食いしばり

食いしばりとは

食いしばりとは、上下の歯を強く噛みしめる行為のことです。通常、歯は食事や会話の時以外はほとんど触れ合わない状態が理想的です。しかし、無意識のうちに歯を強く噛みしめてしまう状態を指します。歯ぎしりが横方向に歯をこすり合わせる動作であるのに対し、食いしばりは上から下に押しつぶすような力が加わるのが特徴です。

厚生労働省の令和5年患者調査によると、歯周病を含む歯科関連疾患で治療を受けている総患者数は1,897万3,000人に達しています。食いしばりや歯ぎしりは歯周病の悪化要因となることから、潜在的な患者数はさらに多いと推測されます。特に現代社会においてストレスが増加していることから、食いしばりに悩む人の数は年々増加傾向にあると考えられています。

食いしばりを放置すると、歯がすり減って知覚過敏を引き起こし、冷たいものがしみるようになります。さらに進行すると、歯の根っこが割れてしまい、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。また、顎関節症を発症し、口を大きく開けられなくなったり、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされることになります。歯周病も悪化しやすくなり、最終的には複数の歯を失うリスクが高まります。

食いしばりの原因

開院以来、当院には食いしばりでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、食いしばりの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

食いしばりの原因として次のものが挙げられます。

食いしばりは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、顎関節の可動域減少や咬筋・側頭筋の緊張などが発生し、食いしばりが発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり顎関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。食いしばりなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

食いしばりへの対応として、次のようなものが一般的です。

マウスピース治療

夜間装着するナイトガードを作成し、歯や顎関節への負担を軽減します。しかし装着時の違和感があり、日中の食いしばりには効果が限定的です。また、衛生管理が必要で、根本的な原因解決にはなりません。

薬物療法

筋弛緩剤や抗不安薬を処方し、筋肉の緊張を和らげる治療を行います。しかし副作用のリスクがあり、長期使用による依存性の問題も考えられます。対症療法であり、根本治療ではありません。

ボトックス注射

咬筋にボツリヌストキシンを注入し、過剰な筋肉の働きを抑制します。しかし効果が一時的で定期的な治療が必要です。注射部位の腫れや皮下出血、妊娠・授乳中は治療できないなどの制限があります。

咬合調整

歯の噛み合わせを調整し、不正咬合による食いしばりを改善します。しかし一度削った歯は元に戻らず、調整が不適切な場合はさらに問題が悪化する可能性があります。

食いしばりを改善するために

まずはあなたの食いしばりの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、食いしばりの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

食いしばりと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

食いしばりのQ＆A

食いしばりは自然に治りますか？

食いしばりは生活習慣やストレスが関与するため、自然治癒は困難です。適切な治療と生活習慣の改善が必要です。

食いしばりの人がやってはいけないことは？

硬い食べ物の過度な摂取、ガムを長時間噛む、うつ伏せ寝、頬杖をつく習慣は避けるべきです。

食いしばりと歯ぎしりの違いは何ですか？

食いしばりは上下に強く噛みしめる動作で、歯ぎしりは横方向に歯をこすり合わせる動作です。

マウスピースはどのくらいの期間使用する必要がありますか？

個人差がありますが、症状改善まで数ヶ月から数年間の継続使用が一般的です。

食いしばりは遺伝しますか？

遺伝的要因が関与する場合がありますが、環境要因やストレスの影響も大きいとされています。

子どもの食いしばりは大人と同じ治療法ですか？

成長期の子どもは歯の発育を考慮した専門的なアプローチが必要で、大人とは異なる治療法を選択します。

食いしばりが原因で歯を失うことはありますか？

長期間放置すると歯根破折や歯周病悪化により、最終的に抜歯が必要になる場合があります。

ストレス以外にも食いしばりの原因はありますか？

噛み合わせの異常、姿勢の問題、生活習慣、遺伝的要因など複数の原因が考えられます。

食いしばりを自分で改善する方法はありますか？

舌のトレーニング、咬筋マッサージ、ストレス管理、生活習慣の見直しなどのセルフケアが有効です。

食いしばりの治療費はどのくらいかかりますか？

マウスピース作成は保険適用で数千円、ボトックス治療は自費で数万円程度が一般的な費用です。

食いしばりで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと食いしばりは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

食いしばりは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。