汗をかきやすい

多汗症とは

多汗症とは、体温調節に必要な量を超えて汗が過剰に分泌され、日常生活に支障をきたす疾患です。単なる汗っかきとは異なり、本人の意志とは無関係に大量の汗が出てしまう状態が特徴で、全身から汗が出る「全身性多汗症」と、手のひらや脇など特定の部位から汗が出る「局所性多汗症」に分類されます。

厚生労働省の研究班による全国疫学調査によると、日本人の原発性局所多汗症の有病率は12.8％で、部位別では手のひらが5.33％、脇が5.75％、足の裏が2.79％、頭部が4.70％となっています。これは日本国民の約10人に1人が多汗症の症状を抱えていることを意味し、重症の多汗症患者は約80万人存在すると推定されています。

多汗症を放置すると、まず皮膚トラブルが発生します。常に湿った状態が続くことで皮膚が浸軟し、細菌や真菌感染のリスクが高まります。重度の場合、指先の血管が収縮して紫色に変色することもあります。

さらに深刻なのは精神的な影響で、対人恐怖症や不安症を発症し、社会生活に大きな支障をきたす可能性があります。睡眠中の大量発汗により睡眠の質が低下し、日中の集中力や仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

薬や制汗剤で多汗症が根本的に改善することは難しく、症状が続くと対人関係での不安が増大し、社交活動を避けるようになることもあります。何かに集中したい場合は今より悪くなる前に早めに対処しておく必要があります。

多汗症の原因

開院以来、当院には多汗症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、多汗症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

多汗症の原因として次のものが挙げられます。

多汗症はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、交感神経の過剰な興奮や体温調節機能の異常が発生し、発汗が促進されます。それは人によって違い、単に制汗剤を使ったり汗腺を塞ぐだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。多汗症でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

多汗症への対応として、次のようなものが一般的です。

外用薬治療

皮膚のかゆみや刺激感などの副作用があり、効果を維持するために継続的な使用が必要です。また、皮膚の厚い部位では浸透しにくく、密封療法が必要な場合があります。

内服薬治療

口の渇き、便秘、眠気などの全身性副作用が現れることがあり、長期服用による体への負担が懸念されます。

ボツリヌス毒素注射

効果は一時的で3〜6ヶ月ごとに繰り返し治療が必要です。また、脇以外の部位は保険適用外のため高額な費用がかかります。

手術療法

代償性発汗（他の部位からの発汗増加）やホルネル症候群などの重篤な合併症のリスクがあり、元に戻すことができません。

イオントフォレーシス

継続的な治療が必要で、効果の持続期間が短く、機器の維持管理や通院の負担があります。

多汗症を改善するために

まずはあなたの多汗症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、多汗症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

多汗症と大きく関わっている自律神経系を詳細に分析します。姿勢全体の分析、背骨全体の可動域検査、筋肉や神経の状態、日常生活でのストレス状況をチェックするなどの検査をします。必要に応じて生活習慣を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

当院で多汗症が改善する理由は、多汗症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要だからです。自律神経系の調整や姿勢全体の分析をします。その理由は必ずしも汗をかく箇所だけに原因があるとは限らないためです。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで担当カイロプラクターが一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

多汗症のQ＆A

多汗症は自然に治りますか？

原発性多汗症は自然治癒することは稀で、適切な治療が必要です。しかし、ストレスや生活習慣の改善により症状が軽減することもあります。

多汗症の人がやってはいけないことは？

過度な制汗剤の使用や不適切なセルフケアは皮膚トラブルを招きます。また、症状を我慢し続けることで精神的負担が増大する可能性があります。

多汗症と単なる汗っかきの違いは何ですか？

多汗症は日常生活に支障をきたすレベルの発汗で、本人の意志とは無関係に起こります。診断基準に基づいた医学的評価が重要です。

多汗症は遺伝しますか？

家族内発症が多く見られることから遺伝的要因の関与が示唆されていますが、環境要因も大きく影響するため必ずしも遺伝するわけではありません。

何科を受診すればよいですか？

皮膚科が第一選択ですが、多汗症の専門的治療を行っている医療機関を選ぶことが重要です。場合によっては心療内科との連携も必要になります。

多汗症の検査方法はありますか？

ヨード・デンプン反応テストや重量測定法などがありますが、多くは問診と視診による臨床診断が中心となります。

子供の多汗症はいつから治療できますか？

症状の程度と年齢を考慮して治療方針を決定します。外用薬治療は比較的早期から可能ですが、手術療法は慎重な判断が必要です。

多汗症の重症度はどう判定されますか？

HDSS（多汗症疾患重症度スケール）という自覚症状に基づく4段階評価が用いられ、3・4を重症として治療適応を判断します。

多汗症に効果的な食事や生活習慣はありますか？

刺激物や辛い食べ物を控え、規則正しい生活とストレス管理が重要です。適度な運動と十分な睡眠も症状改善に役立ちます。

多汗症の手術以外の治療選択肢はありますか？

外用薬、内服薬、ボツリヌス毒素注射、イオントフォレーシスなど複数の選択肢があり、症状や部位に応じて最適な治療法を選択できます。

多汗症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と自律神経系の検査を行う当院のカイロプラクティックと多汗症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

多汗症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。