化学物質過敏症

化学物質過敏症とは

化学物質過敏症とは、日常生活で使われている洗剤、柔軟剤、香水、芳香剤などに含まれる極めて微量な化学物質に接触することで、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などの様々な症状が現れる疾患です。一度過敏な状態になると、健康な人では問題にならない程度の少量の化学物質でも敏感に反応するようになり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

2012年に内山巌雄京都大学名誉教授・東賢一近畿大学准教授らが実施した大規模疫学調査によると、日本における化学物質過敏症の疑いがある人は約550万人、香害被害者は推定約1000万人とされています。これは日本の人口の約4.4％にあたり、決して珍しい疾患ではありません。

症状を放置すると、最初は特定の化学物質にのみ反応していたものが、次第に多種類の化学物質に反応する多種化学物質過敏症へと進行する可能性があります。重症化すると外出が困難になり、仕事や学校に通えなくなったり、家族との生活にも支障をきたします。最悪の場合、安全な環境を求めて転居を余儀なくされたり、社会生活から完全に隔離された状態になることもあります。日常的に使用していた化粧品やアロマテラピーなどの趣味も楽しめなくなり、生活の質が著しく低下してしまいます。

化学物質過敏症の原因

開院以来、当院には化学物質過敏症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、化学物質過敏症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

化学物質過敏症の原因として次のものが挙げられます。

化学物質過敏症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、自律神経系の乱れや免疫機能の異常、解毒機能の低下などが発生し、化学物質過敏症が発症します。それは人によって違い、単に環境を変えたり薬物治療を行うだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。化学物質過敏症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

化学物質過敏症への対応として、次のようなものが一般的です。

症状に応じた対症療法

頭痛には鎮痛剤、不眠には睡眠薬、不安症状には抗不安薬など、現れている症状に対して薬物治療を行います。しかし根本的な原因解決にはならず、薬物に対しても過敏反応を示す患者では使用できる薬剤が限られる場合があります。

環境調整指導

原因となる化学物質を特定し、それらを避けるための生活環境の改善指導を行います。しかし現代社会で化学物質を完全に避けることは困難で、経済的負担も大きく、実行が困難な場合が多い。

他疾患の除外診断

自律神経失調症、更年期障害、心身症など類似する疾患を除外するための検査を実施します。しかし化学物質過敏症自体の確定診断法が確立されておらず、診断までに時間がかかり患者の負担が大きい。

転地療法の推奨

シックハウス症候群などの場合、汚染された環境から離れることを推奨します。しかし引っ越しには多大な費用と労力が必要で、転居先でも同様の問題が発生する可能性があります。

化学物質過敏症を改善するために

まずはあなたの化学物質過敏症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、化学物質過敏症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

化学物質過敏症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

化学物質過敏症のQ＆A

化学物質過敏症は自然に治りますか？

現在のところ確立された治療法がないため、自然治癒は困難とされています。しかし適切な環境調整と体質改善により症状の軽減は期待できます。

化学物質過敏症の人がやってはいけないことは？

原因となる化学物質への暴露を避けることが最重要です。香料入り製品の使用、新築住宅への長時間滞在、農薬散布地域への立ち入りは控えましょう。

どのような検査で化学物質過敏症と診断されますか？

特定の検査はなく、詳細な問診と症状の観察、他疾患の除外診断により総合的に判断されます。QEESI調査票が診断の参考にされます。

化学物質過敏症は遺伝しますか？

遺伝的要因については明確ではありませんが、化学物質に対する感受性には個人差があり、体質的な要因が関与している可能性があります。

妊娠中でも化学物質過敏症の症状は出ますか？

妊娠中はホルモンバランスの変化により症状が変動することがあります。胎児への影響を考慮し、より慎重な環境管理が必要です。

子供も化学物質過敏症になることがありますか？

子供は大人より化学物質の影響を受けやすく、発症する可能性があります。学校環境での配慮が重要になります。

化学物質過敏症と香害の違いは何ですか？

香害は香料による健康被害全般を指し、化学物質過敏症はより広範囲の化学物質に反応する疾患概念です。香害は化学物質過敏症の一症状とも言えます。

マスクをすれば症状は防げますか？

活性炭入りマスクは一定の効果がありますが、完全に防ぐことは困難です。皮膚からの吸収もあるため、マスクだけでは限界があります。

化学物質過敏症でも仕事を続けられますか？

職場環境の改善や配慮があれば継続可能な場合もありますが、症状の程度によっては職種変更や働き方の見直しが必要になることもあります。

症状が軽い日と重い日があるのはなぜですか？

気温や湿度、体調、暴露した化学物質の種類や量により症状は変動します。ストレスや睡眠不足も症状を悪化させる要因となります。

化学物質過敏症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと化学物質過敏症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

化学物質過敏症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。