過呼吸

過呼吸（過換気症候群）とは

過呼吸（過換気症候群）とは、不安や緊張などの精神的ストレスが引き金となって、必要以上に激しく早い呼吸を繰り返してしまう状態です。この結果、血液中の二酸化炭素が減少し、酸素と二酸化炭素のバランスが崩れることで、息苦しさ、手足のしびれ、めまい、動悸などの様々な身体症状が現れます。特に若い女性に多く見られ、発作は通常30分から1時間程度で自然に治まりますが、強い不安感を伴うため日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

過呼吸は一般人口の6～11％程度に発症するという統計があります。特に思春期以降に多く見られ、20歳前後に最も多く発症し、男性より女性に2倍多く見られる傾向があります。パニック発作自体は人生の中で10％～30％の人が体験するといわれており、決して珍しい症状ではありません。

過呼吸の発作自体は命に関わることはありませんが、放置すると深刻な生活への影響が生じます。発作への恐怖から外出を避けるようになり、社会的な活動が制限される可能性があります。職場や学校での重要な場面で発作が起きることを恐れ、昇進や進学の機会を逃すことも考えられます。また、発作が起きることへの予期不安が常に付きまとい、慢性的なストレス状態に陥る危険性があります。最悪の場合、うつ病やパニック障害などの精神疾患を併発し、日常生活全般に深刻な支障をきたす可能性があります。さらに、症状への対処法を知らないまま放置すると、発作の頻度や強度が増し、より治療が困難になる場合もあります。

過呼吸（過換気症候群）の原因

開院以来、当院には過呼吸でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、過呼吸の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

過呼吸（過換気症候群）の原因として次のものが挙げられます。

過呼吸（過換気症候群）は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、自律神経のバランスが崩れ、呼吸中枢が過剰に刺激されることで発作が起こりやすくなります。それは人によって違い、単に薬物療法や一時的な対処法だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。過呼吸でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

過呼吸への対応として、次のようなものが一般的です。

抗不安薬の処方

発作時の不安を和らげ、症状を抑制するために即効性のある抗不安薬が頓服薬として処方されます。しかし即効性はありますが、眠気やふらつきなどの副作用があり、長期使用による依存性のリスクが懸念されます。根本的な解決にはならず、薬に頼る生活になる可能性があります。

抗うつ薬（SSRI）の投与

パニック障害や全般性不安障害が原因の場合、根本的な治療として抗うつ薬が継続的に処方されます。しかし効果が現れるまで数週間から数ヶ月かかり、初期には副作用が強く現れることがあります。また、薬物治療のみでは生活習慣や環境要因への対処が不十分になりがちです。

呼吸法の指導

口をすぼめてゆっくりと息を吐く方法や、腹式呼吸などの正しい呼吸法を医療従事者が指導します。しかし発作時に冷静に実践することが困難で、継続的な練習と習得が必要です。また、指導を受けただけでは実際の発作時に効果的に活用できない場合があります。

認知行動療法

過呼吸に対する不安や恐怖を軽減するため、考え方や行動パターンを変える心理療法が実施されます。しかし時間と費用がかかり、効果を実感するまでに長期間を要します。また、専門的な治療者が限られており、アクセスが困難な場合があります。

過呼吸（過換気症候群）を改善するために

まずはあなたの過呼吸の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、過呼吸の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

過呼吸と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

過呼吸（過換気症候群）のQ＆A

過呼吸は自然に治りますか？

過呼吸の発作自体は30分から1時間程度で自然に治まりますが、根本的な原因となるストレスや不安への対処なしには再発を繰り返す可能性があります。適切な治療により改善が期待できます。

過呼吸の人がやってはいけないことは？

発作時に紙袋を口に当てる方法は現在推奨されていません。また、無理に深呼吸をしようとすると症状が悪化する場合があります。パニックにならず冷静に対処することが重要です。

過呼吸とパニック障害の違いは何ですか？

過呼吸は呼吸の症状が主体ですが、パニック障害は過呼吸を含む様々な身体症状と強い不安感が突然現れる疾患です。過呼吸はパニック障害の一症状として現れることもあります。

発作が起きた時の正しい対処法は？

口をすぼめてゆっくりと息を吐き、呼吸を整えることが基本です。安心できる環境に移動し、「時間とともに必ず治まる」ことを自分に言い聞かせることが大切です。

過呼吸は遺伝しますか？

直接的な遺伝はありませんが、不安になりやすい体質や性格傾向は家族内で似ることがあります。環境要因の影響も大きく、遺伝だけで決まるものではありません。

薬を飲まずに改善する方法はありますか？

呼吸法の習得、ストレス管理、生活習慣の改善、適度な運動などにより、薬に頼らない改善が可能です。カイロプラクティックなどの自然療法も効果的な場合があります。

発作を予防する方法はありますか？

規則正しい生活リズム、適度な運動、ストレス管理、リラクゼーション技法の習得などが予防に効果的です。また、発作の引き金となる要因を特定し避けることも重要です。

過呼吸で救急車を呼ぶべきですか？

初回の発作や他の疾患が疑われる場合は受診が必要ですが、過呼吸と診断されている場合は冷静に対処し、症状が治まるのを待つことが基本です。

ストレスと過呼吸の関係は？

精神的ストレスは過呼吸の主要な引き金となります。ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、呼吸中枢が過剰に刺激されることで発作が起こりやすくなります。

過呼吸は完治しますか？

適切な治療とセルフケアにより、発作の頻度や強度を大幅に減らすことが可能です。完全な治癒は個人差がありますが、日常生活に支障のないレベルまで改善することは十分期待できます。

過呼吸で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと過呼吸は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

過呼吸は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。