母指CM関節症

母指CM関節症とは

母指CM関節症とは、親指の付け根と手首の間にある関節（CM関節）に起こる変形性関節症です。この関節は親指を他の指と向き合わせて物をつまんだり握ったりする動作を可能にする重要な関節で、日常生活で頻繁に使われるため軟骨が摩耗しやすく、加齢とともに関節が変形し痛みや腫れを引き起こします。

50歳以降の女性に特に多く発症し、60歳以上の女性では約20-30%が何らかの程度でこの疾患を患っているとされています。日本全体では推定200万人以上がこの症状に悩んでいると考えられており、高齢化社会の進展とともに患者数は今後も増加すると予想されます。この疾患により日常生活での基本的な動作が困難になり、生活の質が大幅に低下する可能性があります。

母指CM関節症を放置すると、関節の変形が進行し「白鳥の首」と呼ばれる特徴的な変形が現れます。親指が内側に曲がったまま固まり、日常生活での基本的な動作が困難になります。最終的には親指の機能が著しく低下し、食事の準備、衣服の着脱、文字を書く、鍵を回すなどの動作が不可能になり、生活の質が大幅に低下します。

また、痛みが慢性化し睡眠障害や精神的ストレスも増大し、手術以外の選択肢がなくなってしまう可能性があります。進行した状態では関節の破壊が進み、保存療法での改善が困難となり、外科的治療が必要となるケースも少なくありません。

母指CM関節症の原因

開院以来、当院には母指CM関節症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、母指CM関節症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

母指CM関節症の原因として次のものが挙げられます。

母指CM関節症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、CM関節の可動域減少や親指周囲の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、それが母指CM関節症となります。日常生活での繰り返し動作により関節に過度な負担がかかり、軟骨の摩耗が進行します。特に女性では閉経後のホルモンバランスの変化により、関節を保護する作用が低下し症状が悪化しやすくなります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。母指CM関節症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

母指CM関節症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期服用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあり、根本的な治療にはならず対症療法に留まります。薬物依存の可能性もあり、症状の根本原因は解決されません。

装具療法

日中の装着により日常生活に制限が生じ、長期使用で筋力低下や関節拘縮を招く可能性があります。装具に依存してしまい、外した際に症状が戻る可能性が高くなります。

関節内注射

効果が一時的で繰り返し注射が必要となり、感染リスクや関節軟骨の更なる破壊を招く恐れがあります。注射による痛みや腫れが生じることもあり、根本的な改善にはつながりません。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅での運動が必要で負担が大きくなります。間違った方法では症状が悪化する可能性があり、専門的な指導が不可欠です。

手術療法

手術リスクや合併症の可能性があり、術後のリハビリ期間が長く、完全な機能回復は困難な場合があります。手術による侵襲性が高く、感染や神経損傷のリスクも伴います。

母指CM関節症を改善するために

まずはあなたの母指CM関節症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、母指CM関節症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院では母指CM関節症の改善のために、まず5種類の独自検査で症状の原因を特定します。姿勢、関節、筋肉、神経、バイタルの5つの視点から現在の状態を可視化し、なぜ母指CM関節症が発症したのかを明確にします。原因が特定できたら、世界基準のカイロプラクティック技術を用いて根本的な改善を目指します。

単に痛みを抑えるのではなく、関節の動きを正常化し、神経系の働きを整えることで、体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出します。また、日常生活での姿勢指導や手の使い方のアドバイスも行い、再発防止に努めます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

母指CM関節症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。手首・親指の関節可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな動作で痛みが増強するかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。手術を避けたい方、薬に頼らない治療をお求めの方に最適な治療法を提供いたします。

母指CM関節症のQ＆A

母指CM関節症は自然に治りますか？

母指CM関節症は進行性の疾患のため自然治癒は期待できません。早期の適切な治療により症状の進行を遅らせることは可能ですが、放置すると確実に悪化します。

母指CM関節症の人がやってはいけないことは？

親指に強い負荷をかける動作、重い物を持つ、強く握る動作は避けるべきです。また痛みを我慢して無理に動かすことは症状を悪化させる原因となります。

母指CM関節症と腱鞘炎の違いは何ですか？

母指CM関節症は関節の軟骨が摩耗する疾患で、腱鞘炎は腱を包む鞘の炎症です。痛みの場所や症状の特徴が異なり、適切な診断が重要です。

母指CM関節症は遺伝しますか？

直接的な遺伝はありませんが、関節の形状や靭帯の強度など体質的な要因が遺伝する可能性があり、家族内での発症率が高い傾向があります。

母指CM関節症の痛みはどの程度続きますか？

個人差がありますが、適切な治療を行わない場合は慢性的に痛みが続きます。早期治療により痛みの軽減や進行の抑制が期待できます。

母指CM関節症の手術は必ず必要ですか？

必ずしも手術が必要ではありません。保存療法で症状が改善する場合も多く、手術は最後の選択肢として考えられます。早期治療が重要です。

母指CM関節症は両手に同時に起こりますか？

片手から始まることが多いですが、進行すると両手に症状が現れる場合があります。利き手により負担が大きい側から発症することが一般的です。

母指CM関節症の予防方法はありますか？

完全な予防は困難ですが、親指への過度な負担を避ける、適度な運動、大豆製品の摂取などが予防に有効とされています。

母指CM関節症は完治しますか？

変形した関節を元に戻すことは困難ですが、適切な治療により痛みの軽減や機能改善は十分に期待できます。早期治療が重要です。

母指CM関節症の診断に必要な検査は何ですか？

問診、触診に加えてレントゲン検査が基本となります。関節の変形や骨棘の有無を確認し、他の疾患との鑑別診断を行います。

母指CM関節症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

手首・親指の関節と全身の姿勢や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと母指CM関節症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

母指CM関節症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。