鵞足炎

鵞足炎とは

鵞足炎とは、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が起こる疾患です。鵞足は、太ももの内側にある3つの筋肉（縫工筋、半腱様筋、薄筋）の腱が膝の内側下方で集まる部位で、その形がガチョウの足に似ていることから名付けられました。この部位にある滑液包という小さな袋に炎症が生じることで、膝の内側に痛みや腫れが現れます。

日本国内では、鵞足炎に該当する膝の痛みを訴える人は中高年層の約10%程度に及ぶと推定されています。特にスポーツ愛好家やランニングを日課にしている方、肥満体型や膝に負担をかけやすい生活習慣を持つ人が影響を受けやすいとされています。

鵞足炎を放置すると、膝の内側に持続的な痛みが生じ、階段の昇降や歩行が困難になります。膝の動きが制限され、筋肉の硬直や周囲の関節・靭帯への負担が増加することで、日常生活に大きな支障をきたします。

痛みを避けるための不自然な歩き方により、反対側の膝や股関節、腰に二次的な症状が発生する可能性があります。滑液包の腫れが悪化し、場合によっては感染症を伴うリスクも考えられます。筋力や柔軟性の低下により、運動能力が著しく低下し、スポーツ活動はもちろん、日常の歩行や立ち座りにも困難を感じるようになります。最悪の場合、変形性膝関節症へと進行する危険性もあります。

鵞足炎の原因

開院以来、当院には鵞足炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、鵞足炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

鵞足炎の原因として次のものが挙げられます。

鵞足炎はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、膝関節の可動域減少や鵞足部の筋肉・腱・滑液包の緊張などが発生し、鵞足炎が発症します。それは人によって違い、単に炎症を抑えたり筋肉をほぐすだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。鵞足炎でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

鵞足炎への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・アイシング

患部を冷却し、炎症を抑制するとともに運動を控えて負荷を軽減します。しかし一時的な症状緩和にとどまり、根本的な原因解決には至らないことが多く、活動再開時に再発するリスクがあります。

薬物療法

消炎鎮痛剤の内服や湿布により、炎症と痛みを和らげます。しかし症状を抑えるだけの対症療法であり、長期使用による副作用のリスクや、薬物に依存する可能性があります。

理学療法

理学療法士の指導のもと、筋力強化やストレッチにより関節機能の改善を図ります。しかし継続的な通院と自宅でのセルフケアが必要で、効果を実感するまでに時間がかかり、途中で挫折する患者も多くいます。

装具療法

サポーターやテーピングにより膝の安定性を高め、負担を軽減します。しかし根本的な治療ではなく、装具に依存してしまい筋力低下を招く可能性があります。また、装具の不適切な使用により症状が悪化することもあります。

ステロイド注射

保存療法で効果が見られない場合に、炎症を強力に抑制する目的で実施されます。しかし繰り返し使用すると効果が薄れ、副作用のリスクが高まります。また、一時的な効果にとどまり、根本的な改善には至りません。

鵞足炎を改善するために

まずはあなたの鵞足炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、鵞足炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

鵞足炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。膝や股関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

鵞足炎のQ＆A

鵞足炎は自然に治りますか？

軽度の鵞足炎であれば適切な安静により自然治癒する場合もありますが、多くは原因となる動作や負荷が続く限り改善しにくく、適切な治療が必要です。

鵞足炎の人がやってはいけないことは？

膝に負担をかける激しい運動や長時間の立ち仕事、階段の昇降を避け、痛みを我慢して無理に動かすことは症状悪化につながるため控えてください。

鵞足炎と変形性膝関節症の違いは何ですか？

鵞足炎は膝内側の腱付着部の炎症ですが、変形性膝関節症は関節軟骨の摩耗による疾患で、発症部位や原因が異なります。ただし合併することもあります。

鵞足炎はどのくらいの期間で治りますか？

軽度であれば数週間から1ヶ月程度で改善しますが、慢性化している場合は数ヶ月から半年以上かかることもあり、個人差が大きいのが特徴です。

鵞足炎は完治しますか？

適切な治療と原因の除去により完治は可能ですが、根本的な身体の使い方や姿勢の改善なしには再発のリスクが高く、継続的なケアが重要です。

鵞足炎の痛みはなぜ夜に強くなるのですか？

炎症が強い場合、血管拡張により神経が過敏になり、安静時でも痛みを感じやすくなります。また、日中の活動による疲労の蓄積も影響しています。

鵞足炎でも運動を続けていいですか？

急性期は安静が必要ですが、症状が落ち着けば適度な運動は回復を促進します。ただし、痛みを感じる動作は避け、専門家の指導を受けることが大切です。

鵞足炎の再発を防ぐ方法はありますか？

適切なウォーミングアップとクールダウン、定期的なストレッチ、正しい運動フォームの習得、体重管理などが再発防止に効果的です。

鵞足炎は年齢と関係がありますか？

中高年に多く見られますが、スポーツをする若年者にも発症します。加齢による筋力低下や柔軟性の低下が発症リスクを高める要因となります。

鵞足炎の診断はどのように行われますか？

主に症状の聞き取りと触診により診断されます。必要に応じてMRIやエコー検査で炎症の程度を確認し、他の疾患との鑑別を行います。

鵞足炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

鵞足炎の改善により、これまで痛みで制限されていた活動を再び楽しめるようになります。膝の内側の痛みから解放されることで、運動への恐怖心がなくなり、積極的に体を動かせるようになります。

質の良い睡眠が取れるようになることで、日中の活動力も向上し、仕事や家事、趣味に集中できるようになります。長期間悩まされていた膝の不調が改善されることで、精神的な負担も軽減され、明るく前向きな気持ちで毎日を過ごせるようになります。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと鵞足炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

鵞足炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。