肋骨の痛み

肋骨の痛みとは

肋骨の痛みとは、胸部の骨格を形成する肋骨やその周辺組織に生じる痛みの総称です。主に肋骨と胸骨をつなぐ軟骨部分（肋軟骨）や、肋骨に沿って走る神経（肋間神経）の問題によって引き起こされます。

痛みの性質は鋭い刺すような痛みから圧迫感まで様々で、片側に現れることが多く、深呼吸や体の動きによって悪化する特徴があります。胸痛全体の約85%を肋軟骨炎が占めるという報告もあり、決して珍しい症状ではありません。関連する疾患として、強直性脊椎炎の患者数は2018年の全国疫学調査で約3,200人、2023年の調査では約4,700人と推計されており、肋骨の痛みで悩む人は相当数存在すると考えられます。

肋骨の痛みを放置すると、まず睡眠不足が慢性化し、免疫力の低下や精神的な不調を招きます。痛みによる不眠は体の回復力を著しく低下させ、日中の疲労感や集中力の欠如につながります。

また、痛みを避けるために不自然な姿勢を続けることで、他の部位にも負担がかかり、肩こりや腰痛などの二次的な症状が現れます。呼吸が浅くなることで酸素供給が不十分となり、疲労感や集中力の低下が生じることも珍しくありません。

最悪の場合、痛みが1年以上続く慢性化状態に陥り、日常生活の質が著しく低下する恐れがあります。仕事や家事、趣味活動への参加が困難になり、社会生活にも大きな影響を与える可能性があります。

肋骨の痛みの原因

開院以来、当院には肋骨の痛みでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、肋骨の痛みの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

肋骨の痛みの原因として次のものが挙げられます。

肋骨の痛みは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肋軟骨接合部の炎症や肋間神経の圧迫などが発生し、肋骨の痛みが発症します。それは人によって違い、単に痛み止めを服用したり患部を温めるだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。肋骨の痛みでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肋骨の痛みへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤（ロキソニンなど）や神経痛治療薬（リリカ、ガバペンなど）を処方して痛みの軽減を図ります。しかし長期服用による胃腸障害や肝機能への影響があり、根本的な治癒ではなく対症療法に留まります。また、薬物依存のリスクや副作用による日常生活への支障も懸念されます。

湿布・外用薬

患部に直接作用する湿布や塗り薬を使用して局所的な炎症を抑制します。しかし皮膚のかぶれやアレルギー反応を起こす可能性があり、効果が一時的で持続性に欠けます。

理学療法

電気治療や温熱療法、運動療法により筋肉の緊張緩和と機能改善を目指します。しかし継続的な通院が必要で時間と費用がかかり、効果の個人差が大きく、場合によっては症状が悪化することもあります。

固定・安静

肋骨骨折の場合は固定帯を使用し、患部の安静を保ちます。しかし長期間の固定により筋力低下や関節可動域の制限が生じ、社会復帰が遅れる可能性があります。

肋骨の痛みを改善するために

まずはあなたの肋骨の痛みの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、肋骨の痛みの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

肋骨の痛みと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。胸椎の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

肋骨の痛みのQ＆A

肋骨の痛みは自然に治りますか？

多くの肋軟骨炎は数週間で自然に改善しますが、原因や個人差により長期化することもあります。適切な治療により改善の可能性は高まりますので、専門家にご相談ください。

肋骨の痛みがある人がやってはいけないことは？

重いものを持ち上げる、激しい運動、無理な姿勢を避けることが重要です。また、痛みを我慢して無理をすることで症状が悪化する可能性があります。

肋軟骨炎と肋間神経痛の違いは何ですか？

肋軟骨炎は肋骨と軟骨の接合部の炎症で限局的な痛み、肋間神経痛は神経に沿った広範囲の痛みが特徴です。原因や治療法も異なります。

何科を受診すればよいですか？

外傷が原因の場合は整形外科、咳や発熱を伴う場合は呼吸器内科をお勧めします。症状により適切な診療科が異なるため、まずは内科での相談も有効です。

痛み止めが効かない場合はどうすればよいですか？

薬物療法以外にも理学療法や根本原因へのアプローチなど様々な治療選択肢があります。痛みの専門医への相談をお勧めします。

ストレスが原因で肋骨が痛くなることはありますか？

ストレスにより筋肉の緊張が高まり、肋間神経を圧迫することで痛みが生じる可能性があります。ストレス管理も重要な治療要素の一つです。

肋骨の痛みはがんの可能性がありますか？

稀ですが転移性がんなどの可能性もあります。持続する痛みや他の症状を伴う場合は、適切な検査により原因を特定することが重要です。

治療期間はどのくらいかかりますか？

一般的には数週間から数ヶ月ですが、慢性化した場合は1年以上かかることもあります。早期の適切な治療により期間短縮が期待できます。

再発を防ぐ方法はありますか？

正しい姿勢の維持、適度な運動、ストレス管理、無理な動作の回避などが再発予防に効果的です。根本原因への対処が最も重要です。

日常生活で気をつけることはありますか？

長時間の同一姿勢を避け、定期的なストレッチ、適切な寝具の使用、重いものを持つ際の正しい姿勢などを心がけることが大切です。

肋骨の痛みで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと肋骨の痛みは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肋骨の痛みは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。