味覚障害

味覚障害とは

味覚障害とは、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの基本味覚を正常に感じることができない状態を指します。完全に味が分からなくなる場合から、味が薄く感じる、特定の味だけが分からない、本来とは違う味に感じるなど、様々な症状があります。食べ物の風味は味覚と嗅覚が組み合わさって感じるため、嗅覚障害に伴って味覚異常を感じることも多くあります。

厚生労働省の調査によると、日本における味覚障害患者数は1990年の約14万人から2019年には約28万人まで増加し、約30年間で倍増しています。特に高齢者の割合が高く、受診患者の半数近くを65歳以上が占めています。潜在的な味覚障害者は約3000万人にも上ると推定されており、現代社会における重要な健康問題となっています。

味覚障害を放置すると、食事への興味が失われ栄養不足や体重減少を引き起こす可能性があります。塩分や糖分の摂取量が適切に調整できなくなり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。また、食べ物の腐敗や異常を察知できなくなり食中毒の危険性も増加します。

社交的な食事の場を避けるようになり、人間関係や生活の質が著しく低下する恐れがあります。最悪の場合、栄養失調や脱水症状を引き起こし、高齢者では特にフレイル（虚弱状態）の進行につながる可能性があります。

味覚障害の原因

開院以来、当院には味覚障害でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、味覚障害の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

味覚障害の原因として次のものが挙げられます。

味覚障害はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、味蕾の細胞の新陳代謝異常や唾液分泌の減少、神経伝達の障害などが発生し、味覚障害が発症します。それは人によって違い、単に亜鉛を補充したり薬剤を変更するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。味覚障害でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

味覚障害への対応として、次のようなものが一般的です。

亜鉛製剤の投与

血液検査で亜鉛欠乏が確認された場合、亜鉛サプリメントや薬剤を処方して補充療法を行います。しかし効果が現れるまで数ヶ月かかることが多く、胃腸障害や銅欠乏などの副作用が生じる可能性があります。また、亜鉛欠乏が原因でない場合は効果が期待できません。

原因疾患の治療

糖尿病や甲状腺疾患など基礎疾患がある場合、その治療を優先的に行います。しかし基礎疾患の治療が長期間必要で、味覚障害の改善には時間がかかることが多くあります。

薬剤の見直し

味覚障害を引き起こす可能性のある薬剤を他の薬剤に変更または減量します。しかし必要な薬剤を中止できない場合があり、代替薬がない場合は根本的な解決が困難です。

口腔ケアの指導

口腔内の清潔保持や唾液分泌促進のための指導を行います。しかし患者自身の継続的な努力が必要で、即効性は期待できません。

味覚検査による評価

ろ紙ディスク法や全口腔法による味覚検査で障害の程度を客観的に評価します。しかし検査により現状把握はできますが、治療効果は限定的です。

味覚障害を改善するために

味覚障害の改善には、単に症状を抑えるだけでなく、根本的な原因にアプローチすることが重要です。当院では、味覚障害の背景にある神経系の問題や全身のバランスの乱れに着目し、カイロプラクティックによる施術を行います。

頸椎や頭蓋骨の調整により、味覚に関わる神経の働きを正常化し、血液循環を改善することで、味蕾の機能回復を促進します。また、自律神経のバランスを整えることで、唾液分泌の正常化も期待できます。さらに、栄養指導や生活習慣の改善により、体の内側から味覚機能の回復をサポートします。

当院の特徴

当院では、25年間で17万人の施術実績を積んだ院長が、味覚障害の根本原因を特定するための詳細な検査を行います。姿勢、関節、筋肉、神経、バイタルの5つの視点から現在の状態を可視化し、症状の原因を特定します。

オーストラリア公立マードック大学でカイロプラクティックの学位を取得した院長と副院長が、世界基準のカイロプラクティックテクニックで施術を行います。赤ちゃんからご高齢の方まで安心して受けられる、体に優しい施術です。三鷹駅から徒歩2分の好立地で、完全予約制のため待ち時間もありません。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

味覚障害のQ＆A

味覚障害は自然に治りますか？

原因によって異なります。風邪などの感染症による一時的な味覚障害は自然回復することが多いですが、亜鉛欠乏や慢性疾患が原因の場合は適切な治療が必要です。

味覚障害の人がやってはいけないことは？

塩分や糖分を過剰に摂取することは避けましょう。味が分からないからといって調味料を大量に使用すると生活習慣病のリスクが高まります。

味覚障害と嗅覚障害の関係は？

食べ物の風味は味覚と嗅覚が組み合わさって感じるため、嗅覚障害があると味覚異常を感じることが多くあります。実際の味覚は正常でも風味障害として感じられます。

味覚障害の検査はどのように行われますか？

ろ紙ディスク法では舌の4領域に4種類の味質を使用して閾値を測定し、全口腔法では口全体で味を感じ取れるかを評価します。血液検査で亜鉛値も調べます。

味覚障害の治療期間はどのくらいですか？

原因や重症度により異なりますが、亜鉛補充療法では効果が現れるまで数ヶ月かかることが一般的です。感染症による場合は数週間で改善することもあります。

味覚障害は遺伝しますか？

一般的な味覚障害は遺伝しませんが、特定の遺伝性疾患に伴う味覚障害や、味覚感受性の個人差には遺伝的要因が関与することがあります。

味覚障害の予防方法はありますか？

バランスの良い食事で亜鉛を十分摂取し、口腔内を清潔に保つことが重要です。薬剤性の場合は医師と相談して薬剤の見直しを検討しましょう。

味覚障害でも安全に食事をする方法は？

食材の新鮮さを見た目や匂いで判断し、賞味期限を厳守しましょう。調味料は計量して使用し、家族や友人に味見を頼むことも有効です。

味覚障害は年齢と関係がありますか？

加齢とともに味蕾の数が減少し、唾液分泌量も低下するため、高齢者に味覚障害が多く見られます。受診患者の半数近くが65歳以上です。

味覚障害の専門医はどこで見つけられますか？

耳鼻咽喉科が最も一般的で、味覚外来を設置している大学病院もあります。口腔疾患が疑われる場合は歯科口腔外科への受診も検討しましょう。

味覚障害で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

味覚が回復することで、食事という人生の大きな楽しみを取り戻すことができます。料理を作る喜びや、美味しいものを食べる幸せを再び感じられるようになるでしょう。また、適切な味付けができるようになることで、健康的な食生活を送ることも可能になります。

味覚障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。