肩腱板断裂

肩腱板断裂とは

肩腱板断裂とは、肩を動かすために重要な4つの筋肉の先端にある腱が切れてしまった状態のことです。これらの筋肉は肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋と呼ばれ、平べったい板のような形をしているため「腱板」と呼ばれます。肩関節を安定させる役割を担っているため、一度切れると自然に治ることはありません。日本人における腱板断裂の年代別発症頻度は、49歳以下で5.1％、50歳台で12.8％、60歳台で25.6％、70歳台で45.8％、80歳台で50％となっており、約1900万人に腱板断裂が存在すると推計されています。

肩腱板断裂は肩の痛みや動きの制限を引き起こし、建設現場での仕事やテニスなどのスポーツ活動に大きな支障をきたします。特に夜間痛が特徴的で、日常生活への影響が深刻な運動器疾患となっています。

肩腱板断裂を放置すると、肩の動きが悪くなり痛みが徐々に増していきます。断裂が進行することで肩を支える腱板の筋力が低下し、肩関節がスムーズに動かせなくなるため、日常生活での動作が困難になります。夜間痛により睡眠不足が続き、体力的にも精神的にも疲労が蓄積していきます。長期間放置すると、断裂した腱板が縮み、筋肉が痩せてしまい、最終的には腱板断裂症性肩関節症という状態になります。この段階に至ると、もはや腱板の修復手術だけでは症状の改善が望めなくなってしまい、人工関節置換術が必要になる可能性が高まります。

肩腱板断裂の原因

開院以来、当院には肩腱板断裂でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、肩腱板断裂の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

肩腱板断裂の原因として次のものが挙げられます。

肩腱板断裂は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、年齢を重ねることで腱板が老化し、日常生活動作による負荷により徐々に変性断裂を生じることがあります。また、転んで肩を打撲したり、重いものを持った際に肩に負荷がかかることで、一気に断裂が起こることもあります。テニスや建設現場での作業など、肩を酷使することで腱板にすり減りや負荷が蓄積する場合もあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肩腱板断裂なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肩腱板断裂への対応として、次のようなものが一般的です。

痛み止めの注射

炎症を抑えるステロイド注射やヒアルロン酸注射により痛みの軽減を図ります。しかし一時的な効果にとどまることが多く、根本的な解決にはならない場合があります。また、注射による感染リスクや効果の持続性に限界があります。

運動療法・リハビリテーション

肩周囲の筋力強化と関節可動域改善を目的とした理学療法を行います。しかし継続的な通院と長期間のリハビリが必要であり、プロフェッショナルな指導のもとで根気よく続ける必要があります。動きによっては悪化することもあり、適切な負荷調整の見極めが重要です。

内視鏡手術（関節鏡視下手術）

保存的治療で改善しない場合、小さな傷で行う低侵襲手術により腱板を修復します。しかし全身麻酔によるリスクがあり、術後約3週間のリハビリが必要です。また、手術後の固定期間中は日常生活に制限が生じます。

肩腱板断裂を改善するために

まずはあなたの肩腱板断裂の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、肩腱板断裂の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

肩腱板断裂と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

肩腱板断裂のQ＆A

肩腱板断裂は自然に治りますか？

残念ながら一度断裂した腱板は自然に治ることはありません。しかし適切な治療により痛みの軽減や機能改善は十分可能です。

肩腱板断裂の人がやってはいけないことは？

頭上への重い物の持ち上げ、首の後ろでの腕の動作、無理な肩の回旋動作は避けてください。断裂の拡大を防ぐことが重要です。

この痛みは五十肩とどう違うのですか？

五十肩は肩関節全体が固まりますが、腱板断裂は肩の力が入りにくく、特に夜間痛が特徴的です。MRI検査で鑑別可能です。

手術をしなくても改善する方法はありますか？

カイロプラクティックによる姿勢改善や周囲筋群の機能向上により、手術なしでも症状改善は期待できます。根本原因へのアプローチが重要です。

どのくらいの期間で治りますか？

症状や断裂の程度により異なりますが、適切な治療により3ヶ月から6ヶ月程度で日常生活への復帰が期待できます。

腱板断裂と診断されたら必ず手術が必要ですか？

必ずしも手術が必要ではありません。保存的治療でも十分な改善が期待でき、当院では手術を避けたい方への代替治療も提供しています。

肩腱板断裂で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと肩腱板断裂は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肩腱板断裂は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。