肩腱板損傷

肩腱板損傷とは

肩腱板損傷とは、肩の関節を安定させる4つの筋肉の腱が部分的または完全に切れてしまった状態のことです。これらの筋肉は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋と呼ばれ、インナーマッスルやローテーターカフとも呼ばれています。肩甲骨と腕の骨をつなぎ、肩の動きを円滑にし安定させる重要な役割を果たしています。

腱板が損傷すると、肩の痛みや腕が上がらないなどの症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたします。日本では肩腱板損傷に悩む方が非常に多く、推定では約1,900万人の有病者数とされています。これは変形性膝関節症に匹敵する規模で、ロコモティブシンドロームの主要な原因の一つとなっています。

肩腱板損傷は自然治癒することが難しく、放置すると徐々に悪化する可能性が高いことがわかっています。無症状の腱板断裂患者を調査した研究では、2年間で23%の患者が症状を発症し、そのうち断裂が拡大していました。放置を続けると、まず断裂が徐々に拡大し痛みが増強します。次に腱板の筋肉が萎縮し肩の機能が低下し、関節のクッション機能が失われて骨と骨が直接当たり摩耗が進みます。最終的には腱板断裂性関節症という状態になり、腕が上がらなくなって人工関節置換術しか選択肢がなくなる可能性があります。

肩腱板損傷の原因

開院以来、当院には肩腱板損傷でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、肩腱板損傷の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

肩腱板損傷の原因として次のものが挙げられます。

肩腱板損傷は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、年齢を重ねるにつれて腱板が脆くなり傷みやすくなり、60歳以降は急激に腱板損傷を起こす患者が増加する傾向があります。転倒して肩を強く打ったり、重いものを持ち上げた時など、軽微な動作でも切れることがあります。野球やテニスなどのスポーツで肩を繰り返し使用したり、頭上での作業を続けることで腱板が摩耗し損傷します。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肩腱板損傷でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肩腱板損傷への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の内服や湿布の使用により炎症と痛みの軽減を図ります。しかし長期間の服用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用のリスクがあります。また根本的な治療ではないため、薬を止めると症状が再発する可能性があります。

注射療法

ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射により痛みの軽減と炎症の抑制を行います。しかし一時的な効果にとどまることが多く、繰り返し注射が必要になる場合があります。ステロイド注射では感染のリスクや腱の脆弱化の可能性もあります。

リハビリテーション

理学療法士による肩の可動域訓練や筋力強化訓練を実施します。しかし効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な通院が必要です。間違った方法で行うと症状が悪化する危険性もあります。

手術療法

保存療法で改善しない場合、関節鏡を用いて断裂した腱板を縫合修復します。しかし全身麻酔のリスクや術後の合併症の可能性があります。また術後は長期間の固定とリハビリが必要で、完全復帰まで6ヶ月程度を要します。

温熱療法

患部を温めることで血流を改善し痛みの軽減を図ります。しかし急性期の炎症が強い時期に行うと症状が悪化する可能性があります。また効果が一時的で根本的な解決にはなりません。

肩腱板損傷を改善するために

まずはあなたの肩腱板損傷の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、肩腱板損傷の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

肩腱板損傷と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

肩腱板損傷のQ＆A

肩腱板損傷は自然に治りますか？

残念ながら肩腱板損傷は自然治癒することは難しく、放置すると徐々に悪化する可能性が高いです。適切な治療を受けることで症状の改善は期待できます。

肩腱板損傷の人がやってはいけないことは？

重いものを片手で持ち上げる、手をついて体重をかける、無理に肩を動かすなどの動作は避けてください。炎症を悪化させる可能性があります。

肩腱板損傷と五十肩の違いは何ですか？

五十肩は関節が固くなる拘縮が特徴ですが、肩腱板損傷では拘縮は少なく、むしろ力が入らない、音がするなどの症状が特徴的です。

手術をしないと治らないのでしょうか？

軽度の損傷であれば保存療法で改善する可能性があります。ただし完全断裂や保存療法で改善しない場合は手術が必要になることもあります。

どのくらいの期間で改善しますか？

保存療法では3～6ヶ月程度、手術療法では術後のリハビリを含めて6ヶ月程度の期間を要することが一般的です。個人差があります。

再発する可能性はありますか？

適切な治療とリハビリを行えば再発のリスクは低くなりますが、加齢や過度な使用により再び損傷する可能性はあります。

日常生活で気をつけることはありますか？

肩に負担をかける動作を避け、正しい姿勢を心がけ、適度な運動で肩周りの筋力を維持することが大切です。

リハビリはどのくらい続ける必要がありますか？

症状の程度により異なりますが、一般的には3～6ヶ月程度継続する必要があります。専門家の指導のもとで行うことが重要です。

痛み止めはいつまで飲み続けるのですか？

痛みの程度に応じて調整しますが、長期間の服用は副作用のリスクがあるため、医師と相談しながら適切な期間で使用することが大切です。

スポーツや趣味はいつから再開できますか？

保存療法の場合は症状の改善に応じて、手術療法の場合は術後6ヶ月程度を目安に段階的に再開していきます。医師の許可を得てから行いましょう。

肩腱板損傷で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと肩腱板損傷は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肩腱板損傷は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。