書痙

書痙とは

書痙とは、文字を書く時に限って手や腕に異常な筋肉の緊張や震えが起こる症状です。普段の生活では問題なく手を使えるのに、ペンを持って文字を書こうとすると手が震えたり、筋肉が硬直したり、痛みが生じたりします。

職業性ジストニアの一種で、特定の動作に限定して症状が現れるのが特徴です。書道や事務作業など、文字を書く機会が多い方に発症しやすく、症状が進行すると日常生活や仕事に深刻な影響を与える可能性があります。日本神経学会の調査では、ジストニア患者全体で約16,846名が報告されており、その中に書痙患者も含まれています。しかし、軽症例や未診断例を含めると、実際の患者数はより多いと推定されます。

書痙を放置すると、症状が徐々に悪化し、文字を書く動作が完全にできなくなる可能性があります。仕事で書類作成や署名が必要な場合、業務に重大な支障をきたし、最悪の場合は職を失うリスクもあります。

また、症状への不安やストレスから社交不安症やうつ病を併発することもあり、日常生活全般に深刻な影響を与える可能性があります。書道や習字などの趣味も諦めざるを得なくなり、生活の質が大幅に低下してしまいます。早期の対処により症状の進行を抑制できるため、症状に気づいたら速やかに専門家に相談することが重要です。

書痙の原因

開院以来、当院には書痙でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、書痙の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

書痙の原因として次のものが挙げられます。

書痙は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、大脳基底核や運動皮質の機能異常により、特定の動作時に筋肉の協調運動が乱れることで症状が発症します。長期間にわたる集中的な書字動作の反復が、脳の運動学習回路に異常を引き起こすとされています。精神的緊張や不安が症状を誘発・悪化させる要因として考えられており、家族歴がある場合には遺伝子の変異が関与している可能性も指摘されています。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。書痙なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

書痙への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

副作用として眠気や集中力低下が起こることがあり、根本的な改善には至らない場合が多く、長期服用による依存性の問題もあります。

ボツリヌス毒素注射

効果は一時的で3-6ヶ月ごとに繰り返し注射が必要であり、注射部位の筋力低下や痛みが生じることがあります。

理学療法・作業療法

改善まで長期間を要し、継続的な通院が必要で、症状によっては効果が限定的な場合があります。

心理療法

効果が現れるまで時間がかかり、症状の根本原因である身体的な問題には直接的にアプローチできません。

書痙を改善するために

まずはあなたの書痙の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、書痙の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

書痙の改善には、症状の根本原因を特定することが最も重要です。当院では5種類の独自検査により、姿勢、関節、筋肉、神経、バイタルの観点から現在の状態を詳しく分析します。書痙は脳の運動制御機能の異常が関与しているため、神経系の調整に重点を置いた施術を行います。頸椎や胸椎の可動域制限が神経の働きに影響を与えている場合が多く、これらの関節の動きを正常化することで症状の改善を図ります。

また、長時間のデスクワークや不良姿勢が症状を悪化させている場合には、姿勢改善のアドバイスも併せて行います。一人ひとりの症状や生活習慣に合わせたオーダーメイドの治療計画により、根本的な改善を目指します。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、オーストラリア公立マードック大学でカイロプラクティックの学位を取得した院長が、25年間で17万人の施術実績を活かして治療にあたります。書痙のような神経系の症状に対しても、豊富な経験と世界基準の技術で対応いたします。5種類の独自検査により症状の原因を特定し、根拠に基づいた治療計画を提示します。音が鳴らない優しい施術も選択でき、体に負担をかけることなく改善を図ることができます。

男女のカイロプラクターが在籍しているため、同性に相談したい場合にも対応可能です。完全予約制のため待ち時間もなく、三鷹駅から徒歩2分とアクセスも良好です。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

書痙のQ＆A

書痙は自然に治りますか？

書痙は自然治癒することは稀で、適切な治療を受けることが重要です。早期の対処により症状の改善が期待できますが、放置すると悪化する傾向があります。

書痙の人がやってはいけないことは？

過度な書字練習や無理な筆圧での文字書きは症状を悪化させる可能性があります。また、症状への過度な不安や恐怖心を持つことも症状を増悪させる要因となります。

書痙と手の震えの違いは何ですか？

書痙は文字を書く時に限定して症状が現れる職業性ジストニアですが、一般的な手の震えは様々な場面で起こります。書痙では筋肉の異常な緊張も伴うのが特徴です。

書痙は遺伝しますか？

遺伝的要因が関与する場合がありますが、必ずしも遺伝するわけではありません。家族歴がある場合でも、環境要因や個人の体質により発症しない場合も多くあります。

書痙の症状は進行しますか？

適切な治療を受けずに放置すると症状が進行する可能性があります。早期の診断と治療により、症状の進行を抑制し、改善を図ることが重要です。

書痙に効果的な運動はありますか？

手や腕の筋肉をリラックスさせるストレッチや、全身の姿勢を整える運動が効果的とされています。ただし、症状に応じた適切な運動を専門家の指導の下で行うことが大切です。

書痙でも字を書く仕事を続けられますか？

適切な治療により症状が改善されれば、字を書く仕事を続けることは可能です。また、代替手段やサポート機器の活用により、業務を継続できる場合もあります。

書痙の症状が出る年齢は決まっていますか？

書痙は成人期に発症することが多く、特に30-50代での発症が見られます。ただし、個人差があり、若年者や高齢者でも発症する可能性があります。

書痙と精神的な病気は関係ありますか？

書痙自体は神経学的な疾患ですが、症状による不安やストレスから社交不安症やうつ病を併発することがあります。心理的要因も症状に影響を与える場合があります。

書痙の診断はどのように行われますか？

神経学的検査、筆圧測定、書字動作の観察などにより診断されます。他の疾患との鑑別診断も重要で、専門医による総合的な評価が必要です。

書痙で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと書痙は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

書痙は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。