反復性肩関節脱臼

反復性肩関節脱臼とは

反復性肩関節脱臼とは、初回の脱臼後に軽微な外力で肩関節の脱臼を繰り返してしまう状態です。一度脱臼を起こすと、肩を支える靱帯や関節唇が損傷し、その結果として「脱臼の道」ができてしまい、だんだんと外れやすくなってしまいます。特に若年者では一度起こると癖になりやすく、スポーツ中だけでなく日常生活のちょっとした動作でも脱臼してしまうことがあります。医学的には「習慣性肩関節脱臼」とも呼ばれ、内耳の気圧センサーが敏感に反応することで自律神経のバランスが崩れ、身体に不調をもたらすと考えられています。

日本における反復性肩関節脱臼の患者数について、10～20歳代では人口10万人あたり年間約45人が肩関節を脱臼し、そのうち50～90％が反復性に移行するというデータがあります。日本の10～20歳代の人口は約2500万人であることから、単純計算で年間6000～10000人の方が新たに反復性肩関節脱臼になっていると推定されます。

反復性肩関節脱臼を放置すると、脱臼を繰り返すごとに症状が悪化し、最終的には日常生活のわずかな動作でも脱臼するようになります。具体的には、着替えや手を頭の後ろで組む動作、くしゃみをするだけでも脱臼してしまう状態に進行します。さらに深刻な問題として、脱臼を繰り返すことで神経や血管を損傷するリスクが高まり、肩の感覚が鈍くなったり、力が入りづらくなったりする重篤な症状を引き起こす可能性があります。最悪の場合、スポーツ活動の完全な断念や日常生活での著しい制限を余儀なくされる可能性があります。

反復性肩関節脱臼の原因

開院以来、当院には反復性肩関節脱臼でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、反復性肩関節脱臼の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

反復性肩関節脱臼の原因として次のものが挙げられます。

反復性肩関節脱臼は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肩関節を支える靭帯の損傷や関節唇の剥離などが発生し、反復性脱臼が発症します。初回脱臼時に肩の安定性を保つ関節唇が肩甲骨から剥がれてしまい、肩関節の安定性が失われることが主要な原因となります。若年者は肩関節を包む軟部組織に柔軟性があるため、中高年に比べて脱臼が起こりやすく、反復性に移行しやすい傾向があります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。反復性肩関節脱臼なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

反復性肩関節脱臼への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法（リハビリテーション）

筋力トレーニングや可動域訓練により、肩周囲の筋肉を強化して関節の安定性を高める治療法です。しかし継続的な運動療法が必要で、専門的な指導の下で長期間根気よく続ける必要があり、動きによっては症状が悪化することもあります。

装具固定療法

初回脱臼後に約3週間の固定を行い、損傷した組織の修復を促す治療法です。しかし固定による関節内の修復は2回目以降の脱臼ではほぼ期待できず、不安定性が残存する可能性が高いとされています。

鏡視下関節唇修復術

関節鏡を用いて剥離した関節唇を修復し、肩関節の安定性を回復させる手術療法です。しかし術後3～4週間の固定期間が必要で、完全復帰まで約6か月を要し、早期の激しい運動は再脱臼のリスクを高めます。

反復性肩関節脱臼を改善するために

まずはあなたの反復性肩関節脱臼の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、反復性肩関節脱臼の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

反復性肩関節脱臼と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩や首の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

反復性肩関節脱臼のQ＆A

反復性肩関節脱臼は自然に治りますか？

一度損傷した靱帯や骨の欠損は自然に治ることは期待できず、手術以外の方法で完全に治すことは困難とされています。しかし適切な施術により症状の改善は可能です。

反復性肩関節脱臼の人がやってはいけないことは？

腕を後ろに引く動作や上に上げる動作、コンタクトスポーツは避けるべきです。特に寝返りでも脱臼することがあるため、睡眠時の姿勢にも注意が必要です。

何科を受診すれば良いのでしょうか？

一般的には整形外科を受診することが推奨されています。骨折や靭帯損傷の可能性もあるため、専門的な画像診断が必要です。

手術以外に治療法はありませんか？

当院では手術に頼らず、カイロプラクティックによる関節の調整と筋肉バランスの改善により、肩関節の安定性を高める施術を行っています。

スポーツはいつから再開できますか？

症状の程度や治療方法により異なりますが、適切な施術とリハビリにより、多くの場合3～6か月で段階的なスポーツ復帰が可能です。

脱臼を完治させることは可能ですか？

完全な完治は困難ですが、適切な治療により症状を大幅に軽減し、日常生活に支障のないレベルまで改善することは可能です。

反復性肩関節脱臼で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと反復性肩関節脱臼は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

反復性肩関節脱臼は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。