甲状腺の腫れ

甲状腺の腫れとは

甲状腺の腫れとは、のどぼとけの下にある甲状腺という臓器が、正常な大きさを超えて大きくなった状態のことです。甲状腺は蝶のような形をした内分泌器官で、新陳代謝を調節する重要な役割を担っています。通常は薄く柔らかく、触診では触れないほどの臓器ですが、何らかの原因により腫れると手で触れるようになったり、見た目でも分かるようになります。甲状腺全体が均等に腫れる「びまん性甲状腺腫」と、一部分だけが腫れる「結節性甲状腺腫」の2種類に分類されます。

甲状腺疾患の患者は全国に500～700万人いるとされており、厚生労働省の推定では国内に約500万人の患者がいます。特に女性に多く見られる疾患で、バセドウ病では女性患者数が男性の約4倍、橋本病では約20倍となっています。しかし、症状が軽微であることが多く、本人が気づかないケースも目立ちます。

甲状腺の腫れを放置すると、原因となる疾患によって深刻な合併症を引き起こす可能性があります。バセドウ病による腫れを放置した場合、甲状腺機能亢進症の影響が全身に及び、心不全や甲状腺クリーゼと呼ばれる重篤な病気を引き起こすリスクがあります。甲状腺クリーゼでは複数の臓器の機能が低下し、呼吸停止や高熱、意識レベルの低下が起こる場合もあります。また、甲状腺がんによる腫れを良性腫瘍と勘違いして放置してしまうと、取り返しのつかない状態になるリスクもあります。最悪の場合、生命に関わる状況に陥る可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

甲状腺の腫れの原因

開院以来、当院には甲状腺の腫れでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、甲状腺の腫れの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

甲状腺の腫れの原因として次のものが挙げられます。

甲状腺の腫れは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、免疫機能に異常が起こり自分の甲状腺を攻撃する自己抗体が増殖することで甲状腺が腫れたり、甲状腺に良性または悪性の腫瘍ができることで腫れが生じます。また、首や背骨の歪みによって神経の働きが低下し、甲状腺の機能に影響を与えることも重要な要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。甲状腺の腫れなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

甲状腺の腫れへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

バセドウ病に対しては抗甲状腺薬、橋本病に対しては甲状腺ホルモン補充療法が行われます。しかし、抗甲状腺薬は開始後2～3ヶ月は副作用に注意が必要で、白血球減少による感染症リスクや肝機能障害などの副作用があります。自己判断での中止により甲状腺クリーゼを起こすリスクもあるため、定期的な受診が欠かせません。

アイソトープ治療

副作用により抗甲状腺薬の使用が困難な場合や難治性の場合に放射線性ヨウ素内服療法が行われます。しかし、治療後は甲状腺機能が低下し、一生涯にわたって甲状腺ホルモン剤の服用が必要になる可能性があります。

手術療法

難治性の場合や甲状腺腫が大きい場合、悪性腫瘍が疑われる場合に甲状腺の一部または全部を切除する手術が行われます。しかし、全身麻酔のリスクや術後の合併症、傷跡の問題があります。また、甲状腺を全摘出した場合は一生涯にわたってホルモン補充療法が必要になります。

甲状腺の腫れを改善するために

まずはあなたの甲状腺の腫れの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、甲状腺の腫れの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

甲状腺の腫れと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

甲状腺の腫れのQ＆A

甲状腺の腫れは自然に治りますか？

甲状腺の腫れの原因によって異なります。一時的な炎症による腫れは自然治癒する場合もありますが、バセドウ病や橋本病、腫瘍による腫れは適切な治療が必要です。根本原因にアプローチすることが重要です。

甲状腺の腫れの人がやってはいけないことは？

ヨードを多く含む昆布やわかめ、のりなどの過剰摂取は避けるべきです。また、首を強く圧迫するような行為や自己判断での薬の中断は危険です。定期的な検査を怠ることも避けてください。

甲状腺の腫れと甲状腺がんの違いは？

甲状腺の腫れは症状であり、甲状腺がんは疾患名です。甲状腺がんでも腫れは起こりますが、良性疾患でも腫れは生じます。超音波検査や細胞診により鑑別診断を行う必要があります。

甲状腺の腫れは必ず症状を伴いますか？

軽度の腫れでは自覚症状がないことも多く、健康診断で指摘されて初めて気づく場合も少なくありません。症状の有無に関わらず、腫れが確認された場合は専門医による評価が必要です。

甲状腺の腫れは遺伝しますか？

甲状腺疾患には遺伝的要因が関与している場合があります。家族に甲状腺疾患の既往がある方は、若い時から定期的な検査を受けることをお勧めします。体質的な要因も考慮する必要があります。

甲状腺の腫れは妊娠に影響しますか？

甲状腺機能異常は妊娠に影響する可能性があります。バセドウ病は不妊や流産のリスクを高める場合があるため、妊娠前からの適切な管理が重要です。妊娠中の治療法も限定されます。

甲状腺の腫れで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと甲状腺の腫れは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

甲状腺の腫れは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。