水泳肩

水泳肩とは

水泳肩とは、水泳の動作によって肩関節やその周辺の筋肉、腱に炎症や損傷が生じる状態の総称です。特にクロールやバタフライなど、腕を大きく回す泳法を繰り返すことで、肩関節に過度な負担がかかり、痛みや動きの制限が現れます。医学的には「スイマーズショルダー」とも呼ばれ、水泳特有のスポーツ障害として知られています。

日本の競泳人口は約30万人とされており、そのうち約20-30%が肩の痛みを経験するとの報告があります。健康維持やフィットネス目的で水泳を行う一般愛好者を含めると、潜在的な水泳肩患者は数万人規模に上ると推定されます。

水泳肩を放置すると、初期の軽い違和感から徐々に痛みが強くなり、最終的には肩腱板の断裂に至る可能性があります。具体的には、日常生活での腕の挙上が困難になり、着替えや洗髪といった基本的な動作にも支障をきたします。さらに進行すると、筋肉の萎縮により肩の外見に左右差が生じ、慢性的な痛みにより睡眠の質が低下します。最悪の場合、手術が必要となり、競技復帰まで長期間を要することになります。

水泳肩の原因

開院以来、当院には水泳肩でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、水泳肩の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

水泳肩の原因として次のものが挙げられます。

水泳肩はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肩関節の可動域減少や肩周辺の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、水泳肩が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。水泳肩でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

水泳肩への対応として、次のようなものが一般的です。

安静療法

痛みのある動作を避け、肩関節への負担を軽減することで炎症の鎮静化を図ります。しかし長期間の安静は筋力低下や関節の拘縮を招く可能性があり、競技復帰が遅れるリスクがあります。

薬物療法

消炎鎮痛剤の内服や湿布薬の使用により、炎症と痛みの軽減を目指します。しかし根本的な原因解決にはならず、薬の効果が切れると痛みが再発することが多く、長期使用による副作用の懸念もあります。

ステロイド注射

強い炎症がある場合、関節内にステロイド剤を注射して炎症を抑制します。しかし一時的な効果にとどまることが多く、繰り返し使用すると腱の脆弱化や感染のリスクが高まります。

理学療法

専門的なストレッチや筋力トレーニングにより、肩関節の機能回復を促進します。しかし効果を得るまでに時間がかかり、専門家の指導なしでは適切な負荷調整が困難で、場合によっては症状を悪化させる可能性があります。

手術療法

保存療法で改善しない重度の場合、関節鏡視下手術により損傷部位の修復を行います。しかし侵襲的な治療であり、術後の回復期間が長く、完全な機能回復が保証されない場合があります。

水泳肩を改善するために

まずはあなたの水泳肩の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、水泳肩の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

水泳肩と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

水泳肩のQ＆A

水泳肩は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な休息により自然治癒することもありますが、多くの場合は専門的な治療とリハビリが必要です。放置すると慢性化するリスクが高いため、早期の対処が重要です。

水泳肩の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して泳ぎ続けることは絶対に避けてください。また、無理な肩の動作や重い物を持ち上げる動作も症状を悪化させる可能性があります。

水泳肩と五十肩の違いは何ですか？

水泳肩は水泳動作による特定の使いすぎが原因ですが、五十肩は加齢による関節包の炎症が主因です。症状の現れ方や治療アプローチも異なります。

水泳肩でも泳ぎ続けて大丈夫ですか？

痛みがある状態での継続は症状悪化を招きます。まずは適切な治療を受け、痛みが改善してから段階的に水泳を再開することが大切です。

水泳肩の治療期間はどのくらいかかりますか？

症状の程度により異なりますが、軽度なら2-4週間、中等度以上では数ヶ月を要することもあります。早期治療ほど回復期間は短縮されます。

水泳肩の再発を防ぐ方法はありますか？

適切なウォームアップ、正しい泳法の習得、筋力バランスの改善、過度な練習の回避が重要です。定期的な身体のメンテナンスも効果的です。

水泳肩は完治しますか？

適切な治療により多くの場合完治可能です。ただし、重度の腱板断裂などでは完全な機能回復が困難な場合もあります。

水泳肩で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと水泳肩は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

水泳肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。