恥骨結合炎

恥骨結合炎とは

恥骨結合炎とは、骨盤の前面中央にある恥骨結合部分とその周辺組織に炎症が起こる疾患です。恥骨結合は左右の恥骨が軟骨を挟んで結合している部分で、ここに過度な負荷がかかることで痛みや機能障害を引き起こします。主にスポーツ活動や妊娠出産、感染症などが原因となり、恥骨部から下腹部、鼠径部にかけて痛みが現れるのが特徴です。

特にスポーツ選手や妊産婦に多く見られ、サッカー選手では約5-18%、妊産婦では約1-2%の発症率が報告されています。日本全体では年間約5,000-8,000人程度が恥骨結合炎に悩んでいると推測され、特に20-40代の活動的な世代に多い傾向があります。

恥骨結合炎を適切に治療せずに放置すると、痛みが慢性化し、運動継続が困難になります。さらに骨盤・股関節周辺の代償動作により、二次的な障害として腰痛や膝痛などを招く可能性があります。特にスポーツ選手の場合、競技パフォーマンスの低下を招き、選手としてのキャリアが絶たれたりする可能性があります。最悪の場合、日常の歩行や立ち上がり動作にも支障をきたし、生活の質が著しく低下する恐れがあります。

恥骨結合炎の原因

開院以来、当院には恥骨結合炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、恥骨結合炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

恥骨結合炎の原因として次のものが挙げられます。

恣骨結合炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、恥骨結合部の炎症や周辺筋肉の緊張、骨盤全体のバランス異常などが発生し、恥骨結合炎が発症します。ランニングやサッカーなどの反復動作により恥骨結合部に過度な負荷がかかったり、股関節内転筋と腹筋のバランスが崩れることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。恥骨結合炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

恥骨結合炎への対応として、次のようなものが一般的です。

安静療法

炎症が治まるまで運動制限を行い、患部への負荷を軽減させる保存的治療法です。しかし長期間の運動制限により筋力低下や関節拘縮を招く可能性があり、社会復帰に時間を要します。また、根本的な原因解決にはならず、活動再開時に再発するリスクが高くなります。

薬物療法

NSAIDsなどの消炎鎮痛剤を使用して炎症と痛みを抑制する対症療法です。しかし根本的な原因解決にはならず、NSAIDsは胃腸障害や腎機能障害などの副作用のリスクがあります。また薬物依存の可能性もあり、症状を一時的に抑えるだけで完治には至りません。

骨盤ベルト装着

骨盤を圧迫固定することで恥骨結合部の安定化を図り、負荷を軽減します。しかし装着感による不快感や皮膚トラブル、筋力低下を招く可能性があり、根本的な解決策ではありません。長期間の使用により依存性が生じることもあります。

恥骨結合炎を改善するために

まずはあなたの恥骨結合炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、恥骨結合炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

恥骨結合炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。骨盤や股関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

恥骨結合炎のQ＆A

恥骨結合炎は自然に治りますか？

軽度の恥骨結合炎であれば適切な安静と生活習慣の改善により自然治癒する場合もありますが、多くのケースでは専門的な治療が必要です。放置すると慢性化するリスクが高まります。

恥骨結合炎の人がやってはいけないことは？

片足立ちや足を大きく開く動作、急激な方向転換、重いものを持ち上げる動作は避けてください。また痛みを我慢して運動を続けることは症状悪化につながります。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

適切な治療により約3ヶ月でスポーツ復帰できることが多いですが、症状の程度により数年単位で痛みが続く場合もあります。早期の適切な治療開始が重要です。

妊娠中でも治療は可能ですか？

妊娠中は薬物使用に制限がありますが、骨盤ベルトの使用や理学療法、生活指導などの保存的治療により症状軽減を図ることが可能です。必ず医師に相談してください。

スポーツ復帰はいつ頃できるようになりますか？

治療開始から約3週間は運動制限を行い、その後段階的に運動量を増やします。完全復帰までは通常3-6ヶ月程度かかりますが、個人差があります。

手術以外に根本的な治療法はありますか？

最近では運動器カテーテル治療という新しい治療法も注目されています。また筋肉のバランス調整や姿勢改善により根本原因にアプローチする保存的治療も効果的です。

恥骨結合炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと恥骨結合炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

恥骨結合炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。