インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩を上げる動作の際に、肩の骨と骨の間で筋肉や腱が挟まれて炎症を起こす状態です。「インピンジメント」は「衝突」という意味で、腕を上げるたびに肩の内部で組織同士がぶつかり合うことで痛みが生じます。

特に野球やテニスなど腕を頭上に振り上げるスポーツをする人に多く見られる症状です。デスクワークで長時間同じ姿勢を続ける方にも発症しやすく、現代社会では決して珍しい症状ではありません。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肩こりや肩の痛みを訴える人は年々増加傾向にあり、特に40代以降の働き盛り世代で顕著です。

インピンジメント症候群を放置すると、最初は運動時のみの痛みだったものが安静時にも痛むようになります。夜間痛で睡眠が妨げられるようになり、日常生活の質が著しく低下してしまいます。さらに進行すると腱板の部分断裂や完全断裂を起こし、肩の可動域が著しく制限されます。日常生活の基本動作すら困難になり、仕事や家事に大きな支障をきたすようになります。最悪の場合、手術が避けられなくなり、長期間のリハビリが必要となって仕事や趣味に大きな影響を与えてしまいます。

インピンジメント症候群の原因

開院以来、当院にはインピンジメント症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、インピンジメント症候群の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

インピンジメント症候群の原因として次のものが挙げられます。

インピンジメント症候群は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、肩関節の可動域減少や肩周囲の筋肉・筋膜の緊張などが発生し、それがインピンジメント症候群となります。野球の投球やテニスのサーブなど、肩を繰り返し使用することで腱や滑液包に炎症が起こります。長時間のデスクワークや猫背姿勢により、肩甲骨の位置が悪くなり肩の動きに制限が生じることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。インピンジメント症候群なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

インピンジメント症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまり、根本原因の解決には至りません。長期使用による胃腸障害のリスクもあります。

注射療法

効果は一時的で、繰り返し注射が必要になることが多く、腱の変性を進める可能性があります。

物理療法

受動的な治療のため、根本的な動作改善や筋力強化には限界があります。

運動療法

適切な指導者のもとで継続する必要があり、間違った方法では悪化のリスクがあります。

手術療法

侵襲的で回復に時間がかかり、完全な機能回復が保証されるわけではありません。

インピンジメント症候群を改善するために

まずはあなたのインピンジメント症候群の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、インピンジメント症候群の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

インピンジメント症候群と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩関節の可動域検査、肩甲骨の動き、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

インピンジメント症候群のQ＆A

インピンジメント症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は安静により自然治癒することもありますが、多くの場合は適切な治療とリハビリが必要です。放置すると悪化する可能性が高いため早期の対処が重要です。

インピンジメント症候群の人がやってはいけないことは？

頭上への腕の挙上動作、重い物の持ち上げ、痛みを我慢してのスポーツ継続は避けてください。また無理なストレッチや自己流のマッサージも症状を悪化させる可能性があります。

腱板断裂とインピンジメント症候群の違いは何ですか？

インピンジメント症候群は腱の炎症状態で、腱板断裂は腱が実際に切れた状態です。インピンジメント症候群が進行すると腱板断裂に至ることがあります。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療を受ければ軽度なら2-4週間、重度でも3-6ヶ月程度で改善が期待できます。ただし個人差があります。

手術しないで治すことは可能ですか？

多くの場合、保存療法による改善が可能です。適切な治療とリハビリ、生活習慣の改善により手術を避けることができる症例が大部分を占めます。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

正しい姿勢の維持、肩周囲筋の柔軟性と筋力の維持、スポーツ時の適切なフォーム、オーバーユースの回避が重要です。定期的なメンテナンスも効果的です。

何科を受診すればいいのでしょうか？

まずは整形外科を受診することをお勧めします。その後、症状に応じてリハビリテーション科や理学療法士による治療を受けることが一般的です。

マッサージや整体は効果がありますか？

筋緊張の緩和や血行促進により症状軽減効果は期待できますが、根本的な動作改善や筋力強化も併せて行うことが重要です。

痛みがあってもスポーツを続けていいですか？

痛みがある状態でのスポーツ継続は症状悪化のリスクが高いため、一時的な休止をお勧めします。適切な治療後、段階的な復帰が安全です。

夜間痛を和らげる方法はありますか？

患側を上にした側臥位や、枕やクッションで肩を支える体位が有効です。また炎症が強い時期は適度な冷却も効果的です。

インピンジメント症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとインピンジメント症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

インピンジメント症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。