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側弯症のまま妊娠して大丈夫?悪化を防ぐ3つのポイント

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毎日の仕事や家事に追われながら、それでも「子どものために」「自分のために」と時間を作って調べているあなたの行動力は、本当に素晴らしいと思います。忙しい毎日の中で、こうやって情報を探してここにたどり着いてくださったこと、まずはそのことをしっかりお伝えしたいです。

このページでは、側弯症と妊娠の関係について、カイロプラクターとしての臨床経験をもとにお伝えしていきます。「誰かに正直に聞いてみたかった」という気持ちに、できるだけていねいにお答えしますね。

院長:佃 隆

妊娠中に側弯症のことを心配している方はとても多いです。正しい知識を持って、安心してお腹の赤ちゃんと向き合ってほしい——そういう思いでこの記事を書きました

目次

妊娠すると背骨に何が起きているのか

妊娠中の体は、出産に向けてさまざまな変化が重なっています。その中でも背骨や骨盤まわりへの影響を理解しておくことは、側弯症をもつ方にとって特に重要です。何が起きているのかを知ることで、「なぜ痛みが出やすいのか」「どうすれば負担を減らせるのか」がはっきりと見えてきます。

リラキシンというホルモンが関係しています

妊娠中は「リラキシン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。このホルモンは、出産のときに産道を広げるために靭帯や関節を緩める働きをします。赤ちゃんを産むために必要なホルモンですが、同時に全身の関節の安定性も低下させてしまいます。側弯症がある方の場合、もともと背骨のバランスが崩れているため、この関節の緩みが背骨や骨盤まわりに余分な負担をかけることがあります。

お腹が大きくなることによる重心の変化

妊娠が進むにつれてお腹が前に突き出してくると、体の重心が前方に移動します。この重心の変化を補おうとして、腰が反ったり背中の筋肉が過緊張したりします。側弯症があると、左右非対称のバランスのうえにさらに前後の重心変化が加わるため、腰痛や背部痛が出やすくなります。「妊娠してから急に腰が痛くなった」という感覚は、こういった体の変化が重なっているサインかもしれません。

「妊娠で側弯症が悪化する」は本当か

多くの方が最も心配するのが「妊娠によってコブ角(背骨の曲がりの角度)が進行してしまうのではないか」ということです。これについて、現時点でわかっていることをお伝えします。大切なのは、側弯症の程度と体全体のバランスを総合的に把握することです。

コブ角の進行リスクは角度によって異なります

軽度から中等度(コブ角40度未満)の側弯症では、妊娠によって角度が大きく進行するという医学的な証拠は現在のところ確認されていません。一方で、コブ角が50度を超えるような重度の側弯症の場合は、妊娠とは無関係に進行するリスクがあるとされており、妊娠前から専門家に相談しておくことが非常に大切です。ご自身の角度が分からない場合は、過去の検査結果をご持参いただければ、当院でも状態の把握に役立てることができます。

痛みが出やすくなることは事実です

コブ角が大きく進行しないとしても、妊娠中は痛みが増しやすいという現実があります。リラキシンによる靭帯の緩みや重心の変化が、もともと左右非対称な側弯症の体にとって余分な負荷となるからです。「側弯症が悪化した」と感じる多くのケースは、実際にはコブ角が増えたというよりも、痛みや不快感が強くなっていることを「悪化」と表現している場合がほとんどです。

妊娠中に出やすい症状とその理由

側弯症のある妊婦さんが感じやすい具体的な症状について整理しておきましょう。「これって側弯症のせい?それとも妊娠のせい?」と混乱しやすいところなので、ひとつひとつ見ていきます。

腰痛・背部痛

最も多い訴えです。側弯症があると背骨の左右のバランスが崩れているため、妊娠による重心変化に対応しきれず腰や背中の特定の部位に負担が集中しやすくなります。特に妊娠中期以降、お腹が重くなってくると症状が強まりやすいです。

骨盤まわりの不安定感・痛み

リラキシンによる靭帯の緩みが骨盤全体に影響するため、恥骨や仙腸関節(骨盤の後ろ側)に痛みが出ることがあります。側弯症の方は骨盤自体がもともと傾いているケースも多く、その分だけ不安定感が強くなります。

呼吸のしにくさ

これは見落とされがちな症状です。側弯症が進んでいる場合、胸郭(肋骨のかご)が変形していることがあります。妊娠後期に赤ちゃんが大きくなると横隔膜が押し上げられ、ただでさえ呼吸機能に余裕のない方には息苦しさとして現れることがあります。ただし軽度から中等度の側弯症では、この症状が出るケースはそれほど多くありません。

側弯症の原因は「背骨だけ」ではありません

ここで少し大切なお話をさせてください。病院でレントゲンを撮って「側弯があります」と診断されると、どうしても「背骨の問題」というイメージが強くなりがちです。でも、当院の臨床経験から言えば、側弯症は背骨だけでなく、骨盤・頭・首・肩・股関節といった全身のバランスが複雑に絡み合って生じています

妊娠中であれば特に、骨盤の傾きや頭の位置、股関節の可動域が背骨にどう影響しているかを丁寧に把握することがとても重要です。当院では背骨だけでなく全身をカイロプラクティックの手技で整えるアプローチをとっており、妊娠中のお体の状態に合わせたケアを行っています。

妊娠中に側弯症を悪化させないために大切なこと

「では、実際に何をすればいいの?」という疑問に答えていきます。日常の中で意識できることを中心にお伝えします。施術だけでなく、日常生活の中で姿勢を整えることが、改善の大きなカギになります。

姿勢への意識

妊娠中は体が変化しているため、「いつもの楽な姿勢」が実は背骨への負担になっていることがあります。長時間同じ姿勢でいることは避けて、座っているときは座面の深い椅子を使い、背中全体で体重を支えるようにしましょう。横になるときは、左側を下にして膝の間にクッションを挟む姿勢が腰や骨盤への負担を減らしやすいです。

重いものを持つことは控えましょう

妊娠中は腹圧が高まっているうえに背骨への負荷がかかりやすい状態です。上の子を抱き上げる動作なども、できるかぎり回数を減らすか、持ち上げる際は膝を使って腰への負担を分散させることを意識してください。

骨盤ベルトの活用

マタニティ用の骨盤ベルトは、関節の緩みによる不安定感を補い、腰や骨盤への負担を軽減してくれます。ただし側弯症がある場合は、ベルトの装着位置が合っているかどうかを専門家に確認してもらうのが理想的です。一般的な位置では側弯症の体の形に合わないことがありますので、ご自身の体に合わせた指導を受けるのがベストです。

日常の姿勢ケアを習慣にする

当院では、書籍「姿勢の魔法『シャキーン』メソッド」でもお伝えしている日常生活でできる姿勢ケアを、マンツーマンでお伝えしています。施術と日常ケアを組み合わせることで相乗効果が生まれ、妊娠中から産後にかけての改善例が数多くあります。「何かやれることをやりたい」という気持ちを、具体的な行動に変えるお手伝いをしています。

出産方法について知っておいてほしいこと

「側弯症があると無痛分娩できないって本当ですか?」という質問を、当院にも妊娠中の方からよくいただきます。少し詳しくお伝えします。

無痛分娩(硬膜外麻酔)の可否

無痛分娩では背中から「硬膜外腔」という場所に針を刺して麻酔をかけます。側弯症があると背骨が曲がっているため、針を刺す角度の調整が難しくなるケースがあります。そのため、「側弯症があるから無痛分娩はできない」と断られた経験をお持ちの方もいらっしゃいます。ただし、これは医療機関の設備や麻酔科医の経験によって対応可能かどうかが変わります。側弯症があるからといって一律に無痛分娩を諦める必要はありませんので、妊娠中から複数の産院に相談してみることをおすすめします。

帝王切開になる可能性について

軽度から中等度の側弯症であれば、経膣分娩(普通分娩)に影響するケースは少ないとされています。ただし重度の側弯症で心肺機能への影響がある場合は、出産時のリスクを考慮して帝王切開が選択されることもあります。担当の産科医と側弯症について事前にしっかり話し合っておくことが大切です。

カイロプラクティックは妊娠中でも受けられますか?

「妊婦でも施術を受けて大丈夫ですか?」というご質問も多いです。当院では妊娠中の方の施術を行っており、腰痛や骨盤まわりの痛みの緩和、背骨まわりの筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。産後の骨盤矯正においても改善例が豊富にあり、妊娠中からケアを続けることで産後の回復がスムーズになるケースも少なくありません。

施術の内容は通常と異なります。うつぶせになれない妊娠後期には施術の姿勢を変えるなど、お腹に圧がかからないような配慮が必要です。また妊娠初期や切迫早産のリスクがある方には施術をお断りするケースもありますので、まずはご相談いただくのが一番です。

当院には、整形外科医・内科医・産婦人科医・精神科医・救急救命医などの医師をはじめ、看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士、そしてそのご家族も多数通院されています。医療の専門家が信頼して通う院として、体の管理を任せていただいています。

当院が行う検査について

迷ったら、まず当院で体全体の状態を把握することをおすすめします。当院の検査は医学知識に基づいており、アメリカやカナダのカイロプラクティック院でスタンダードとされている検査を採用しています。姿勢・筋肉・関節・神経・バイタルの5種類の包括的な検査を行い、背骨だけでなく全身のバランスを丁寧に評価します。「自分の体が今どういう状態にあるのか」を正確に知ることが、最初の大切な一歩です。

産後の側弯症にも注意が必要です

出産後もリラキシンの影響はしばらく続くため、産後すぐは背骨や骨盤まわりの不安定な状態が続きます。授乳の姿勢は前かがみになりやすく、これが側弯症の体には思わぬ負担になることがあります。抱っこも毎日の習慣になるため、左右均等に抱くように意識するだけでもかなり違います。

育児が始まると自分のことは後回しになりがちです。でも体が安定していないと、子育ての疲れが積み重なりやすくなります。産後の早い段階で専門家に体の状態を診てもらうことを、ぜひ選択肢のひとつに入れておいてください。

よくある質問

Q. 妊娠中に整形外科で診てもらった方がいいですか?

コブ角が40度以上ある方、または呼吸や心臓に症状が出ている方は、妊娠前から整形外科や産科と連携して管理してもらうことをおすすめします。軽度から中等度の方も、妊娠初期に一度整形外科に状況を伝えておくと安心です。そのうえで、体全体のバランスケアは当院でもお手伝いできます。

Q. 妊娠中にレントゲン検査は受けられますか?

妊娠中の放射線被爆はできるだけ避けるべきとされているため、基本的には妊娠中に側弯症のためのレントゲン撮影は行いません。直近の検査結果をお持ちであればそちらを参考に施術の方針を検討しますので、ご持参いただけると助かります。

Q. 側弯症があると赤ちゃんへの影響はありますか?

軽度から中等度の側弯症では、流産・早産・胎児への影響などは通常の妊婦さんと大きな差はないとされています。重度の場合は呼吸機能への影響などが考えられるため、産科医との連携が大切です。

Q. 産後はいつから施術を受けられますか?

産後1〜2ヶ月が経過して産科での検診で問題がなければ、施術を受けることができます。当院では産後の骨盤ケアも行っていますので、側弯症のケアと合わせてご相談いただくことが可能です。

一人で悩まないでください

私自身、子どもの頃にねこ背で悩んでいた時期がありました。中学生のときにカイロプラクティックに出会い、体が整っていくにつれて生活が大きく好転した経験があります。その経験があったからこそ、今こうして院を開き、姿勢改善のメソッドを確立し、書籍としてまとめることができました。「体のことを誰に相談すればいいか分からない」という気持ちは、よく分かります。

妊娠中に背骨への不安を感じたとき、その不安をそのまま抱え込んでしまう必要はありません。原因を正確に把握し、体の状態に合ったケアを受けることで、妊娠期間をずっと楽に、安心して過ごせるようになります。妊娠中でも産後でも、ちょっとした疑問でもいつでも声をかけてください。あなたの体のことを一緒に考えますから、どうか一人で悩まないでいてくださいね。

三鷹にある当院までお越しになられない方へ

遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。


院長:佃 隆

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