腱鞘炎

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、指や手首を動かす腱（筋肉と骨をつなぐ紐のような組織）が通る「腱鞘」という鞘状の組織に炎症が起こる病気です。腱と腱鞘の間で摩擦が生じることで痛みや腫れが発生し、指の動きが悪くなったり、手首に激痛が走ったりします。

特に親指側の手首に起こるドケルバン病や、指が引っかかるばね指が代表的な症状です。日本整形外科学会の調査によると、腱鞘炎（ばね指を含む）は40歳以上の女性の約5～10%が経験するとされています。女性の発症率は男性の約5倍と圧倒的に高く、特に産後女性においてはドケルバン腱鞘炎の有病率が14%という報告があります。年間数十万人が腱鞘炎に悩んでいると推定され、現代社会において非常に身近な疾患となっています。

腱鞘炎を放置すると、炎症が慢性化して痛みが持続的になり、日常生活に深刻な支障をきたします。指の動きが制限されて物を掴むことが困難になり、最悪の場合は指が完全に動かなくなる可能性があります。また、痛みをかばうことで他の部位に負担がかかり、肩こりや首の痛みなど二次的な症状が現れることもあります。慢性化すると治療期間も長期化し、手術が必要になるケースもあります。育児中の女性にとっては、赤ちゃんを安心して抱っこできない不安や、家事をするたびに痛みが増すストレスが蓄積され、精神的な負担も大きくなってしまいます。

腱鞘炎の原因

開院以来、当院には腱鞘炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、腱鞘炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

腱鞘炎の原因として次のものが挙げられます。

腱鞘炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、腱と腱鞘の間での摩擦や炎症が発生し、腱鞘炎が発症します。同じ動作を繰り返すことで腱と腱鞘の間に摩擦が生じ、炎症を引き起こします。妊娠・出産・更年期などでエストロゲンが変動すると、腱や靭帯が柔らかくなり炎症を起こしやすくなります。年齢とともに腱や腱鞘の柔軟性が低下し、摩擦に対する耐性が弱くなることも要因の一つです。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。腱鞘炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腱鞘炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

授乳中の女性は使用できる薬剤が限られ、長期使用により胃腸障害などの副作用のリスクがあります。根本的な解決にはならず対症療法に留まります。

ステロイド注射

効果は一時的で再発することが多く、繰り返し注射すると腱の脆弱化や感染のリスクがあります。

装具療法・理学療法

日常生活に制限が生じ、長期固定により筋力低下や関節拘縮を起こす可能性があります。効果が現れるまで時間がかかり、継続的な通院が必要で費用と時間の負担が大きくなります。

腱鞘炎を改善するために

まずはあなたの腱鞘炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、腱鞘炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腱鞘炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。手首や指の動きの検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな動作や姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

腱鞘炎のQ＆A

腱鞘炎は自然に治りますか？

軽度の腱鞘炎であれば安静にすることで自然治癒する場合もありますが、多くは適切な治療が必要です。放置すると慢性化するリスクが高いため早期の対処が重要です。

腱鞘炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して無理に動かすことや、同じ動作を繰り返すことは避けるべきです。また、患部を冷やしすぎることも血流を悪化させるため注意が必要です。

妊娠中や授乳中でも安全な治療法はありますか？

薬物療法は制限されますが、装具療法や適切な手技療法、生活指導などの安全な治療法があります。専門家に相談することが大切です。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度や治療法により異なりますが、適切な治療を受ければ数週間から数ヶ月で改善することが多いです。早期治療ほど回復も早くなります。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

原因となる動作の見直し、適度な休息、ストレッチの習慣化、正しい姿勢の維持などが重要です。根本原因への対処が再発防止の鍵となります。

両手に症状が出ることはありますか？

特に女性では両手に症状が現れることが多く、ホルモンバランスの影響や日常動作の特性が関係しています。片手をかばうことで反対側に負担がかかることもあります。

腱鞘炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと腱鞘炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腱鞘炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。