
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!


こんにちは、ファミリーカイロプラクティック三鷹院院長の佃隆です。最近、パソコン作業をしているときに手に力が入らなくなった、お箸を使うのが以前より困難になったなど、握力の低下を感じていませんか?もしかするとそれは、頸椎椎間板ヘルニアが原因かもしれません。
実は多くの方が気づいていないのですが、首の異常が手の症状として現れることは珍しくありません。私の26年間の臨床経験でも、頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下で悩まれている患者さんを数多く見てきました。今日は、なぜ首の問題が手の力に影響するのか、そしてどのように改善していけるのかを詳しくお話しさせていただきます。


首と手は神経でつながっているため、頸椎の問題が手の症状として現れることは医学的にも証明されています
頸椎椎間板ヘルニアによって握力が低下するメカニズムを理解するために、まず首から手までの神経の流れを考えてみましょう。私たちの頸椎から出る神経は、腕を通って手の筋肉まで繋がっており、この神経の通り道のどこかで圧迫や刺激が起きると、手の動きや力に影響が出てしまいます。
頸椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の一部が飛び出すことで神経根を圧迫します。この神経根は、手の筋肉を動かすための運動神経が含まれているため、圧迫されると筋肉への指令が正常に伝わらなくなります。特にC6からC8の神経根が影響を受けると、握力をつかさどる筋肉群の働きが悪くなり、物を握る力が著しく低下してしまいます。
神経の圧迫は、同時に周辺の血管にも影響を与えます。血流が悪くなることで、筋肉や神経に必要な酸素や栄養素が十分に届かなくなり、筋肉の収縮力が弱くなります。これが慢性化すると、筋肉の萎縮も進行し、握力低下がより深刻になっていきます。
私が診てきた患者さんの多くは、握力低下が段階的に進行していくことを経験されています。初期段階では朝起きたときや長時間同じ姿勢を続けた後に手の重だるさを感じ、徐々に物を落としやすくなったり、蓋を開けるのが困難になったりします。
最初に現れる症状として、朝の手のこわばりがあります。睡眠中の姿勢により神経への圧迫が強くなることで、起床時に手の動きが悪くなるのです。また、コーヒーカップを持つときにふらつきを感じたり、スマートフォンの操作で指が思うように動かなかったりすることも初期症状の一つです。
症状が進行すると、日常生活動作に明らかな支障が出てきます。箸を使った食事が困難になり、ボタンをかけることができなくなったり、字を書くときに手が震えたりします。この段階になると、患者さんは仕事や家事に大きな不安を感じるようになります。
病院では頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下に対して、薬物療法や理学療法、場合によっては手術が検討されます。しかし、これらの治療法にはそれぞれ限界があることも事実です。
非ステロイド性消炎鎮痛剤や筋弛緩薬は症状を一時的に和らげることはできますが、根本的な原因である神経の圧迫を解消するものではありません。長期使用による副作用のリスクもあり、特に胃腸障害や肝機能への影響が懸念されます。
理学療法は有効な治療法の一つですが、効果が現れるまでに時間がかかることが多く、継続的な通院が必要になります。また、指導者の技術レベルによって効果に差が生じることも課題となっています。
重症例では手術が検討されますが、感染リスクや神経損傷のリスク、また術後の合併症の可能性があります。入院が必要で費用も高額になり、完全な回復が保証されるものではありません。
私が長年取り組んできたカイロプラクティック治療では、頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下に対して、薬や手術に頼らない根本的な改善を目指しています。症状の根本原因である姿勢の歪みや神経の圧迫を直接的に改善することで、自然治癒力を最大限に引き出していきます。
当院では、姿勢・関節・筋肉・神経・バイタルの5つの視点から詳細な検査を行います。これにより、あなたの握力低下がどの部位のどのような問題によって引き起こされているのかを正確に特定できます。検査結果は数値化され、改善の過程も客観的に確認していくことができます。
オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んだ技術をベースに、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供しています。ボキボキと音を鳴らすような強い刺激ではなく、体に優しいソフトな手技で神経の働きを正常化していきます。
多くの患者さんが気になるのが、どのくらいで改善が期待できるかということです。私の経験では、症状の程度や発症からの期間によって回復のスピードは異なりますが、適切な治療を受けることで多くの方に改善が見られます。
発症から3ヶ月以内の軽度の症状であれば、数週間から2ヶ月程度で明らかな改善を実感していただけることが多いです。初回の施術から手の動きが軽くなったと感じる方もいらっしゃいます。
症状が進行している場合や慢性化している場合は、3ヶ月から6ヶ月程度の継続的な治療が必要になることがあります。しかし、段階的に握力が回復し、日常生活動作も徐々に楽になっていきます。
治療と並行して、日常生活での注意点を守ることが回復を早める重要な要素になります。特に現代人に多いスマートフォンやパソコンの使用姿勢は、頸椎に大きな負担をかけています。
デスクワーク中は、画面の高さを目線と同じ位置に調整し、30分に一度は首や肩を動かすようにしましょう。枕の高さも重要で、首の自然なカーブを保てる高さに調整することが大切です。
急激な首の動きや重い荷物を持ち上げる動作は避けてください。また、長時間うつむいた姿勢での読書やスマートフォンの使用も症状を悪化させる要因となります。
これまで多くの方が頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下から回復されています。40代の会社員の方は、パソコンのマウス操作が困難になるほど症状が進行していましたが、3ヶ月の治療で仕事に集中できるまでに回復されました。
また、50代の主婦の方は包丁を握ることも辛い状態でしたが、治療開始から2週間で料理ができるようになり、現在では趣味の陶芸も再開されています。患者さんからは「手術を避けることができて本当に良かった」という声を多くいただいています。
頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下は、放置すると確実に進行していく症状です。初期の軽い違和感の段階で適切な治療を受けることで、重篤な症状への進行を防ぎ、回復期間も短縮できます。
私の臨床経験から言えることは、早期発見・早期治療こそが最も効果的だということです。「まだ我慢できる」と思って放置してしまうと、やがて日常生活に深刻な影響を与えてしまいます。
症状の進行を防ぐためには、定期的な姿勢チェックと生活習慣の見直しが欠かせません。当院では治療だけでなく、再発防止のためのアドバイスも含めた包括的なケアを提供しています。
頸椎椎間板ヘルニアによる握力低下でお悩みの方は、決して一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。あなたの症状には必ず原因があり、適切な治療により改善への道筋が見えてきます。私たちと一緒に、手の力を取り戻し、快適な日常生活を送れるよう取り組んでいきましょう。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。