化に気づくことがとても大切になります。
こうした変化が見られたら、早めに主治医へ相談したうえで、日常生活での姿勢づくりについても専門家に話を聞いてみることをおすすめします。
神経筋性の側弯に対しては、経過観察、装具、手術という段階的な対応が取られることが一般的です。ただ、それぞれに向き合いにくい面があるのも事実です。
軽度であれば、レントゲンで定期的に確認しながら経過を見ていく方法が取られます。
中等度になると装具(コルセット)で進行を抑える方法が検討されますが、姿勢を保つ力そのものが弱いお子さんの場合、装具だけでは十分に支えきれないこともあります。
コブ角が大きく進行してしまった場合には、金属の器具で背骨を固定する手術が検討されます。
手術によって座る姿勢が安定し、介助のしやすさや呼吸の状態が改善するという報告も多くあります。
とはいえ手術は身体への負担が大きく、術後の生活にも一定の制限が伴うため、ご家族にとっても大きな決断になるはずです。
だからこそ、手術に至るまでの間にできることを、ひとつずつ丁寧に考えていってほしいと思っています。
神経筋性の側弯は、原因となる病気そのものを治すことはできません。この点は、はっきりとお伝えしておきたいと思います。
ただ、背骨を支える筋肉や関節の状態を整えることで、座位のバランスや姿勢の負担を少しでも軽くできる可能性はあります。
当院では、姿勢や関節、筋肉、神経、バイタルという5つの視点から今の状態を検査し、無理なく続けられる範囲でのサポートを行っています。
もちろん、神経筋性の側弯は主治医の先生による医学的な管理がなにより大切です。
その上で、日常の姿勢や身体の使い方について相談できる場所があることも、ご家族にとって心の支えになるのではないかと感じています。
お子さんの状態によって、できることとできないことは変わってきます。
まずは今の状態を知ることから始めてみませんか。
神経筋性の側弯症は、原因となる病気と向き合いながら、長い時間をかけて付き合っていくものです。
だからこそ、ひとりで、あるいはご家族だけで抱え込んでしまうと、心も体も疲れてしまいます。
私自身、子どものころに大きな怪我をきっかけに長く体調不良と付き合ってきた経験があります。
だからこそ、原因が分からないつらさや、選択肢が見えない不安には人一倍寄り添えると思っています。
お子さんの側弯について気になることがあれば、どうか一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。