野球肩

野球肩（インピンジメント症候群）とは

野球肩のインピンジメント症候群とは、投球動作などで肩を繰り返し使うことにより、肩関節内で腱板（肩の筋肉と腱の集まり）や滑液包といった軟部組織が骨の間に挟まれ、衝突することで炎症や損傷を起こす状態です。

「インピンジメント」は「衝突」という意味で、肩峰と上腕骨の間で組織が挟まれることから痛みが生じます。中高生野球選手を対象とした調査では、肩関節インピンジメント症候群の陽性率は中学生で約8％、高校生で約14％と報告されており、全国の野球競技人口を考慮すると数万人規模の選手がこの症状に悩んでいると推定されます。この姿勢により体への負担が大きくなり、様々な身体的不調を引き起こします。

野球肩を放置すると、腱板の関節包面の断裂や関節唇損傷といった重篤な状態に進行する可能性があります。最悪の場合、完全な腱板断裂により肩の機能が著しく低下し、日常生活での腕の挙上動作が困難になります。また、慢性的な痛みにより睡眠障害や精神的なストレスが蓄積し、野球だけでなく仕事や日常生活全般に支障をきたす恐れがあります。建設業のような体を使う仕事では、肩の痛みが作業効率を大幅に低下させ、職業生活にも深刻な影響を与えることになります。

野球肩（インピンジメント症候群）の原因

開院以来、当院には野球肩でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、野球肩の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

野球肩（インピンジメント症候群）の原因として次のものが挙げられます。

野球肩は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、肩関節内での組織の衝突や炎症が発生し、野球肩が発症します。投球動作により肩関節が極端な可動域まで動かされることで、腱板に過度なストレスがかかります。肩甲骨の安定性や協調運動の乱れにより、肩関節への負担が増加し、過度な練習により肩への負担が蓄積し、組織の回復が追いつかなくなります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。野球肩なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

野球肩への対応として、次のようなものが一般的です。

理学療法

腱板筋の筋力強化と肩甲骨の動きの改善を目的としたリハビリテーション。効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な通院が必要で費用負担も大きくなります。

手術療法

保存療法で改善しない場合の関節鏡視下手術。侵襲的な治療であり、術後の回復期間が長く、完全な機能回復の保証がありません。

保存療法・薬物療法・注射療法

完全な安静期間が長期に及ぶ場合があり、筋力低下や関節可動域制限のリスクがあります。根本的な原因解決にはならず、長期使用による副作用の懸念があり、一時的な症状緩和にとどまることが多く、繰り返し注射が必要になる場合があります。

野球肩（インピンジメント症候群）を改善するために

まずはあなたの野球肩の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、野球肩の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

野球肩と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩関節の可動域検査、腱板筋の筋力測定、肩甲骨の動きの評価、投球フォームの分析、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな動作で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

野球肩（インピンジメント症候群）のQ＆A

野球肩は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な安静により改善することもありますが、根本的な原因を解決しなければ再発のリスクが高く、多くの場合は専門的な治療が必要です。

野球肩の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての投球継続、不適切なストレッチや筋力トレーニング、患部への過度なマッサージは症状を悪化させる可能性があります。

インピンジメント症候群と野球肩の違いは何ですか？

野球肩は投球による肩の障害全般を指し、インピンジメント症候群はその中でも組織の衝突による特定の病態を表します。

投球を完全に止める必要がありますか？

症状の程度により異なりますが、急性期には完全な投球中止が必要な場合が多く、段階的な復帰プログラムが重要です。

どのくらいの期間で復帰できますか？

軽症の場合は2週間程度、一般的には4-6週間の治療期間が必要ですが、個人差や症状の重篤度により大きく異なります。

手術以外に根本的な治療法はありますか？

カイロプラクティックや理学療法により、肩甲骨の動きや姿勢の改善を図ることで根本的な改善が期待できる場合があります。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

適切な投球フォームの習得、肩甲骨周囲筋の強化、投球数の管理、定期的なメンテナンスが重要です。

痛みがなくても投球を続けて大丈夫ですか？

痛みがなくても組織の損傷が進行している可能性があるため、専門家による評価を受けることをお勧めします。

他のスポーツはしても問題ありませんか？

肩に負担をかけない運動であれば問題ありませんが、オーバーヘッド動作を含むスポーツは避けるべきです。

野球肩になりやすい年齢はありますか？

成長期の中高生に多く見られますが、成人でも投球動作を継続している限り発症のリスクがあります。

野球肩で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと野球肩は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

野球肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。