エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは

エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢を続けることで足の静脈に血の塊（血栓）ができ、その血栓が血流に乗って肺の血管に詰まってしまう病気です。正式には「静脈血栓塞栓症」や「肺血栓塞栓症」と呼ばれます。飛行機のエコノミークラスでの長時間移動時に多く発症することからこの名前がつきました。

足の血栓が肺に到達すると、呼吸困難や胸痛を引き起こし、場合によっては命に関わる深刻な状態となります。現代では在宅勤務の増加により、デスクワーカーにも多く見られるようになっています。

日本人の場合、肺血栓症を起こす確率は人口100万人に対して年間28人とされています。厚生労働省の報告によると、肺塞栓による死亡はこの10年間で増加傾向にあり、特に災害時には被災者の30％余りに血栓が見つかったという調査結果もあります。

エコノミークラス症候群を放置すると、まず足の静脈血栓症が進行し、足全体の腫れや皮膚の変色が悪化します。さらに深刻なのは、血栓が肺に到達して肺塞栓症を引き起こすことです。発症早期の死亡率は約10〜30％と非常に高く、未治療では死亡する確率が30％にも達します。

最悪の場合、突然の呼吸困難や心肺停止により急死する可能性があります。一度発症すると再発リスクも高くなり、再発時には急死の危険性がさらに増大します。また、慢性的な足のむくみや痛みにより、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。

エコノミークラス症候群の原因

開院以来、当院にはエコノミークラス症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、エコノミークラス症候群の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

エコノミークラス症候群の原因として次のものが挙げられます。

エコノミークラス症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、足の静脈内での血流停滞や血液の凝固機能亢進などが発生し、血栓が形成されます。それは人によって違い、単に足をマッサージしたり血流を改善するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。エコノミークラス症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

エコノミークラス症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

抗凝固療法

長期間の服薬が必要で、出血リスクが高まり、定期的な血液検査による管理が必要です。また薬の効果に個人差があり、適切な用量調整が困難な場合があります。

血栓溶解療法

重篤な出血合併症のリスクがあり、脳出血などの生命に関わる副作用が起こる可能性があります。また治療効果が限定的で、完全な血栓除去ができない場合もあります。

外科手術

全身麻酔のリスクがあり、術後の合併症や感染症の危険性があります。また侵襲性が高く、回復に時間がかかり、再発の可能性も残ります。

カテーテル治療

血管損傷のリスクがあり、造影剤によるアレルギー反応や腎機能障害の可能性があります。また技術的に困難な場合があり、完全な治療効果が得られないことがあります。

エコノミークラス症候群を改善するために

まずはあなたのエコノミークラス症候群の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、エコノミークラス症候群の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

エコノミークラス症候群と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

エコノミークラス症候群のQ＆A

エコノミークラス症候群は自然に治りますか？

小さな血栓は自然に溶解することもありますが、症状が現れている場合は適切な治療が必要です。放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の医療介入が重要です。

エコノミークラス症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の同一姿勢、脱水状態、激しい運動の急な開始は避けるべきです。また、医師の指示なく抗凝固薬を中断することや、マッサージで強く圧迫することも危険です。

深部静脈血栓症と肺塞栓症の違いは何ですか？

深部静脈血栓症は足の静脈に血栓ができる状態で、肺塞栓症はその血栓が肺の血管に詰まった状態です。前者は足の症状が主で、後者は呼吸器症状が現れます。

どのくらいの時間座り続けると危険ですか？

個人差はありますが、一般的に4時間以上の連続した座位は危険とされています。2〜3時間ごとに足を動かしたり、立ち上がったりすることが推奨されます。

予防のためにはどんな運動が効果的ですか？

足首の曲げ伸ばし、つま先とかかとの交互上げ、ふくらはぎのマッサージが効果的です。座ったままでもできる足指の開閉運動も血流改善に有効です。

弾性ストッキングは本当に効果がありますか？

医療用弾性ストッキングは血栓予防に科学的根拠があり、適切な圧迫により血流を改善します。ただし、正しいサイズと着用方法が重要で、医師の指導の下で使用することが大切です。

一度発症すると再発しやすいのですか？

残念ながら再発リスクは高く、初回発症者の約30％が再発するとされています。継続的な予防策と定期的な医学的管理により、再発リスクを大幅に減らすことが可能です。

薬を飲み続ける必要がありますか？

血栓の原因や重症度により異なりますが、多くの場合3〜6ヶ月間の抗凝固療法が必要です。再発リスクが高い場合は長期間の服薬が必要になることもあります。

飛行機以外でも発症する可能性はありますか？

はい、車での長距離移動、デスクワーク、災害時の避難生活など、長時間同じ姿勢を続ける状況では発症リスクがあります。日常生活での注意が重要です。

症状が軽い場合でも病院に行くべきですか？

軽微な症状でも血栓の可能性がある場合は受診をお勧めします。早期発見・早期治療により重篤な合併症を防ぐことができ、治療効果も高くなります。

エコノミークラス症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとエコノミークラス症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

エコノミークラス症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。