慢性上咽頭炎

慢性上咽頭炎とは

慢性上咽頭炎とは、鼻の奥の突き当たり部分である上咽頭に起こる慢性的な炎症のことです。風邪をひいた後に上咽頭の炎症が完全に治りきらず、軽度から中程度の炎症が1か月以上続いている状態を指します。上咽頭は空気の通り道であると同時に免疫機能を担う重要な部位のため、ここに慢性的な炎症があると全身にさまざまな症状が現れることが特徴です。

多くの場合、病院で検査を受けても「異常なし」と診断されることが多く、患者さんが症状に悩みながらも適切な治療を受けられずにいるケースが少なくありません。日本病巣疾患研究会によると、喉の不快感を持ちながら毎日を過ごしている人は意外に多く、治ることを諦めてしまった経験を持つ人々が日本には少なからず存在すると報告されています。

慢性上咽頭炎を放置すると、単なる喉の不快感にとどまらず、全身への深刻な影響が懸念されます。上咽頭の慢性炎症により活性化されたリンパ球や炎症物質が血流に乗って全身を巡り、腎臓病、関節炎、皮膚疾患などの二次疾患を引き起こす可能性があります。また、自律神経系の乱れを介して慢性疲労症候群、線維筋痛症、起立性調節障害などの機能性身体症候群を発症するリスクも高まります。集中力や記憶力の低下により仕事や学業に支障をきたし、社会生活に大きな影響を与えることもあります。最悪の場合、IgA腎症やネフローゼ症候群といった重篤な疾患に進行する可能性もあるため、早期の適切な対処が重要です。

慢性上咽頭炎の原因

開院以来、当院には慢性上咽頭炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、慢性上咽頭炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

慢性上咽頭炎の原因として次のものが挙げられます。

慢性上咽頭炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、上咽頭の粘膜に持続的な炎症が発生し、全身への影響が現れます。それは人によって違い、単に薬物治療だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。慢性上咽頭炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性上咽頭炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法（去痰薬・咳止め）

痰を切れやすくする薬や咳を抑える薬を処方し、症状の緩和を図ります。しかし根本的な炎症の改善には至らず、症状の一時的な緩和にとどまることが多く、長期服用による副作用のリスクもあります。

抗生物質

細菌感染が疑われる場合に抗生物質を投与しますが、慢性上咽頭炎の多くは細菌感染が主因ではないため効果が期待できず、腸内細菌叢への悪影響や耐性菌の問題があります。

抗アレルギー薬

アレルギー性の要因がある場合に、抗ヒスタミン薬などを用いて炎症を抑制します。しかし眠気や口の渇きなどの副作用があり、アレルギー要因がない場合は効果が限定的です。

胃酸分泌抑制薬

胃酸逆流が原因と考えられる場合に、胃酸の分泌を抑える薬を処方します。しかし胃酸逆流が原因でない場合は効果がなく、長期服用により栄養吸収への影響や骨密度低下のリスクがあります。

ネブライザー治療

薬剤を霧状にして吸入することで、上咽頭に直接薬剤を届ける治療法です。しかし効果が一時的で根本治療にはならず、頻繁な通院が必要になります。

EAT（上咽頭擦過療法）

塩化亜鉛溶液を染み込ませた綿棒で上咽頭を直接擦過する治療法で、週1-2回の頻度で数か月継続します。しかし治療時に強い痛みを伴い、週1-2回の頻繁な通院が数か月必要で、すべての症状に効果があるわけではありません。

慢性上咽頭炎を改善するために

まずはあなたの慢性上咽頭炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、慢性上咽頭炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性上咽頭炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

慢性上咽頭炎のQ＆A

慢性上咽頭炎は自然に治りますか？

慢性上咽頭炎は慢性的な炎症状態のため、自然治癒は期待できません。適切な治療と生活習慣の改善により症状の軽減は可能ですが、放置すると悪化や全身への影響が懸念されます。

慢性上咽頭炎の人がやってはいけないことは？

口呼吸、喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、ストレスの蓄積は症状を悪化させます。また、乾燥した環境に長時間いることや、刺激の強い食べ物の摂取も避けるべきです。

慢性上咽頭炎と風邪の違いは何ですか？

風邪は急性の感染症で通常1週間程度で改善しますが、慢性上咽頭炎は1か月以上続く慢性炎症です。風邪後に炎症が完全に治りきらず慢性化したものが慢性上咽頭炎です。

なぜ病院で「異常なし」と言われるのですか？

上咽頭は口を開けても見えない部分にあり、内視鏡検査でも正常に見えることが多いためです。また、この疾患への認知度が低く、専門的な診断技術を持つ医師が限られているのが現状です。

慢性上咽頭炎は完治しますか？

適切な治療により症状の大幅な改善は期待できますが、完全な治癒には個人差があります。早期発見・早期治療と継続的なケアにより、日常生活に支障のないレベルまで改善することは可能です。

どのくらいの期間で改善しますか？

治療方法や個人の状態により異なりますが、当院では多くの患者さんが数週間から数か月で症状の軽減を実感されています。継続的な治療により根本的な改善を目指します。

慢性上咽頭炎は遺伝しますか？

慢性上咽頭炎自体は遺伝性疾患ではありませんが、アレルギー体質や免疫機能の特徴は遺伝的要因が関与することがあります。家族歴がある場合は予防に注意を払うことが大切です。

子供でも慢性上咽頭炎になりますか？

子供でも慢性上咽頭炎になる可能性があります。特に風邪を引きやすい子供や、アレルギー性鼻炎を持つ子供は注意が必要です。症状が続く場合は専門医への相談をお勧めします。

慢性上咽頭炎の検査方法はありますか？

内視鏡による上咽頭の観察と、塩化亜鉛を用いた上咽頭擦過による出血・痛みの確認が主な診断方法です。血液検査や画像検査では診断が困難な疾患です。

日常生活で気をつけることはありますか？

鼻呼吸の習慣化、適度な水分補給、鼻うがいの実践、十分な睡眠、ストレス管理、禁煙、室内の加湿などが重要です。また、規則正しい生活リズムを心がけることも大切です。

慢性上咽頭炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと慢性上咽頭炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

慢性上咽頭炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。