斜視

斜視とは

斜視とは、右目と左目の視線が同じ場所を向かず、片方の目が内側、外側、上下のいずれかに向いてしまう状態です。通常、両目は同じ対象物を見るために協調して動きますが、斜視では目を動かす筋肉のバランスが崩れることで、一方の目だけが違う方向を向いてしまいます。その結果、物が二重に見えたり、立体感や距離感がつかみにくくなったりします。

日本眼科学会の調査によると、学童期の児童100人のうち約2～5人に斜視が見つかるとされています。これを日本の人口に換算すると、約200万人から500万人の方が斜視の症状を抱えていると推定されます。特に近年はスマートフォンやタブレットの普及により、成人の「スマホ内斜視」が増加傾向にあり、20代から30代の働き世代での発症が注目されています。

斜視を放置すると、まず両眼視機能が低下し、立体感や奥行き感が失われます。日常生活では階段での転倒リスクが高まり、運転時の距離感覚が狂って事故の危険性が増加します。また、人とのコミュニケーションで視線を合わせることができなくなり、社会的な孤立や自信喪失につながる可能性があります。仕事においても集中力が低下し、パフォーマンスに影響を与えることがあります。最悪の場合、片目の視力が著しく低下する弱視に進行し、手術でも完全な回復が困難になることがあります。

斜視の原因

開院以来、当院には斜視でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、斜視の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

斜視の原因として次のものが挙げられます。

斜視は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

特に現代社会では、デジタルデバイスの普及により、近距離での画面作業が増加しています。これにより目の筋肉が疲労し、特に内側に寄る筋肉が過度に緊張することで内斜視を引き起こすケースが増えています。また、首や背骨の歪みが神経系に影響を与え、目を動かす筋肉のバランス異常を引き起こすことも重要な要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。斜視なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

斜視への対応として、次のようなものが一般的です。

プリズム眼鏡

光の進路を屈折させて視線のずれを補正し、複視を軽減する特殊な眼鏡です。しかし根本的な治療ではなく対症療法のため、眼鏡を外すと症状が戻ります。また、度数の調整が困難で、完全な複視の解消は期待できない場合があります。

斜視手術

目の筋肉の位置や長さを調整して、視線を正しい方向に向ける外科的治療です。しかし手術後に元の状態に戻る可能性があり、複数回の手術が必要になることがあります。また、完全に正常な目の動きに戻るわけではありません。

ボツリヌス毒素注射

目の筋肉に注射して一時的に麻痺させ、筋肉のバランスを調整する治療法です。しかし効果が3～4ヶ月と限定的で、定期的な注射が必要です。個人差があり、期待した効果が得られない場合もあります。

斜視を改善するために

まずはあなたの斜視の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、斜視の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

斜視と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

手術に頼らない自然な改善方法で、多くの患者様が症状の改善を実感されています。プリズム眼鏡を使用されている方や手術を検討されている方も諦めずにご相談ください。

斜視のQ＆A

斜視は自然に治りますか？

小児の一部の斜視は成長とともに改善することがありますが、成人の斜視は自然治癒は期待できません。適切な治療が必要です。

斜視の人がやってはいけないことは？

長時間のスマートフォンやパソコン使用、目を酷使する作業は症状を悪化させる可能性があるため、適度な休憩を取ることが大切です。

斜視と斜位の違いは何ですか？

斜視は常に目の位置がずれている状態で、斜位は普段は正常でも疲労時などに一時的にずれが現れる状態です。

大人になってから斜視になる原因は？

スマートフォンの使いすぎ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、甲状腺疾患、脳の病気などが主な原因として考えられます。

斜視の手術は必ず成功しますか？

手術の成功率は高いですが、完全に正常な状態に戻るとは限らず、再手術が必要になる場合もあります。個人差があります。

斜視は遺伝しますか？

遺伝的要因はありますが、必ず遺伝するわけではありません。環境要因も大きく影響します。

スマホ斜視は治りますか？

早期に適切な治療を受ければ改善の可能性は高いです。使用習慣の見直しと併せて治療することが重要です。

斜視があると運転免許は取れませんか？

軽度の斜視であれば問題ありませんが、複視がある場合は視力検査で制限される可能性があります。

斜視の症状が悪化する要因は？

ストレス、疲労、長時間の近距離作業、睡眠不足などが症状を悪化させる要因として挙げられます。

プリズム眼鏡以外の治療法はありますか？

手術やボツリヌス注射以外にも、カイロプラクティックによる姿勢改善や筋肉バランスの調整などの選択肢があります。

斜視で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと斜視は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

斜視は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。