起立性調節障害

起立性調節障害とは

起立性調節障害とは、立ち上がった時に血圧や心拍数の調節がうまくいかなくなる病気です。自律神経の働きが不安定になることで、脳への血流が不足し、めまいや立ちくらみ、失神などの症状が現れます。

主に小学校高学年から中高生の思春期に多く見られ、朝起きられない、午前中の体調不良、集中力の低下などが特徴的な症状として現れます。日本小児科学会の調査によると、中高生の約10％が起立性調節障害を患っており、全国で約70万人の患者がいると推定されています。各学年に約12万人の患者がおり、このうち日常生活に支障をきたす重症例は約1％で、全国で約7万人と推定されています。この病気により体への負担が大きくなり、様々な身体的不調を引き起こします。

起立性調節障害を放置すると、不登校状態に陥る可能性が高く、患者の3～4割が不登校になるとされています。学習の遅れや進路への影響、社会復帰の困難さが生じる恐れがあります。さらに、過去の調査では成人期以降も症状が続く患者が約40％いることが報告されており、就労困難や社会生活への支障が長期間続く可能性があります。最悪の場合、社会的孤立や精神的な二次障害を引き起こすリスクもあります。早期の適切な対応により、多くの場合改善が期待できる症状です。一人で抱え込まず、専門的な検査と治療を受けることが重要です。

起立性調節障害の原因

開院以来、当院には起立性調節障害でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、起立性調節障害の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

起立性調節障害の原因として次のものが挙げられます。

起立性調節障害は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、血圧調節機能の低下や自律神経系の不安定化などが発生し、それが起立性調節障害となります。思春期における自律神経系の発達が未完成なため、血圧や心拍数の調節機能が不安定になり、身体の急激な成長に血管の発達が追いつかず、血液循環に問題が生じます。夜更かしや朝寝坊などの不規則な生活リズムが自律神経のバランスを崩し、学校生活や人間関係のストレスが自律神経系に影響を与えることも多くあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。起立性調節障害なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

起立性調節障害への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

効果に個人差があり、副作用のリスクもあります。根本的な改善ではなく対症療法にとどまることが多く、長期間の服薬が必要になる場合があります。

生活指導

患者や家族の理解と継続的な努力が必要で、実践が困難な場合があります。効果が現れるまでに時間がかかり、挫折しやすいという問題があります。

起立訓練

適切な指導なしに行うと症状が悪化する可能性があり、継続的な専門的サポートが必要です。

心理的サポート

専門的なカウンセラーや心理士へのアクセスが限られており、効果が現れるまでに長期間を要する場合があります。

起立性調節障害を改善するために

まずはあなたの起立性調節障害の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、起立性調節障害の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院では起立性調節障害の根本的な改善を目指しています。自律神経の働きを整えるためには、背骨の歪みを正し、神経系の機能を最適化することが重要です。カイロプラクティックによる施術で背骨の可動性を改善し、自律神経のバランスを整えることで、血圧調節機能の正常化を図ります。また、姿勢の改善により血液循環を促進し、脳への血流を安定させることができます。薬に頼らない根本的なアプローチで、お子様の健やかな成長をサポートいたします。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

起立性調節障害と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。自律神経系の機能検査、血圧・心拍数の変動検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

起立性調節障害のQ＆A

起立性調節障害は自然に治りますか？

軽症例では成長とともに自然に改善することもありますが、重症例では適切な治療とケアが必要です。放置すると長期化する可能性があるため、早期の対応が重要です。

起立性調節障害の人がやってはいけないことは？

急激な起立や長時間の立位、脱水状態、過度な運動は避けるべきです。また、不規則な生活リズムや睡眠不足も症状を悪化させる要因となります。

なぜ朝だけ調子が悪いのでしょうか？

朝は血圧が低く、自律神経の働きが不安定になりやすい時間帯です。起床時に急激に体を起こすことで血圧調節が追いつかず、症状が現れやすくなります。

起立性調節障害は遺伝しますか？

遺伝的要因が関与している可能性はありますが、環境要因や生活習慣の影響も大きいとされています。家族歴がある場合は注意深く観察することが大切です。

どのくらいの期間で改善しますか？

個人差が大きく、数か月から数年かかる場合があります。適切な治療と生活改善により、多くの場合は徐々に改善していきますが、継続的なケアが必要です。

運動はした方がいいのでしょうか？

適度な運動は血液循環の改善に効果的ですが、過度な運動は症状を悪化させる可能性があります。専門家の指導のもと、段階的に運動量を調整することが重要です。

学校を休み続けても大丈夫でしょうか？

症状が重い時期は無理をせず休息を取ることも必要ですが、長期間の不登校は学習面や社会性の発達に影響します。学校との連携を図りながら対応することが大切です。

大人になっても続くのでしょうか？

約40％の患者で成人期以降も症状が続くとされていますが、適切な治療により多くの場合は改善します。早期の対応と継続的なケアが予後を左右します。

他の病気との違いはありますか？

起立性調節障害は自律神経の機能異常による症状で、心疾患や内分泌疾患など他の病気とは原因が異なります。専門医による詳しい検査で鑑別診断を行います。

家族はどのようにサポートすればいいでしょうか？

症状への理解を深め、患者を責めずに温かく見守ることが大切です。規則正しい生活リズムの確立をサポートし、医療機関との連携を図ることが重要です。

起立性調節障害で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系の機能と全身の姿勢や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと起立性調節障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

起立性調節障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

起立性調節障害が改善されることで、お子様の可能性は大きく広がります。朝起きられないことで失っていた貴重な時間を取り戻し、同世代の友人たちと同じように青春を謳歌できるようになります。学習面での遅れも徐々に回復し、将来の夢や目標に向かって前向きに取り組めるようになるでしょう。何より、ご家族の皆様の心配や不安も軽減され、明るい家庭環境を築くことができます。