熱中症

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿の環境で体温調節がうまく働かず、体内に熱がこもり体温が急上昇する状態のことです。めまいやけいれんから意識障害まで幅が広く、室内でも発症する現代人にとって深刻な健康問題となっています。建設現場や工場といった高温環境で働く方はもちろん、エアコンの効いた室内で過ごしている方でも発症リスクがあります。体温調節機能が低下することで、発汗による冷却効果が期待できなくなり、体内温度が危険なレベルまで上昇します。

2024年5～9月に救急搬送された人は97,578人と過去最多で、人口比約0.08％に相当します。搬送者の約半数が65歳以上ですが、職場での死傷者も1,257人と増加し、その4割が建設業と製造業となっています。現代社会における重要な健康問題です。

熱中症を放置すると、脱水が進んで血圧が下がり、臓器に酸素が届かず肝・腎不全を起こす危険性があります。重症化すれば高体温により脳が損傷し、昏睡や死亡に至る可能性もある恐ろしい病気です。軽度の症状だからと我慢を続けていると、翌年以降も同じ時期に症状が再発しやすくなります。一度でも重篤な熱中症を経験すると、体温調節機能が低下し、わずかな気温上昇でも体調を崩しやすい体質に変化してしまう恐れがあります。職場復帰が困難になったり、家族に長期間の介護負担をかけることにもなりかねません。

熱中症の原因

開院以来、当院には熱中症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、熱中症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

熱中症の原因として次のものが挙げられます。

熱中症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、視床下部の体温調節中枢の機能低下や発汗・血管拡張反応の鈍化が発生し、熱中症が発症します。体温調節を司る自律神経系の機能低下が根本的な問題となっており、単純な水分補給や冷却だけでは完全な解決には至りません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。熱中症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

熱中症への対応として、次のようなものが一般的です。

迅速な冷却

保冷剤・氷水・冷水点滴で体温を下げます。しかし冷却に伴う寒気やシバリングで代謝が上がり体温が再上昇しやすく、急激な温度変化で血管に負担をかける可能性があります。

輸液療法

点滴で水分と電解質を補給します。しかし心疾患がある場合は循環負荷のリスクがあり、電解質バランスの調整が困難な場合があります。また根本的な体質改善にはつながりません。

酸素投与・臓器モニタリング

重症例で合併症を監視します。しかし機械的な管理に頼るため、根本的な体質改善には繋がりません。費用と時間的損失が大きく仕事復帰が遅れ、医療処置のみでは暑さへ適応する体づくりはできません。

熱中症を改善するために

まずはあなたの熱中症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、熱中症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

熱中症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

熱中症のQ＆A

熱中症は自然に治りますか？

適切に冷却と補水を行えば軽症は回復しますが、根本的に暑熱順化と体調管理を行わないと再発しやすいため放置は危険です。自律神経の調整なしには完全な改善は困難です。

熱中症の人がやってはいけないことは？

高温下での激しい作業、アルコール摂取後の作業、利尿剤の自己判断中止、水分制限のダイエットは避けてください。これらは脱水を促進し症状を悪化させます。

一度かかったら毎年発症しますか？

暑さへの慣れが不十分なら毎年起こり得ます。しかし適切な体力づくりと環境調整、自律神経の調整により再発率は大幅に下げられます。

前兆を見分ける方法は？

軽い立ちくらみ・汗のかき方の変化・手足のしびれが前兆です。これらを感じたら即座に休憩と冷却を行い、早めの対処が重要です。

スポーツドリンクと水だけでは足りませんか？

発汗で塩分も失われるため、経口補水液や塩タブレットでナトリウム補給が不可欠です。糖分の摂りすぎにも注意が必要です。

夜間でも発症する理由は？

夜間は室温上昇と寝具による熱こもりが原因です。エアコンや送風で室温を28°C以下に保ち、通気性の良い寝具を使用しましょう。

熱中症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと熱中症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

熱中症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。