慢性膵炎

慢性膵炎とは

慢性膵炎とは、膵臓に長期間にわたって炎症が続くことで、膵臓の正常な細胞が徐々に破壊され、硬い線維組織に置き換わってしまう病気です。膵臓は食べ物を消化する酵素を分泌する機能と、血糖値を調整するインスリンを分泌する機能を持っています。慢性膵炎が進行するとこれらの機能が低下し、消化不良や糖尿病を引き起こします。

一度進行した慢性膵炎は元に戻ることがない不可逆性の疾患とされています。厚生労働省の研究班による全国調査によると、2007年の推定受療患者数は44,100人で、人口10万人当たりの有病患者率は34.5人と推定されています。男女比は2.51で男性に多く見られる傾向があります。

慢性膵炎を放置すると、膵臓の機能が徐々に低下し、消化不良による下痢、脂肪便、体重減少が起こります。さらに進行すると糖尿病を発症し、血糖値のコントロールが困難になります。最も深刻なのは膵臓がんの発症リスクが7～11倍に上昇することです。

慢性膵炎患者の平均寿命は男性で約10歳、女性で約16歳短くなるという研究結果が報告されています。死亡原因の約半数はがんによるもので、膵臓がんだけでなく肺がんや肝臓がん、食道がんのリスクも高まります。適切な治療を受けずに放置することで、日常生活に大きな支障をきたし、最終的には生命に関わる重篤な状態に陥る可能性があります。

慢性膵炎の原因

開院以来、当院には慢性膵炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、慢性膵炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

慢性膵炎の原因として次のものが挙げられます。

慢性膵炎はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、膵臓の持続的な炎症や膵管の狭窄、膵石の形成などが発生し、慢性膵炎が発症します。それは人によって違い、単に薬物治療や生活習慣の改善だけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。慢性膵炎でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性膵炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

鎮痛薬や膵酵素阻害薬を用いて痛みの軽減と膵臓の炎症を抑制する治療を行います。しかし長期間の鎮痛薬使用により薬物依存のリスクがあり、次第に強い薬でも効果が得られなくなる可能性があります。

消化酵素補充療法

膵臓の外分泌機能低下に対して、消化酵素薬を内服し消化機能を補います。しかし生涯にわたって継続する必要があり、薬の調整が困難で完全な消化機能の回復は期待できません。

インスリン療法

膵臓の内分泌機能低下により糖尿病を発症した場合、インスリン注射による血糖値管理を行います。しかし血糖値の管理が複雑で、低血糖や高血糖のリスクを伴い、日常生活に大きな制約が生じます。

内視鏡治療

膵管内の膵石を除去し、ステントを挿入して膵液の流れを改善する治療法です。しかし3か月ごとのステント交換が必要で、治療効果が一時的な場合が多く、根本的な解決にならないことがあります。

外科手術

内視鏡治療で改善しない場合、膵管ドレナージ術や膵切除術などの手術治療を行います。しかし手術リスクが高く、術後の合併症や膵臓機能のさらなる低下の可能性があります。

慢性膵炎を改善するために

まずはあなたの慢性膵炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、慢性膵炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性膵炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

慢性膵炎のQ＆A

慢性膵炎は自然に治りますか？

慢性膵炎は基本的に不可逆性の疾患で自然治癒は期待できませんが、早期発見と適切な管理により進行を遅らせることは可能です。

慢性膵炎の人がやってはいけないことは？

アルコール摂取と喫煙は絶対に避けるべきです。また、脂肪分の多い食事も膵臓に負担をかけるため控える必要があります。

急性膵炎と慢性膵炎の違いは何ですか？

急性膵炎は一時的な炎症で回復可能ですが、慢性膵炎は長期間の炎症により膵臓が線維化し、機能が不可逆的に低下します。

慢性膵炎は完治しますか？

現在の医学では完治は困難ですが、適切な治療により症状の改善と進行の抑制は可能です。早期発見が重要です。

アルコールを完全にやめれば改善しますか？

断酒は病気の進行を遅らせる最も重要な治療法ですが、すでに進行した膵臓の線維化を元に戻すことはできません。

慢性膵炎でも仕事を続けられますか？

適切な治療と生活管理により、多くの患者さんが仕事を継続できています。職場環境の調整が必要な場合もあります。

食事制限はどの程度必要ですか？

脂肪分を控えめにし、消化酵素薬と併用することで食事の幅を広げることができます。栄養士との相談が推奨されます。

膵臓がんになる確率はどのくらいですか？

慢性膵炎患者の膵臓がん発症リスクは一般人の7～11倍とされていますが、定期的な検査により早期発見が可能です。

遺伝性の慢性膵炎はありますか？

遺伝性膵炎は存在し、特定の遺伝子変異により若年から発症する場合があります。家族歴がある場合は遺伝カウンセリングが有効です。

慢性膵炎の痛みはいつまで続きますか？

初期は激しい痛みが続きますが、病気が進行すると痛みは軽減する傾向があります。適切な治療により痛みの管理は可能です。

慢性膵炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと慢性膵炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

慢性膵炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。