十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍とは

十二指腸潰瘍とは、胃と小腸をつなぐ十二指腸の粘膜が胃酸によって深く傷つけられ、えぐれるように窪んだ状態になる病気です。十二指腸の粘膜は胃壁よりも薄いため、胃酸の影響を受けやすく、出血や穿孔（穴が開く）を起こしやすい特徴があります。通常は胃酸から粘膜を守る防御機能が働いていますが、この機能が低下することで潰瘍が発生します。

厚生労働省の調査によると、十二指腸潰瘍の推定患者数は約3,300人となっており、ピロリ菌除菌治療の普及により患者数は減少傾向にありますが、ストレスの多い現代社会において20～40歳の世代での発症が依然として見られています。

十二指腸潰瘍を放置すると、潰瘍部分からの出血により吐血や黒色便が起こり、貧血状態に陥る可能性があります。さらに深刻化すると、十二指腸に穴が開く穿孔という状態になり、消化中の食べ物が腹腔内に流れ出て腹膜炎を引き起こします。この場合は激痛を伴い、すぐに手術を行わないと生命に関わる危険な状態となります。また、潰瘍による狭窄や変形が起こると食物の通過が困難になり、嘔吐を繰り返すようになります。

十二指腸潰瘍の原因

開院以来、当院には十二指腸潰瘍でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、十二指腸潰瘍の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

十二指腸潰瘍の原因として次のものが挙げられます。

十二指腸潰瘍は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、十二指腸粘膜の防御機能低下や胃酸分泌の増加などが発生し、潰瘍が形成されます。ストレスによる交感神経の過緊張は胃酸分泌を促進し、同時に消化管の血流を悪化させます。また、猫背やストレートネックなどの姿勢異常は、胃腸を圧迫し消化機能を低下させる要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。十二指腸潰瘍なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

十二指腸潰瘍への対応として、次のようなものが一般的です。

プロトンポンプ阻害薬による胃酸抑制療法

胃酸の分泌を強力に抑える薬物により潰瘍の治癒を促進します。しかし長期使用により骨粗鬆症や腎機能低下のリスクがあり、服薬を中止すると症状が再発する可能性があります。また、根本的な原因解決にはならない場合があります。

ピロリ菌除菌治療

抗生物質を組み合わせた除菌治療により、潰瘍の根本原因を取り除きます。しかし抗生物質による副作用（下痢、腹痛など）が起こる可能性があり、除菌成功率は100パーセントではありません。また、除菌後も生活習慣の改善が必要です。

粘膜保護薬の併用

胃粘膜を保護する薬剤により潰瘍部分の治癒を助けます。しかし対症療法のため根本的な治癒には限界があり、薬物依存の状態が続く可能性があります。

十二指腸潰瘍を改善するために

まずはあなたの十二指腸潰瘍の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、十二指腸潰瘍の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

十二指腸潰瘍と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。脊椎の可動域検査、全身の姿勢分析、自律神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

十二指腸潰瘍のQ＆A

十二指腸潰瘍は自然に治りますか？

軽度の潰瘍は自然治癒する場合もありますが、根本原因であるピロリ菌感染や生活習慣を改善しなければ再発のリスクが高く、適切な治療と生活改善が必要です。

十二指腸潰瘍の人がやってはいけないことは？

空腹状態を長時間続ける、刺激の強い食べ物や飲み物の摂取、喫煙、アルコール、ストレスの蓄積は避けるべきです。また痛み止めの自己判断での服用も控えましょう。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の違いは何ですか？

発生部位が異なり、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間の痛みが特徴的で、食事により痛みが和らぐことが多いです。また十二指腸壁は薄いため出血や穿孔のリスクが高くなります。

十二指腸潰瘍は完治しますか？

適切な治療と根本原因の除去により完治は可能です。ピロリ菌除菌と生活習慣の改善により再発予防も期待できますが、定期的な経過観察は必要です。

ストレスだけで十二指腸潰瘍になりますか？

純粋にストレスだけで潰瘍が形成されることは稀で、多くはピロリ菌感染や薬剤が主原因です。ただしストレスは胃酸分泌を促進し、既存の炎症を悪化させる要因となります。

十二指腸潰瘍を完治させることは可能ですか？

適切な治療により完治は可能ですが、根本原因の改善により薬への依存を減らすことも重要です。体質改善と生活習慣の見直しにより、薬に頼らない健康状態を目指せます。

十二指腸潰瘍で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと十二指腸潰瘍は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

十二指腸潰瘍は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。