口腔乾燥症

口腔乾燥症とは

口腔乾燥症とは、さまざまな原因によって唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥した状態のことです。ドライマウスとも呼ばれ、健康な人では1日に1～1.5リットルもの唾液が分泌されますが、この量が減ることで口の中の湿度が保たれなくなります。唾液には雑菌の繁殖を防ぐ抗菌作用や食べ物の消化を助ける重要な機能があります。実際に乾燥している場合だけでなく、乾燥していなくても「口の中がかわく」と感じる症状も含まれるのが特徴です。

日本では口腔乾燥症の患者数は800万人以上いると考えられており、高齢化社会の進行とともに今後ますます増加すると推測されています。多剤服用による薬物性口腔乾燥症の患者も増加傾向にあり、現代社会における重要な健康問題となっています。

口腔乾燥症を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが大幅に増加し、口内炎ができやすくなります。入れ歯の装着にも支障をきたし、粘膜が傷つきやすくなるのです。さらに深刻な問題として、味覚障害が進行し、発音障害により社会生活に支障をきたします。重症化すると、乾燥による強い痛みで会話や食事が困難になり、不眠などの全身症状につながる場合もあります。口腔内の細菌増殖により誤嚥性肺炎のリスクも上がり、特に高齢者の場合、このリスクは生命に関わる重大な問題となることがあります。

口腔乾燥症の原因

開院以来、当院には口腔乾燥症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、口腔乾燥症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

口腔乾燥症の原因として次のものが挙げられます。

口腔乾燥症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、口腔乾燥症の約6割が薬の副作用によるもので、降圧剤、抗不安薬、睡眠薬などが特に関係しています。また、年齢とともに唾液腺が萎縮し、筋力の低下により唾液分泌機能が低下することも大きな要因です。ストレスや不規則な生活により自律神経のバランスが崩れ、唾液分泌に関わる神経の働きが低下することも症状を悪化させます。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。口腔乾燥症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

口腔乾燥症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

唾液分泌を促進する薬剤や漢方薬の処方を行います。しかし唾液分泌促進薬は副作用の頻度が高く、発汗過多、吐き気、腹痛、下痢、頻尿などの症状が現れることがあります。効果が出にくい場合も多く、根本的な改善には至らないことがあります。

保湿療法

口腔用保湿剤、人工唾液、ジェルタイプの保湿剤を使用して口腔内を潤します。しかし一時的な症状緩和にとどまり、根本的な治療にはなりません。継続的な使用が必要で、経済的負担も大きくなります。

原因療法

糖尿病などの基礎疾患の治療や、原因となる薬剤の変更・減量を検討します。しかし薬剤変更は主治医との慎重な相談が必要で、すぐには実行できない場合が多くあります。基礎疾患の治療も時間がかかり、即効性は期待できません。

口腔乾燥症を改善するために

まずはあなたの口腔乾燥症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、口腔乾燥症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

口腔乾燥症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、保湿剤や人工唾液での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

口腔乾燥症のQ＆A

口腔乾燥症は自然に治りますか？

一時的なストレスや軽度の薬物性のものは改善する可能性がありますが、多くの場合は適切な治療とケアが必要です。放置すると症状が進行し、より深刻な口腔トラブルを引き起こす可能性があります。

口腔乾燥症の人がやってはいけないことは？

アルコールやカフェインの過度な摂取、口呼吸の継続、強いうがい薬の頻繁な使用は避けてください。これらは口腔内をさらに乾燥させ、症状を悪化させる可能性があります。

薬を飲んでいるのですが、口腔乾燥は薬の副作用ですか？

口腔乾燥症の約6割は薬物の副作用が原因です。降圧剤、抗不安薬、睡眠薬などが特に関係しています。ただし、自己判断で服薬を中止せず、必ず主治医にご相談ください。

口腔乾燥症は何科を受診すればよいですか？

まずは歯科や口腔外科を受診されることをお勧めします。必要に応じて内科や耳鼻咽喉科への紹介も行います。当院では総合的な診断と治療計画を立てることができます。

保湿剤や人工唾液以外に治療法はありますか？

カイロプラクティック治療により自律神経のバランスを整えることで、唾液分泌の改善が期待できます。また、頭蓋骨の調整により唾液腺の機能向上を図ることも可能です。

口腔乾燥症を完治させることは可能ですか？

原因や症状の程度により異なりますが、適切な治療により数週間から数ヶ月で症状の改善が期待できます。根本的な改善には継続的なケアが重要です。

口腔乾燥症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと口腔乾燥症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

口腔乾燥症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。