腓骨神経麻痺

腓骨神経麻痺とは

腓骨神経麻痺とは、膝の外側を通る腓骨神経という神経が圧迫や損傷を受けることで、足首を上に持ち上げる動作ができなくなる状態です。この神経は足の甲の感覚も司っているため、しびれや感覚の低下も伴います。歩行時に足先が下がったまま上がらないため、足を引きずるような歩き方になることが特徴的です。

末梢神経障害全体では厚生労働省の調査によると年間約10万人が新規発症するとされています。腓骨神経麻痺は末梢神経麻痺の中でも比較的頻度が高く、特に建設業や製造業などの現場作業に従事する方に多く見られる傾向があります。

腓骨神経麻痺を放置すると、足首の背屈機能が完全に失われ、歩行時の転倒リスクが著しく高まります。足指の筋力低下が進行すると、バランス感覚が悪化し、日常生活での移動が困難になります。長期間の不適切な歩行パターンにより、膝や腰への負担が増加し、二次的な関節障害を引き起こす可能性があります。最悪の場合、筋萎縮が進行して機能回復が困難となり、装具なしでの歩行が不可能になることもあります。

腓骨神経麻痺の原因

開院以来、当院には腓骨神経麻痺でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、腓骨神経麻痺の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

腓骨神経麻痺の原因として次のものが挙げられます。

腓骨神経麻痺は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、腓骨神経への圧迫や損傷が発生し、足首の背屈機能障害や感覚障害が発症します。長時間のギプス固定や正座、膝つき作業などにより神経が圧迫され、血流不全や神経伝導の障害が生じることで症状が現れます。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。腓骨神経麻痺なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腓骨神経麻痺への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

ビタミン剤や抗炎症薬を内服させ、経過観察する対処法です。しかし根本的な神経の圧迫を解除するものではなく、症状の緩和にとどまることが多く、長期間の服用が必要になる場合があります。

装具療法

足底板や足関節固定装具を使用して、歩行を補助する対処法です。しかし装具に依存してしまい、自然な歩行パターンの回復が困難になる可能性があります。また、装具の着脱や管理が日常生活の負担となることがあります。

運動療法

リハビリテーションプログラムを通じて、筋力や関節機能の維持・強化を図る対処法です。しかし継続的な運動を続ける必要があり、負荷を最適に保つためにプロフェッショナルの指導が必要です。動きによっては悪化することもあり見極めが重要です。

物理療法

筋肉に電気刺激を与えて、強制的に筋収縮を起こさせる対処法です。しかし一時的な筋収縮は得られますが、神経の根本的な回復には時間がかかり、継続的な治療が必要となります。

手術療法

骨折や脱臼などの怪我や、腫瘤による圧迫が原因の場合に行われる治療法です。しかし侵襲的な治療であり、感染や癒着などの合併症のリスクがあります。また、手術後の回復期間が長期にわたることがあります。

腓骨神経麻痺を改善するために

まずはあなたの腓骨神経麻痺の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、腓骨神経麻痺の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腓骨神経麻痺と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。膝周囲の関節可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

腓骨神経麻痺のQ＆A

腓骨神経麻痺は自然に治りますか？

軽度の圧迫による麻痺であれば自然回復の可能性がありますが、重度の場合や長期間放置すると回復が困難になるため、早期の適切な治療が重要です。

腓骨神経麻痺の人がやってはいけないことは？

長時間の正座や足組み、膝の外側への圧迫を避け、無理な運動や転倒リスクの高い活動は控えることが大切です。

どのくらいの期間で回復しますか？

症状の程度により異なりますが、軽度であれば数週間から数ヶ月、重度の場合は半年以上かかることもあります。

完全に元の状態に戻りますか？

早期治療により多くの場合改善しますが、神経の損傷程度によっては完全回復が困難な場合もあります。

再発する可能性はありますか？

原因となる生活習慣や作業環境を改善しなければ再発のリスクがあります。予防策を継続することが重要です。

両足同時に発症することはありますか？

稀ですが、全身疾患や両側への圧迫が原因となる場合には両足同時に発症することもあります。

年齢によって回復の速度は変わりますか？

一般的に若い方の方が回復は早い傾向にありますが、適切な治療により高齢の方でも改善は期待できます。

日常生活で気をつけることはありますか？

膝の外側への圧迫を避け、適度な運動を心がけ、長時間同じ姿勢を続けないよう注意することが大切です。

運動やスポーツはいつから再開できますか？

症状の改善度合いを見ながら段階的に再開し、医師や専門家の指導のもとで安全に行うことが重要です。

他の病気との関連性はありますか？

糖尿病や甲状腺疾患などの全身疾患が原因となることもあるため、総合的な健康管理が必要です。

腓骨神経麻痺で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと腓骨神経麻痺は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腓骨神経麻痺は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。