下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは、足の静脈の血液が逆流してしまい、血液が足に溜まることで静脈が膨らんだり浮き出たりする病気です。足の静脈には心臓から遠い位置にある血液を重力に逆らって上に送るための弁が付いていますが、この弁が壊れたり機能が低下することで、血液の逆流が起こり、静脈がコブのようになったり蛇行して見えるようになります。日本国内の下肢静脈瘤患者数は1,000万人以上と推計されており、40歳以上の調査対象者9,123人のうち、全体の8.6％に下肢静脈瘤があることが愛媛大学公衆衛生学の調査で判明しています。

男性3.8％、女性11.3％と女性に多く見られる傾向があり、年齢とともに増加するため、超高齢社会の日本では今後さらに患者が増える見込みです。現代社会における重要な健康問題となっています。

下肢静脈瘤を放置すると症状は徐々に進行し、自然治癒することはありません。初期のだるさやむくみから始まり、進行すると皮膚炎や湿疹が生じるようになります。さらに悪化すると皮膚の色素沈着が起こり、最終的には潰瘍を形成することもあります。重症化した場合は入院による手術が必要になる可能性があり、日常生活への支障も大きくなります。また、見た目の問題から外出を控えるようになったり、おしゃれを楽しめなくなるなど、精神的な負担も増大し、仕事に集中できなくなったり、夜間の足の不快感により睡眠の質が低下し、全身の健康状態に影響を及ぼす可能性もあります。

下肢静脈瘤の原因

開院以来、当院には下肢静脈瘤でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、下肢静脈瘤の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

下肢静脈瘤の原因として次のものが挙げられます。

下肢静脈瘤は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、静脈弁の機能低下や血管壁の弱化などが発生し、下肢静脈瘤が発症します。遺伝的な血管の弱さに加え、立ち仕事やホルモンの変化、加齢による身体の変化が重なることで、血液の逆流が生じやすくなります。それは人によって違い、単に圧迫療法や薬物治療だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。下肢静脈瘤なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

下肢静脈瘤への対応として、次のようなものが一般的です。

弾性ストッキング

脚を適切な力で圧迫することで血液の滞留と血管の拡張を抑制します。しかし継続的な着用が必要で、仕事中の着用が煩わしく感じる場合があります。また根本的な治療ではないため症状の進行を遅らせるのみです。

薬物療法

むくみに対する薬剤や痛み止めが処方されることがあります。しかし症状の緩和のみで根本的な改善には至らず、長期使用による副作用のリスクもあります。

血管内カテーテル治療

レーザーや高周波を用いた日帰り治療で、原因となる静脈を焼灼します。しかし治療後の疼痛や内出血、色素沈着などの合併症リスクがあり、アレルギーがある方は適応とならない場合があります。

下肢静脈瘤を改善するために

まずはあなたの下肢静脈瘤の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、下肢静脈瘤の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

下肢静脈瘤と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、血液循環の状況、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じて医療機関との連携も図り精度を高めます。

手術に踏み切れない方や根本的な改善を望む方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

下肢静脈瘤のQ＆A

下肢静脈瘤は自然に治りますか？

下肢静脈瘤は自然治癒することはなく、徐々に進行する疾患です。適切な治療を行わない限り、症状は改善しません。早期の専門的な治療が重要です。

下肢静脈瘤の人がやってはいけないことは？

長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしは避け、適度な運動を心がけてください。また、過度の飲酒や塩分の摂りすぎ、きつい靴や衣類の着用も控えましょう。

下肢静脈瘤は遺伝しますか？

確かに遺伝的要素がありますが、それだけが原因ではありません。生活習慣の改善や予防により、発症リスクを下げることは可能です。

男性にも下肢静脈瘤は起こりますか？

女性に多い疾患ですが、男性にも十分起こりうる病気です。特に立ち仕事や重労働に従事する男性によく見られます。性別に関係なく専門医の受診をお勧めします。

どの科を受診すればよいですか？

血管外科が専門ですが、下肢静脈瘤専門のクリニックでの受診をお勧めします。豊富な経験を持つ専門医による適切な診断と治療が受けられます。

妊娠中でも治療できますか？

妊娠中は基本的に手術治療は行いません。弾性ストッキングなどの保存的治療で症状の軽減を図り、出産後に根本的な治療を検討します。

下肢静脈瘤で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと下肢静脈瘤は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

下肢静脈瘤は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。