足関節不安定症

足関節不安定症とは

足関節不安定症とは、足首の関節が正常な安定性を失い、日常生活や運動時に「ぐらつき」や「不安感」を感じる状態です。多くの場合、過去の捻挫などの外傷が適切に治療されなかった結果、靭帯が緩んでしまい、足首に慢性的な不安定感が生じます。この状態では、関節が必要以上に動いてしまうことが多く、繰り返し捻挫を起こしやすくなります。

足関節捻挫は整形外科で最も多い外傷の一つで、日本では1日あたり約12,000人が足関節捻挫を受傷していると推定されています。足関節捻挫受傷者の約40%が慢性足関節不安定症に進展するとされており、捻挫後約20％の確率で発症すると報告されています。スポーツ外傷全体の約11〜15%を足関節捻挫が占めており、特に球技系スポーツで多く見られます。

足関節不安定症を放置すると、関節の適合が悪くなっている状態のまま荷重しながら歩くことで、変形性関節症や骨棘の形成につながる可能性があります。また、足首の不安定性により膝や股関節への過度な負荷が生じ、生体力学的なバランスの崩れによる姿勢異常が起こります。さらに進行すると、歩行時に上体が左右に揺れたり、足を引きずったりするようになり、日常生活に著しい支障をきたす状態まで悪化する恐れがあります。

転倒への恐怖から外出を控えるようになり、社会活動の制限や生活の質の低下を招くことも少なくありません。最悪の場合、歩行困難により介護が必要になったり、長期間の安静により全身の筋力低下や体力低下を引き起こす可能性もあります。

足関節不安定症の原因

開院以来、当院には足関節不安定症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、足関節不安定症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

足関節不安定症の原因として次のものが挙げられます。

足関節不安定症はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、足関節周囲の靭帯の緩みや筋力低下、関節の可動域制限などが発生し、足関節不安定症が発症します。それは人によって違い、単に筋力を強化したり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。足関節不安定症でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

足関節不安定症への対応として、次のようなものが一般的です。

安静と固定

急性期には患部を安静にし、テーピングやサポーターで固定して炎症を抑制します。しかし長期間の固定により筋力低下や関節拘縮が進行し、かえって不安定性が増す場合があります。

リハビリテーション

筋力強化、ストレッチ、バランス訓練により関節周囲の筋力強化と関節可動域改善を図ります。しかし継続的な運動を続ける必要があり、負荷を最適に保つためにプロフェッショナルの指導のもと根気よく続ける必要があります。動きによっては悪化することもあり見極めが重要です。

装具療法

足底板やサポーターを使用して足首の安定性を補助し、日常生活での負担を軽減します。しかし装具に依存してしまい、自然な筋力やバランス機能の回復が妨げられる可能性があります。

物理療法

電気治療や温熱療法により痛みの軽減と組織の回復を促進します。しかし一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な改善には限界があります。

手術療法

保存的治療で改善しない場合、靭帯再建術や関節固定術が検討されます。しかし侵襲的な治療であり、感染や神経損傷などの合併症リスク、長期間のリハビリが必要になります。

足関節不安定症を改善するために

まずはあなたの足関節不安定症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、足関節不安定症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

症状の原因が分かれば不安がなくなります。不安がなくなれば、元気で新しいことにチャレンジでき、楽しい毎日を送ることができます。私たちは一人ひとりの症状に真剣に向き合い、入念に検査を行い、症状の原因を特定します。そして、あなたの症状が改善するために全力を尽くします。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、5種類の独自検査で症状の原因を探り、豊富な経験を持つ2名のカイロプラクターが多角的な視点で改善事例を比較検討します。最短・最速で改善するための根拠を目に「見える化」し、先を見据えた治療計画に沿って、毎回の治療を進めていきます。院長、副院長共にオーストラリアのカイロプラクティック大学を卒業し、1993年に開院し、30万人以上を施術してきました。

足関節不安定症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。足首や膝関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

足関節不安定症のQ＆A

足関節不安定症は自然に治りますか？

適切な治療とリハビリを行わない限り、自然治癒は困難です。放置すると変形性関節症に進行する可能性があるため、早期の専門的な治療が重要です。

足関節不安定症の人がやってはいけないことは？

急激な方向転換を伴う運動や高いヒールの靴の着用は避けるべきです。また、痛みを我慢して無理に動かすことは症状を悪化させる可能性があります。

足関節不安定症と単なる捻挫の違いは何ですか？

捻挫は急性の外傷ですが、足関節不安定症は捻挫後の治療が不十分で慢性化した状態です。継続的な不安定感と再発しやすさが特徴です。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

個人差がありますが、適切な治療を受けた場合、3〜6ヶ月程度で症状の改善が期待できます。ただし、完全な回復には継続的なケアが必要です。

運動やスポーツは続けても大丈夫ですか？

症状の程度により異なりますが、適切なサポートと段階的な復帰プログラムを組むことで、多くの場合スポーツ復帰が可能です。専門家の指導が重要です。

手術以外に根本的な治療法はありますか？

カイロプラクティックによる関節の調整と筋力強化、バランス訓練を組み合わせた保存的治療で多くの症例が改善します。姿勢の根本的な改善が鍵となります。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

足関節周囲の筋力強化、バランス感覚の向上、適切な靴の選択、そして全身の姿勢バランスの改善が再発予防に効果的です。

日常生活で気をつけることはありますか？

不安定な路面での歩行時の注意、適切な靴の選択、定期的なストレッチとバランス訓練の実施が重要です。長時間の同一姿勢も避けましょう。

他の関節にも影響しますか？

足関節の不安定性は膝関節や股関節、さらには腰部にまで影響を与える可能性があります。全身のバランスを整えることが重要です。

カイロプラクティックは効果がありますか？

関節の適切な動きを回復させ、全身の姿勢バランスを改善することで、足関節不安定症の根本的な改善に効果的です。25年間の臨床経験からも確信しています。

足関節不安定症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

足関節不安定症が改善されることで、これまで制限されていた日常生活の動作が楽になり、活動的な毎日を取り戻すことができます。痛みや不安から解放され、仕事や趣味に集中できるようになることで、人生の質が大きく向上します。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと足関節不安定症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

足関節不安定症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

あなたに、どれほどの健康の伸びしろがあるのかを一緒に見つけて、喜び合えればと思います。頑張ってきたあなただからこそ、その喜びはひとしおのものになるという確信と期待を込めて、あなたのご来院をお待ちしております。