関節拘縮

関節拘縮とは

関節拘縮とは、何らかの原因で関節周囲の筋肉、腱、靭帯、関節包などの組織が硬くなり、関節が正常な範囲で動かなくなってしまった状態です。関節を動かさない期間が長く続くことで、これらの組織が線維化し、本来の柔軟性を失ってしまうことが主な原因となります。日常生活の基本的な動作である着替え、入浴、食事などが困難になり、生活の質が著しく低下してしまいます。

特に高齢化社会の進展により、関節拘縮を含む関節疾患の患者数は増加傾向にあります。65歳以上の高齢者の約30％が何らかの関節の動きの制限を経験していると推定されており、全国で数十万人規模の患者がいると考えられています。

関節拘縮を放置すると、日常生活動作が著しく制限され、自立した生活が困難になります。着替え、入浴、食事などの基本的な動作ができなくなり、介護が必要な状態に進行する可能性があります。また、動かない関節をかばうために他の部位に過度な負担がかかり、腰痛や肩こり、首の痛みなど二次的な症状が現れることもあります。関節周囲の筋肉が萎縮し、血流が悪化することで、さらに症状が悪化する悪循環に陥ってしまいます。最悪の場合、完全に関節が固まってしまい（強直状態）、手術以外では改善が困難になってしまいます。

関節拘縮の原因

開院以来、当院には関節拘縮でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、関節拘縮の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

関節拘縮の原因として次のものが挙げられます。

関節拘縮は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、関節周囲の組織の線維化や筋肉の萎縮、血流の悪化などが発生し、関節拘縮が発症します。それは人によって違い、単に関節を動かしたり筋肉をほぐすだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。関節拘縮なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

関節拘縮への対応として、次のようなものが一般的です。

理学療法・リハビリテーション

理学療法士による関節可動域訓練や筋力強化訓練を行い、関節の動きの改善を図ります。しかし長期間の継続が必要で、効果が現れるまでに時間がかかります。また、適切な負荷調整を行わないと症状が悪化する可能性があります。

温熱療法

ホットパックや極超短波などで患部を温め、血流を改善して組織の柔軟性を高めます。しかし一時的な効果にとどまることが多く、根本的な改善には限界があります。

超音波療法

超音波による振動刺激で硬くなった組織をほぐし、関節の可動域改善を目指します。しかし効果に個人差があり、すべての患者に有効とは限りません。

ステロイド注射

関節内に炎症を抑える薬剤を注射し、痛みと炎症を軽減します。しかし感染リスクや軟骨への悪影響の可能性があり、繰り返し使用には制限があります。

手術療法

保存的治療で改善しない場合、関節授動術や人工関節置換術などの外科的治療を行います。しかし侵襲的な治療であり、感染や神経損傷などの合併症リスクが伴います。

関節拘縮を改善するために

まずはあなたの関節拘縮の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、関節拘縮の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

関節拘縮と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

関節拘縮のQ＆A

関節拘縮は自然に治りますか？

軽度の拘縮であれば適切な運動により改善する可能性がありますが、進行した拘縮は自然治癒は期待できません。早期の適切な治療が重要です。

関節拘縮の人がやってはいけないことは？

無理な力での強引なストレッチや痛みを我慢しての過度な運動は避けてください。炎症を悪化させたり組織を損傷する可能性があります。

関節拘縮と関節炎の違いは何ですか？

関節炎は関節内の炎症による疾患で、関節拘縮は関節周囲組織の硬化による可動域制限です。原因と治療アプローチが異なります。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度や原因により異なりますが、軽度なら数週間、重度の場合は数ヶ月から年単位の治療期間が必要になることがあります。

予防する方法はありますか？

日常的に関節を動かす習慣を持つこと、長時間同じ姿勢を避けること、適度な運動を継続することが予防に効果的です。

痛みがなくても治療は必要ですか？

痛みがなくても関節の動きが制限されている場合は治療が必要です。放置すると症状が進行し、将来的に痛みが生じる可能性があります。

年齢とともに必ず起こるものですか？

加齢により起こりやすくなりますが、適切な運動習慣や生活習慣により予防することが可能です。必ずしも避けられないものではありません。

運動はしても大丈夫ですか？

適切な運動は改善に効果的ですが、症状に応じた適切な方法で行うことが重要です。専門家の指導を受けることをお勧めします。

温めるのと冷やすのはどちらが良いですか？

一般的には温熱療法が効果的ですが、炎症がある場合は冷却が適している場合もあります。症状に応じて使い分けることが大切です。

他の関節にも影響しますか？

一つの関節の拘縮により他の関節に過度な負担がかかり、二次的な症状が現れる可能性があります。全身のバランスを考慮した治療が重要です。

関節拘縮で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと関節拘縮は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

関節拘縮は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。