胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群とは、首から腕へと向かう神経や血管が、鎖骨と肋骨の間などの狭い通路で圧迫されることによって起こる症状の総称です。主に腕や手のしびれ、痛み、冷感、脱力感などが現れ、腕を上げる動作で症状が悪化することが特徴的です。

神経の圧迫によるものが最も多く、全体の約95%を占めています。日本整形外科学会の調査によると、肩こりや腕のしびれを訴える患者の約5～10%が胸郭出口症候群と診断されています。特に20～30代の女性に多く見られ、デスクワークが増加した現代社会では潜在的な患者数が増加傾向にあると考えられています。

胸郭出口症候群を放置すると、しびれや痛みが慢性化し、日常生活の質が著しく低下します。腕や手の筋力低下が進行し、握力減少や細かい作業が困難になります。睡眠障害が慢性化すれば、疲労感や集中力低下などの二次的な症状が現れます。

仕事や家事、趣味などの活動制限が長期化すると、精神的ストレスや抑うつ症状を引き起こす可能性もあります。重症例では血管圧迫により血栓形成のリスクが高まり、より深刻な合併症を招く恐れがあります。早期の適切な治療が重要です。

胸郭出口症候群の原因

開院以来、当院には胸郭出口症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、胸郭出口症候群の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

胸郭出口症候群の原因として次のものが挙げられます。

胸郭出口症候群は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、神経や血管の通り道が狭くなり圧迫が生じます。デスクワークにより前傾姿勢が長時間続くことで、首や肩の筋肉が緊張し、神経や血管を圧迫する状態が固定化されます。画面を見下ろす姿勢が続くことで、首が前に突き出し、肩が内側に入り込む不良姿勢が定着し、症状を悪化させることも多くあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。胸郭出口症候群なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

胸郭出口症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因解決にはならず、長期服用による副作用のリスクがあります。また効果には個人差があり、症状が改善しない場合もあります。薬物依存の可能性もあり、長期使用は推奨されません。

理学療法

継続的な取り組みが必要で、効果が現れるまでに時間がかかります。適切な指導なしに行うと症状が悪化する可能性もあります。根本的な神経や血管の圧迫問題は解決されません。

注射療法

一時的な効果にとどまることが多く、繰り返し施行する必要があります。また注射部位の感染や神経損傷のリスクも伴い、根本的な改善にはつながりません。

手術療法

術後の合併症リスクがあり、神経や血管損傷の可能性があります。また手術しても症状が完全に改善しない場合もあり、侵襲的な治療のため慎重な検討が必要です。

胸郭出口症候群を改善するために

まずはあなたの胸郭出口症候群の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、胸郭出口症候群の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

胸郭出口症候群と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。頸椎・胸椎・腰椎のカーブの形状、背骨全体の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

胸郭出口症候群のQ＆A

胸郭出口症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は姿勢改善や生活習慣の見直しで自然改善することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると症状が慢性化する可能性が高いため、早期の対処が重要です。

胸郭出口症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の同一姿勢、重い荷物を持つこと、腕を頭上に上げ続ける動作は避けるべきです。また猫背や前かがみの姿勢を続けることも症状を悪化させる可能性があります。

胸郭出口症候群と肩こりの違いは何ですか？

肩こりは主に筋肉の緊張による症状ですが、胸郭出口症候群は神経や血管の圧迫による腕や手のしびれ、脱力感が特徴的です。腕を上げる動作で症状が悪化するのも特徴の一つです。

どのような検査で診断されますか？

詳細な問診と理学検査が中心となり、腕を上げる誘発テストや神経伝導検査、MRIなどの画像検査を組み合わせて総合的に診断します。確定診断は専門医による総合的な判断が必要です。

症状が出やすい時間帯はありますか？

朝起床時や長時間のデスクワーク後、腕を使う作業の後に症状が出やすい傾向があります。また夜間に症状が強くなり、睡眠が妨げられることも多く見られます。

仕事を続けながら治療できますか？

多くの場合、仕事を続けながら治療可能です。ただし作業環境の改善や休憩の取り方、姿勢の見直しなど、職場での配慮が症状改善に重要な役割を果たします。

再発の可能性はありますか？

根本的な原因が改善されない場合、再発の可能性があります。姿勢の改善や筋力バランスの調整、生活習慣の見直しなど、包括的なアプローチが再発防止に重要です。

両腕に症状が出ることはありますか？

片側に症状が出ることが多いですが、姿勢の問題や構造的な要因によっては両側に症状が現れることもあります。症状の程度や現れ方には個人差があります。

症状改善までにどのくらいの期間がかかりますか？

症状の程度や原因により異なりますが、適切な治療により数週間から数ヶ月で改善が期待できます。慢性化した症状の場合は、より長期間の治療が必要になることもあります。

日常生活で気をつけることはありますか？

正しい姿勢の維持、定期的なストレッチ、適度な運動、重い荷物を避ける、長時間の同一姿勢を避けるなど、日常生活での配慮が症状改善と予防に重要です。

胸郭出口症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと胸郭出口症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

胸郭出口症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。