歯ぎしり

歯ぎしりとは

歯ぎしりとは、睡眠中や日中に無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする行為です。専門的には「ブラキシズム」と呼ばれ、「ギリギリ」と音を立てるタイプ（グラインディング）、音を立てずに強く噛みしめるタイプ（クレンチング）、歯をカチカチと鳴らすタイプ（タッピング）の3つに分類されます。

多くの場合、本人は自覚がなく、家族や周囲の人に指摘されて初めて気づくことが多い症状です。日本人の約8割が何らかの形で歯ぎしりをしているとされていますが、自覚しているのはわずか10％程度に過ぎません。

歯ぎしりを放置すると、歯が異常にすり減り、見た目が老けた印象になってしまいます。さらに歯が欠けたり、割れたりするリスクが高まり、知覚過敏が起こって冷たいものがしみるようになります。詰め物や被せ物が頻繁に外れたり壊れたりするため、歯科治療費の負担も増加します。

顎関節症を発症すると、口が開きにくくなったり顎に痛みが生じるようになります。頭痛や肩こりが慢性化し、歯周病が悪化して歯を失うリスクも高まります。顔の筋肉が発達してエラが張り、美容面でも悪影響を及ぼします。

最悪の場合、継続的な歯ぎしりにより歯根が破折し、最終的には歯を失う可能性があります。顎関節症が進行すると、食事や会話に支障をきたし、日常生活の質が著しく低下する恐れがあります。

歯ぎしりの原因

開院以来、当院には歯ぎしりでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、歯ぎしりの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

歯ぎしりの原因として次のものが挙げられます。

歯ぎしりはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、顎関節の可動域減少や顎周囲の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、歯ぎしりが発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。歯ぎしりでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

歯ぎしりへの対応として、次のようなものが一般的です。

ナイトガード（マウスピース）療法

歯科医院で型を取って作製したマウスピースを睡眠時に装着し、歯や顎関節を保護する治療法です。慣れるまで違和感があり、異物感や眠りにくさ、顎の痛み、口の渇きなどが生じることがあります。また、歯ぎしりそのものを止めるものではなく、根本的な解決にはなりません。

噛み合わせ調整

歯の高さを調整したり、詰め物や被せ物を修正して噛み合わせを改善します。一度削った歯は元に戻らないため、慎重な判断が必要です。また、調整が不適切だと症状が悪化する可能性があります。

矯正治療

噛み合わせの根本的な問題を解決するため、歯列矯正を行う場合があります。治療期間が長期間にわたり、費用も高額になる傾向があります。また、すべての歯ぎしりが噛み合わせの問題によるものではないため、効果が期待できない場合もあります。

ボトックス注射

過度に緊張した筋肉にボツリヌス菌を注入し、筋肉の動きを弱めて過緊張を取る治療法です。効果は一時的で、定期的な注射が必要になります。また、筋肉の動きが制限されることで、食事や会話に影響が出る可能性があります。

歯ぎしりを改善するために

歯ぎしりの改善には、まず原因を正確に特定することが重要です。ストレス、噛み合わせ、生活習慣など複数の要因が絡み合っているため、表面的な対処だけでは根本的な解決になりません。

当院では、姿勢、関節、筋肉、神経、バイタルの5つの視点から現在の状態を可視化し、歯ぎしりの真の原因を特定します。検査で原因を特定できなければ、何度も同じ症状を繰り返すことになるからです。

一人ひとりの症状に真剣に向き合い、入念に検査を行い、症状の原因を特定します。そして、あなたの歯ぎしりが改善するために全力を尽くします。

当院の特徴

当院では、世界基準のカイロプラクティックテクニックを用いて、歯ぎしりの根本原因にアプローチします。院長、副院長共にオーストラリアのカイロプラクティック大学を卒業し、30万人以上を施術してきた豊富な経験があります。

5種類の独自検査で症状の原因を特定し、赤ちゃんからご高齢の方まで安心して受けられる、体に優しい施術を提供しています。男女のカイロプラクターが在籍しているため、同性に相談できるのも大きな強みです。

三鷹駅から徒歩2分、完全予約制のため、お待たせすることもありません。最終受付は19時45分、土曜日も開院しており、通いやすさにもこだわっています。

歯ぎしりのQ＆A

歯ぎしりは自然に治りますか？

歯ぎしりは無意識に行われる行為のため、自然に完全に治ることは稀です。しかし、ストレス管理や生活習慣の改善により症状を軽減することは可能です。根本的な改善には専門的なアプローチが必要になります。

歯ぎしりの人がやってはいけないことは？

硬い食べ物を頻繁に噛む、ガムを長時間噛む、日中の食いしばりを放置する、過度の飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取は避けるべきです。これらは歯ぎしりを悪化させる要因となります。

歯ぎしりと食いしばりの違いは何ですか？

歯ぎしりは歯を横にずらしながらこすり合わせる動作で音を伴います。食いしばりは上下の歯を強く噛みしめる動作で音がしません。どちらも歯や顎に負担をかけるため、適切な対処が必要です。

子供の歯ぎしりは大人と同じですか？

子供の歯ぎしりは歯の生え変わりや顎の発育に必要な自然現象とされています。大人の歯ぎしりとは異なり、多くの場合は成長とともに自然に改善されます。ただし、痛みがある場合は相談が必要です。

マウスピースはどのくらいの期間使用する必要がありますか？

マウスピースは歯ぎしりの根本原因が解決されるまで継続的に使用する必要があります。多くの場合、数ヶ月から数年間の使用が推奨されます。定期的な調整とメンテナンスも重要です。

歯ぎしりは遺伝しますか？

歯ぎしりには遺伝的要因が関与する可能性があります。家族に歯ぎしりをする人がいる場合、遺伝的素因を持つ可能性が高くなります。しかし、環境要因やストレスも大きく影響するため、遺伝だけが原因ではありません。

日中の歯ぎしりと夜間の歯ぎしりは違いますか？

日中の歯ぎしりは意識的にコントロール可能ですが、夜間の歯ぎしりは無意識に行われるため自分では止められません。夜間の方が強い力がかかりやすく、歯への負担も大きくなる傾向があります。

歯ぎしりで歯が割れることはありますか？

強い歯ぎしりが継続すると、歯に過度な力がかかり、歯が欠けたり割れたりすることがあります。特に詰め物や被せ物がある歯は破損しやすくなります。早期の対処が歯を守るために重要です。

ストレスがなくなれば歯ぎしりは治りますか？

ストレスは歯ぎしりの主要な原因の一つですが、噛み合わせや習慣的要因も関与するため、ストレス解消だけで完全に治るとは限りません。総合的なアプローチが効果的です。

歯ぎしりによる顎関節症は治りますか？

適切な治療により顎関節症の症状は改善可能です。マウスピース療法、筋肉のリラクゼーション、生活習慣の改善などを組み合わせることで、多くの場合症状の軽減が期待できます。

歯ぎしりで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

歯ぎしりが改善されることで、これまで諦めていた趣味や活動に再び取り組めるようになります。友人との食事や会話を心から楽しめるようになり、自信を持って人と接することができるでしょう。

何より、健康な歯を長く保つことができ、将来への不安が軽減されます。質の良い睡眠と共に、心身ともに健康な毎日を取り戻すことができるのです。