
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!
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休院日
仕事や家事で毎日忙しいなか、お子さんの側弯症のことが気になって、こうして自分で調べてくださっている。その行動力、本当に素晴らしいと思います。親御さんが早めに動いてくれることが、お子さんの将来に大きな違いをつくります。


学校健診で「側弯症の疑いあり」という紙をもらったその日から、ずっと不安を抱えながら過ごしている方に、今日は正直にお話ししたいと思います。


私自身、子どものころからねこ背に悩んでいました。中学生のときにカイロプラクティックと出会い、背骨が整うにつれて体の調子だけでなく、気持ちや生活の質まで変わっていった経験があります。その経験があるから、今も「諦めないでほしい」という思いを持って、毎日診療に臨んでいます
背骨が左右にS字やC字を描くようにカーブし、さらにねじれを伴う状態のことを側弯症と言います。猫背や反り腰のような「立ち方のクセ」とは根本的に異なり、骨格そのものの構造が変化している状態です。単に「姿勢を正しなさい」と言っても改善しないのは、それが理由です。
日本全体でコブ角10度以上の方は250万〜375万人にのぼると推定されており、決して珍しい症状ではありません。思春期の女性は男性の5〜8倍の発症率というデータもあり、小学校高学年から中学生にかけての成長期が特にリスクの高い時期です。「うちの子に限って」と思っていても、健診で初めて指摘されるケースは非常に多いのです。
側弯症と姿勢の問題は、互いに影響し合います。背骨が曲がると体の重心がずれ、全身がそのバランスを補おうと調整を続けます。その結果、片方の肩が上がる、肩甲骨の突き出し方が左右で違う、腰のくびれが非対称になるといった変化が姿勢に現れてきます。
反対に、長年の片側への偏り、足を組む習慣、常に同じ側で荷物を持つといった日常の積み重ねが背骨への負担を増やし、側弯を悪化させることもあります。側弯症と姿勢の崩れは互いに影響し合いながら進行するという点が、この症状の難しさであり、だからこそ早めの対処が意味を持つのです。
当院で側弯症の方を診ていて強く感じるのは、問題は背骨単体に留まらないということです。レントゲンに映る脊柱の角度だけに注目していると、骨盤のゆがみ、首や肩のアンバランス、股関節の左右差、頭蓋骨の傾きといった全身の連鎖を見落としてしまいます。背骨が曲がれば、それを支えようとして全身の関節や筋肉がゆがみを引き受けていくのです。
日常生活の中で以下のような変化に気づいたら、一度背骨の状態を確認することをお勧めします。後ろから見たときに肩の高さが左右で明らかに違う、前屈みになったときに背中の片側が盛り上がって見える(肋骨隆起)、腰のくびれが片側だけ目立つ、という3点は特に重要なサインです。また「なんとなく疲れやすい」「呼吸が浅い感じがする」「背中が張る」といった漠然とした不調の陰に、背骨の問題が潜んでいるケースも少なくありません。
大人や高齢者の側弯症では、腰痛、背部痛、しびれ、歩きにくさなどの症状が出やすくなります。これは、加齢に伴って椎間板や関節の変性、炎症、神経への影響などが起こりやすくなるためです。一方、成長期の側弯症では、痛みがないまま進行することも少なくありません。研究では、思春期特発性側弯症の子どものうち、背中や腰の痛みを訴える割合は、およそ3割程度と報告されています。
その理由のひとつは、成長期の体には柔軟性があることです。関節、筋肉、靭帯などがまだ比較的やわらかく、背骨に弯曲やねじれが生じても、体がその状態に適応してしまうことがあります。目線を水平に保てていたり、日常生活に大きな支障がなかったりすると、本人が背中の歪みや痛みに気づきにくいのです。
また、成長期の側弯症は、大人や高齢者の側弯症のように、椎間板や関節の変性、炎症が主な痛みの原因になっているとは限りません。そのため、見た目には背骨が大きく曲がっていても、強い痛みを感じないことがあります。つまり、大人や高齢者の側弯症では「症状そのもの」が問題になりやすいのに対し、成長期の側弯症では「痛みがなくても進行するリスク」が大きな問題になります。
ただし、痛みがまったく出ないわけではありません。多少の痛みがあっても、「このくらいは普通」「いつも少し痛いから気にしていない」と本人が受け流してしまうこともあります。子どもは自分の体の違和感を言葉にするのが難しく、他人と痛みを比べる機会も少ないため、周囲が気づくのが遅れることもあります。そのため、痛みの有無だけで側弯症の重症度を判断するのは危険です。痛みがなくても、肩の高さの違い、肩甲骨や肋骨の盛り上がり、腰のくびれの左右差、体の傾きなどが見られる場合は、早めに専門的な評価を受けることが大切です。
整形外科を受診すると、軽度であれば経過観察、中度であればコルセット、重度であれば手術というおおまかな方針を伝えられます。医療機関での診断はもちろん大切なものです。ただ「経過観察」という言葉を受け取ったとき、「このまま何もしなくていいのかな」「進むのを待つしかないの?」と複雑な思いを抱える親御さんがとても多いのも事実です。
経過観察とは進行の有無を確認し続けるものであり、進行を止める積極的な治療ではありません。成長期の背骨はまだ柔軟性があるぶん、良い方向にも悪い方向にも変わりやすい時期です。「今できることをやっておきたい」という気持ちは、とても正しい直感だと私は思っています。
コルセット(装具)を着けることで側弯の進行を抑える効果が期待できる反面、注意しておきたいことがあります。装具に体を預けてしまい、自分の筋肉を使わなくなることで、逆に体幹が弱くなったり猫背が進行したりするケースが当院の臨床では少なくありません。装具をしているからこそ、並行して姿勢や筋肉のケアを行うことが大切です。
最近では、側弯症の手術を経験したYouTuberが「手術しても普通に生活できるから安心して」と発信するケースも増えています。もちろんそうした経験談には救われる方もいます。ただ情報源が偏ることで、「装具は嫌だけど、進行したら手術すればいい」と安易に考えてしまうお子さんが出てきているのも現実です。手術には費用面(総額250万円前後になることが多い)、神経損傷のリスク、術後のスポーツ制限、温泉や水泳での手術痕など、生涯にわたって影響するデメリットがあります。選択肢は手術だけではないということを、ぜひ知っておいていただきたいのです。
歯列矯正は痛みがなくても行いますよね。将来の負担を減らし、健康な状態を長く保つために、今できることをするという考え方です。背骨の矯正もまったく同じです。痛みがないからこそ放置されがちですが、だからこそ早めのケアが将来の大きな違いをつくります。
成長が止まれば側弯症は進行しないと言われることもありますが、当院では20歳を超えてから「少しずつ角度が進んでいる」という理由でご来院される方も多くいらっしゃいます。生活環境の変化、加齢による筋力低下、間違った姿勢の理解など、複数の要因が重なることで成人後も進行することがあります。身長がストップして病院での治療が終了した方にも、当院のケアはお役に立てます。
背骨の状態が改善すると、体の変化だけでなく生活の選択肢が広がります。勉強への集中力が増す、部活を思い切り楽しめる、おしゃれを自信を持って楽しめる、留学や体験入学にも前向きになれる——成長期に背骨を整えることは、健康面での最重要選択のひとつだと私は考えています。学生時代にしかできない経験を、体の不安なく積んでいってほしいと心から思います。
当院では、まず5種類の包括的な検査から始めます。姿勢・関節・筋肉・神経・バイタルという5つの視点で今の状態を数値として可視化し、一人ひとりに合った施術計画を立てます。この検査はアメリカやカナダのカイロプラクティック院ではスタンダードに行われているもので、医学的知識に基づいた評価です。「いきなり治療」ではなく、まず徹底的に調べるところから始めるのが当院のスタイルです。
施術は、カイロプラクティックの手技で背骨だけでなく、骨盤・頭・首・肩・股関節を含む全身を整えます。背骨の曲がりはひとつの場所だけに原因があるわけではなく、全身の連鎖として捉えることが重要だからです。オーストラリア公立マードック大学でカイロプラクティックの学位を取得した院長・佃隆と副院長・佃美香が、初回から最後まで責任を持って担当します。
施術の効果をさらに高めるために、当院では2冊の書籍にもなっている独自の姿勢ケアメソッドをマンツーマンでお伝えしています。日常生活の中でできる姿勢の整え方を身につけることで、施術と生活習慣が相乗効果を生み出します。このアプローチは側弯症だけでなく、産後の骨盤矯正においても改善例が豊富にあります。知識として知るだけでなく、毎日の生活の中で実践できる形でお伝えするのが当院の特徴です。
当院には小学生、中学生、高校生のお子さんも多く通院しています。また医師(整形外科医・内科医・産婦人科医・精神科医・救急救命医など)、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、そのご家族の方も多数ご来院いただいています。医療の専門家に選ばれる院であることが、当院の信頼の証だと思っています。
実際に14歳の男性がカイロプラクティックケアを受け、8か月でコブ角が17.3度から12.0度へと5.3度改善した臨床例もあります(※結果には個人差があります)。軽度・中度・重度のどの段階でも、状態に合わせた目標設定でお役に立てることがあります。コルセットや手術を回避したい方は特にお勧めです。
「まだ軽度だから大丈夫」「経過観察と言われているから…」と思いながら、どこかモヤモヤした気持ちを抱えている方が当院には多く来られます。そのモヤモヤは、正しい感覚だと思います。
側弯症の問題は、今の状態を正確に把握することから全てが始まります。レントゲンのデータをお持ちいただければ、コブ角の数値と照らし合わせながら、今何をすべきかを一緒に考えることができます。難しく考えなくても大丈夫です。「うちの子の背骨、ちょっと気になって」くらいの気持ちで十分です。
私自身がカイロプラクティックで人生が変わった経験を持つ人間として、背骨の問題を抱えるすべての方に「諦めないでほしい」という思いを持ち続けています。一人で悩まず、どんな些細なことでも構いませんので、いつでも気軽にご相談ください。あなたとお子さんのご来院を、スタッフ一同で心よりお待ちしています。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。