学校の検診結果を見て不安になっているお母さん、まずは落ち着いて数字の意味を一緒に確認していきましょう
こんにちは、ファミリーカイロプラクティック三鷹院の佃です。三鷹で開院してから数えきれないほどの親子さんとお会いしてきましたが、学校の健診で「側弯の疑いがあります」と言われて、慌てて病院を受診したという方は本当に多いです。そして病院でレントゲンを撮って「コブ角は何度です」と数字を伝えられても、それが一体どれくらい心配な状態なのか、その場ではピンとこなかったという声もよく聞きます。今回は側弯症の度数の目安について、できるだけわかりやすくお話ししていきたいと思います。数字だけが独り歩きして不安になってしまうことのないよう、今の状態を正しく理解するお手伝いができればと思っています。
目次
側弯症の度数はどうやって決まるのか
まず大前提として知っておいてほしいのが、側弯症の重さを判断する基準についてです。病院でレントゲンを撮った際に必ず出てくる「コブ角」という言葉、これが度数の正体になります。ここでは、そもそもこの数字がどうやって測られていて、何を意味しているのかを整理していきます。数字の仕組みを理解しておくと、今後の診察でも落ち着いて話を聞けるようになるはずです。
コブ角というのは、レントゲン写真に写った背骨の曲がり方から、一番傾いている椎骨とその上下の椎骨を結んだ線が作る角度のことを指します。この角度が10度を超えたところで、医学的に側弯症と診断されるのが一般的な基準です。逆にいえば、10度未満であれば背骨に多少のねじれがあっても、病気としての側弯症とは呼ばれません。人の背骨は本来まっすぐなものが理想ですが、実際には完全にゼロ度という人はほとんど存在しないので、この10度という区切りは長年の臨床データから設定されたものになります。
ただ、コブ角の数値はレントゲンを撮影するタイミングの姿勢や、測定する医師によっても数度の誤差が出ることがあります。一度だけの数値に一喜一憂しすぎず、継続して同じ条件で経過を追っていくことのほうが実は大切だったりします。
度数ごとに変わる対応の目安
コブ角の数字が分かったところで、次に気になるのは「その数字だとどんな対応が必要になるのか」という点だと思います。ここでは度数の範囲ごとに、一般的にどのような方針が取られやすいのかをまとめてご紹介します。あくまで大まかな目安であり、成長期かどうかや進行のスピードによっても判断は変わってきますので、その点は念頭に置いて読み進めてください。
| コブ角の目安 | 重さの分類 | 一般的に取られやすい対応 |
|---|
| 10度未満 | 正常範囲 | 側弯症の診断には至らない |
| 10〜20度前後 | 軽度 | 定期的なレントゲンでの経過観察 |
| 20〜40度前後 | 中等度 | コルセットなどの装具療法を検討 |
| 40〜50度以上 | 重度 | 手術療法が選択肢に入ってくる |
軽度の範囲であれば、多くのケースで数ヶ月から1年に一度程度のペースでレントゲンを撮り、進行していないかをチェックしていくことになります。ここで大事なのは、経過観察という言葉を「何もしなくていい」と受け取ってしまわないことです。成長期の子どもは骨がまだ柔らかく、数ヶ月単位で状態が変わることもあるので、次の検診まで完全に放置してしまうのは少しもったいない期間になってしまいます。
中等度になってくると、コルセットのような装具を長時間装着して進行を食い止めようとする治療が一般的になります。ただ思春期のお子さんにとって、装具を着けたまま学校生活を送ることの心理的な負担は決して小さくありません。着け心地や見た目を気にして、装着時間を守れなくなってしまうケースも実際には少なくないのです。
数字だけでは測れない進行のリスク
度数の目安を知ったうえで、もう一つ意識しておいてほしいのが進行するかどうかという視点です。同じ15度でも、これからどんどん骨が伸びていく成長期の子と、身長の伸びがほぼ止まっている子とでは、今後の見通しがまったく違ってきます。骨の成熟度を示すリスザー徴候という指標を使って、あとどれくらい進行しやすいかを予測することもあるので、気になる場合は主治医に確認してみるとよいでしょう。
三鷹院に寄せられるご相談から見えてくること
ここからは少し臨床の現場の話をさせてください。当院にも「病院で軽度と言われて経過観察になったけれど、このまま何もせずにいるのが不安」というご相談で来院される親子さんが数多くいらっしゃいます。実際に、14歳の男の子で整形外科では経過観察の方針だったケースにおいて、当院でのケアを続けたことでコブ角が17.3度から12.0度まで下がったという例もありました。もちろんこれは全ての方に当てはまる結果ではありませんが、経過観察の期間中にできることがあると知ってもらえたら嬉しいなと思っています。
思春期特発性側弯症は、女子のほうが男子よりも発症しやすいという特徴があります。日本側弯症学会の調査によれば、コブ角10度を超える側弯は全体の2〜3パーセントほどに見られるとされていて、日本の人口で考えるとかなりの数のお子さんが当てはまる、決して珍しい症状ではないということも知っておいてもらえたらと思います。
経過観察の期間にできることを考えてほしい
私自身、幼い頃に頚椎のヘルニアを患い、長い間さまざまな不調に悩まされた経験があります。あの頃、もし「経過観察の間に何かできることがある」と誰かが教えてくれていたら、と今でも思うことがあります。だからこそ、度数の目安を知って安心するだけで終わらせず、今の姿勢や筋肉のバランスにアプローチできることがあるのかどうか、一度確認してみてほしいのです。
背骨の周りの筋肉や関節の状態、姿勢の癖などは、レントゲンの数字だけでは見えてこない部分になります。度数が軽度から中等度の範囲であれば、こうした身体全体のバランスを整えるケアが進行の抑制に役立つ可能性があると、これまでの臨床経験から実感しています。
度数の目安を知った今、次にできること
ここまでコブ角の数字と対応の目安についてお話ししてきましたが、あなたやあなたのお子さんの度数はどの範囲に当てはまっていたでしょうか。数字を知ることは大切な第一歩ですが、そこで安心して立ち止まるのではなく、進行を防ぐために今できることを探してみることのほうが、実はもっと大切だと私は思っています。
軽度だから大丈夫、中等度だからコルセットしかない、と決めつけてしまう前に、選択肢を広げて考えてみてほしいです。経過観察の期間中でも、装具療法と並行してでも、身体のバランスにアプローチする方法は存在します。度数の判断そのものは必ず整形外科の医師によるものですが、その数字を受け止めたあとにどう向き合っていくかは、あなた自身で選ぶことができます。
私たちファミリーカイロプラクティック三鷹院では、姿勢や関節、筋肉、神経など複数の視点から検査を行い、一人ひとりの背骨の状態に合わせたケアを提案しています。病院で経過観察と言われて不安な気持ちを抱えたまま過ごすのではなく、今の状態を詳しく知ることから始めてみませんか。一人で悩みを抱え込まず、いつでもお気軽にご相談ください。あなたとあなたのお子さんの未来の選択肢を、少しでも広げるお手伝いができればと思っています。
ファミリーカイロプラクティック三…
側弯症でお悩みなら|姿勢本著者が院長の三鷹の整体・カイロプラクティック
背中の左右の高さが明らかに違って見える 肋骨の出っ張りが左右で異なり、服を着ても体型の歪みが目立つ 軽度だから経過観察していたら、中度になってしまった 手術は怖い…
三鷹にある当院までお越しになられない方へ
遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。
あわせて読みたい
トップページ
三鷹で整体・カイロプラクティックをお探しなら 病院や整骨院、整体に行ったが、なかなか改善しない できることなら、手術や薬以外の方法で治したい その場しのぎではな…