胃下垂

胃下垂とは

胃下垂とは、胃が本来あるべき位置よりも下に垂れ下がってしまった状態のことです。健康な人の胃は肋骨の下あたりに位置していますが、胃下垂の場合は胃がへその周りや骨盤付近まで下がってしまいます。痩せ型で筋肉量の少ない人に多く見られ、胃を支える筋肉や脂肪が不足することで起こります。

胃下垂自体は病気ではありませんが、胃の働きが低下して様々な不調を引き起こすことがあります。厚生労働省の統計によると、特に20～40代の痩せ型女性に多く見られる症状で、推定で500万人以上の方が胃下垂の状態にあると考えられ、そのうち症状に悩んでいる人は約100万人程度と推測されます。

胃下垂を放置すると、胃の消化機能がさらに低下し、慢性的な胃もたれや食欲不振が悪化します。栄養の吸収効率が悪くなることで、体重減少や栄養不足による免疫力低下、貧血などが起こる可能性があります。また、胃が腸を圧迫することで便秘が慢性化し、腸内環境の悪化から肌荒れや疲労感が増大します。

最悪の場合、極度の栄養不足により日常生活に支障をきたし、仕事や学業に集中できなくなり、社会生活に大きな影響を与える可能性があります。早期の対処が重要です。

胃の筋肉の動きが悪くなり、消化機能が低下した状態である胃アトニーの原因ともなります。胃の筋肉が弛緩して胃が垂れ下がり、蠕動運動が弱まることで、胃もたれや食欲不振などの症状を引き起こします。

胃下垂の原因

開院以来、当院には胃下垂でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、胃下垂の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

胃下垂の原因として次のものが挙げられます。

胃下垂は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、生まれつき筋肉量や脂肪が少ない痩せ型の体質の人は、胃を正常な位置に支える力が不足しがちです。長時間の前かがみ姿勢や猫背により、内臓が下方に圧迫され胃の位置が下がりやすくなります。また、ストレスや不規則な生活により自律神経が乱れ、胃の機能低下を引き起こします。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。胃下垂なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

胃下垂への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

胃の運動機能を改善する薬や消化酵素剤、胃酸を調整する薬などを処方します。しかし根本的な改善ではなく対症療法のため、薬を止めると症状が再発する可能性があります。また、長期服用による副作用のリスクもあります。

食事指導

少量頻回食や消化の良い食事、規則正しい食事時間の指導を行います。しかし実際の生活で継続することが困難で、仕事や家庭の事情により実践が難しい場合があります。

運動療法

腹筋を中心とした筋力トレーニングや姿勢改善のための運動指導を行います。しかし効果が現れるまでに時間がかかり、間違った方法で行うと症状が悪化する可能性があります。

生活習慣指導

ストレス管理や睡眠の質改善、姿勢矯正などの生活全般の指導を行います。しかし包括的すぎて何から始めればよいか分からず、継続が困難になりがちです。

胃下垂を改善するために

まずはあなたの胃下垂の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、胃下垂の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

胃下垂と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。姿勢分析、内臓機能の評価、自律神経の状態、日常生活での姿勢や食事習慣をチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

胃下垂のQ＆A

胃下垂は自然に治りますか？

体質的な胃下垂は自然治癒は困難ですが、生活習慣の改善や適切な治療により症状の軽減は十分可能です。当院では根本原因にアプローチすることで、多くの方が改善を実感されています。

胃下垂の人がやってはいけないことは？

暴飲暴食、長時間の前かがみ姿勢、過度な腹圧をかける運動、冷たい飲み物の大量摂取は避けるべきです。これらは胃の位置をさらに下げる要因となります。

胃下垂と診断されたら必ず症状が出ますか？

胃下垂があっても無症状の方も多くいます。症状の有無は個人差があり、生活習慣によっても左右されます。症状がある場合は適切な治療を受けることをお勧めします。

胃下垂は遺伝しますか？

直接的な遺伝ではありませんが、体型や体質などの遺伝的要因が胃下垂のなりやすさに影響することがあります。家族に胃下垂の方がいる場合は注意が必要です。

太れば胃下垂は改善しますか？

適度な体重増加により胃周囲の脂肪や筋肉が増えれば、胃の位置が安定し症状改善に繋がる可能性があります。ただし、健康的な体重増加が重要です。

胃下垂でも妊娠・出産に影響はありませんか？

胃下垂自体が妊娠・出産に直接影響することはありませんが、栄養状態の管理がより重要になります。妊娠前の体調管理をお勧めします。

胃下垂の人におすすめの食事はありますか？

消化の良い温かい食べ物を少量ずつ頻回に摂取し、よく噛んで食べることが推奨されます。冷たい飲み物や刺激物は控えめにしましょう。

胃下垂は何科を受診すればいいですか？

まずは消化器内科を受診することをお勧めします。症状に応じて他の診療科への紹介もあります。当院でも相談を承っております。

胃下垂の検査方法は痛いですか？

バリウム検査は飲みにくさはありますが痛みはありません。胃カメラ検査も現在は苦痛を軽減する方法があります。当院の検査は痛みを伴いません。

胃下垂は手術で治せますか？

重症例では手術適応もありますが、現在はほとんど行われず、保存的治療が中心となります。当院では手術以外の方法で改善を目指します。

胃下垂で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと胃下垂は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

胃下垂は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。