頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症とは

頚椎症性脊髄症とは、首の骨（頚椎）が年齢とともに変形し、体の重要な神経である脊髄を圧迫してしまう病気です。これにより手足のしびれや筋力の低下が起こり、日常の動作がしづらくなります。症状はゆっくり進むことが多く、中高年に多く見られます。

日本では50歳以上の中高年層に多く見られ、加齢が主な原因です。今後の高齢化により患者数は増加傾向にあると予測されています。特に70歳以上では発症率がさらに高まり、生活に影響を及ぼすケースが増えています。日本人は欧米人と比較して脊柱管が狭く、頚椎症の有病者数が顕著に多いことも明らかになっています。

症状を放置すると、歩行が不安定になり転倒リスクが高まります。排尿障害や頻尿など日常生活にも大きな影響が出る場合が多いです。進行すれば、自立した生活が難しくなり、場合によっては介護が必要な状態になってしまう恐れもあります。症状は75%のケースで進行性に悪化し、転倒により頭部を打撲すると症状が急速に悪化する危険性もあります。

頚椎症性脊髄症の原因

開院以来、当院には頚椎症性脊髄症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、頚椎症性脊髄症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

頚椎症性脊髄症の原因として次のものが挙げられます。

頚椎症性脊髄症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、首の神経が圧迫され、しびれや筋力低下、巧緻運動障害などが現れます。その結果、年齢とともに椎間板が摩耗し弾力を失って変形することで神経を圧迫し、椎体の一部が尖って棘のようになり脊髄を圧迫する要因となります。椎骨をつなぐ靭帯が厚くなることで脊髄の通り道が狭くなり、関節の変性により椎骨がずれやすくなって脊髄への圧迫が生じることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。頚椎症性脊髄症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

頚椎症性脊髄症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を用いて痛みや炎症を抑える治療法です。しかし根本的な解決にはならず、長期服用による副作用のリスクがあります。効果が限定的な場合も多くあります。

装具療法

首の負担を軽減するため、頚椎カラーを装着して固定します。しかし長期間の使用により首の筋肉が衰えて萎縮する可能性があります。日常生活での制約も大きくなります。

牽引療法

首に軽い力をかけて引っ張ることで、圧迫を軽減する治療法です。しかし不適切な力加減により症状が悪化することがあり、専門的な指導が必要です。

理学療法

運動やマッサージで身体機能の改善を目指す治療法です。しかし継続的な取り組みが必要で、効果が現れるまで時間がかかります。不適切な運動により症状が悪化する場合もあります。

手術療法

脊柱管拡大術や後方固定術により、物理的に圧迫を除去します。しかし全身麻酔のリスクや術後の合併症、回復期間の長さなどの負担があります。

頚椎症性脊髄症を改善するために

まずはあなたの頚椎症性脊髄症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、頚椎症性脊髄症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

頚椎症性脊髄症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

頚椎症性脊髄症のQ＆A

頚椎症性脊髄症は自然に治りますか？

残念ながら自然治癒は期待できません。症状の75%は進行性で、早期の適切な治療により進行を抑制することが重要です。

頚椎症性脊髄症の人がやってはいけないことは？

首への強い衝撃や無理な首の動きは避けてください。マッサージや整体も症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

どの程度で手術を検討すべきですか？

手指の細かい動作ができない、歩行に支障がある、日常生活に大きな影響が出ている場合は手術を検討する時期です。

症状の進行を予測できますか？

進行のスピードは個人差が大きく、正確な予測は困難です。定期的な検査で状態を確認しながら治療方針を決めることが大切です。

保存的治療はどのくらい続けるべきですか？

症状の程度や患者さんの状況により異なりますが、数週間から数ヶ月様子を見て効果を判定します。症状が悪化する場合は早めに方針転換します。

頚椎症性神経根症との違いは何ですか？

脊髄症は脊髄全体が圧迫され手足両方に症状が出ます。神経根症は特定の神経根のみが圧迫され、片側の症状が中心となります。

頚椎症性脊髄症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと頚椎症性脊髄症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

頚椎症性脊髄症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。